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ネタが特にバレております!!!「中国切手殺人事件」 エラリー・クイーン

2011-10-31 21:30:34 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
お義父さんの書斎から発掘したこの本、なんと背表紙に¥200の表示。
初版は昭和39年。11版が昭和46年。

実家にミステリー本はあふれていたのに私は興味なく、よって
エラリー・クイーンも初めて。

正直、「秘書のオズボーンアヤシイ?」と思い始めたのはかなり
物語が進んでからで、それまで部屋の設定や殺人の状況などを理解するのに
苦労した。ひもとじゅうたんとかんぬき、槍、死体・・・のからくりは
今でもうまく想像できないままでいる。

そして・・・あれだけ訪問者があったのに、オズボーンに殺人・細工をする
だけの時間があったように思えない。

and         

殺人を犯した後の平静な態度は、描かれているオズボーンの性格といまいち
マッチしないような気もする。

and

頭脳明晰、というイメージを貼り付けられたわりには、被害者の手荷物を
結局警察に押収されたりすのは???な感じ。

and

犯行の動機となった看護婦ディヴァシーについては、もうすぐ年齢33と設定が
あるにも関わらず、どこか子供っぽい。
それゆえオズボーンの「年の功」が強調され、小娘の一言のために金目当てに
殺人を犯す、というのはどうもしっくりこない。

などとハテナをかかえつつも、クイーン親子の息子と父ならではの会話が
楽しかった。








「放課後の音符」 山田詠美

2011-10-24 14:52:45 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
あとがき、を読むとこの本はティーンネイジャー向けに書かれたらしいので、

子持ちのおばちゃんが読む本ではない気もしますが・・・

まあよいでしょう。


ここに集まった八つの短編、どれもに散りばめられている女子高生たちの

日常。そしてどれもに登場するオトナびた女の子はまるで黒木メイサ。。。

(私の勝手なイメージ)


「彼の人生の中の香りづけのエッセンスみたいな存在になりたくないの」

と、言い放つ黒木メイサ。

他人の経験談に聞き入る女子たちの表情を「舌なめずり」という言葉を

持って嫌悪する正直ガール。

どちらも「舌なめずり軍団」から一歩離れたところで、「大人」という

キーワードを見つめます。


今思い返せば、いろんな時期に憧れるいろんな「大人」があった。

幼少の頃はただただ好きなもの買えていいな、の「大人」。

もう少し育ってからは、一人暮らしとかして好き放題、の「大人」。

そしてステキな恋愛して祝福されて結婚、の「大人」。。。

そして今考える私の「大人像」は・・・

「本音を出すか出さないか判断しながら、いろんな人を否定せず人間関係を作り、

 いろんなことに真剣になれる」

かな。

年取ると欲張り且つ具体的になるのですね。