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やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

「ジョイ・ラック・クラブ」1993 アメリカ

2019-09-09 21:48:02 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
4人の娘と4人の母。

母親という立場に焦点を当てれば
かつてだれかの娘であった、という事実は
どこの親子でも変わらない。


この物語のいずれの母親も
娘の幸せを強く願うゆえにこじれ、でも
どれもきれいな修復を見せて終わる。

中でもリンドのケースは腑に落ちない。
どこに母娘双方歩み寄りのポイントがあったのか?


おもしろかったのは
娘たちがまだ子供の時代に
必死に母に抵抗し、

またその母も鬼の形相で
必死で支配しようとする様子。


結局、親子といっても
違う人生を歩く一人一人。
母が考える幸せ=娘の幸せ
ではない。







「海よりもまだ深く」 2016 監督 是枝裕和 その3

2019-01-18 10:00:37 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
②妻・母・姑・祖母 樹木希林

・妻として、ずいぶん苦労を強いられた、という人生を一応なげくそぶりはするが、

 亡くなった夫ととの結婚生活をけっこう楽しんでいた自分もいることを知っている。

 それが「海よりも深く」人を愛してなくてもなんとか毎日楽しくやっていけるのよ、

 というセリフにつながる。凍らせたカルピス、冷凍のカレー、みかんの木の水やり・・・が

 彼女の生活であり、おそらくあの団地に住んでいなくても、お金持ちになったとしても

 その生活は変わらないだろう。


・母の顔をしていられるのは、頼りになる娘の前よりも、ダメダメな息子の前だ。

 だからダメダメ息子も、お小遣いを渡したりして安心していい息子を演じたりする。

 「あたしが弱っていくの、ちゃんとそばで見てなさいよ」という息子へのセリフ、

 これって樹木希林のオリジナルなんじゃないか、と生前の言動から想像したけど

 違うかな。


・姑として、一見よくある嫁批判してみたりするけど、そこに意地悪さはない。

 たぶん生活の一部だった嫁や孫が離れて行くのがさびしいだけ。

 「幸せは何かをあきらめないと手に入らない」と思っているのは嫁も同じで、

 嫁があきらめる相手は息子であり、自分であるのが悲しいのだと思う。


・祖母としての顔で私が一番好きなのは

 孫の真悟くんが宝くじが当たったら大きな家を建てて一緒に住もう、と
 
 言ったときの反応だ。巻き戻して2度見、3度見してしまった。

 これぞ、おばあちゃんだ。

 このシーンのためにこの映画がある、と言ってもいいくらい。



☆エンディングの折れた傘

 台風が過ぎ去って晴れた朝、すっかり日常に戻った光景になじむ折れた傘。

 なんかこれがすごくいい。

 人生どんな嵐で傷ついても世界のどこかにしみこんでいく、そんなことを

 感じさせるエンディングだ。
 

 



 

 

 


「海よりもまだ深く」 2016 監督 是枝裕和 その2

2019-01-17 10:19:44 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
☆登場人物の魅力

 ①篠田 阿部寛

 見事なダメダメ中年男のまとい方。

 「大器晩成なんだよ!」と自分で言ってしまうダメさ加減。

 しかも「大器」という言葉に皮肉を感じてしまう体の大きさ。

 その大きな体で別れた妻を尾行してブツブツ悪態をつく。


 この息子と母の関係がおもしろい。

 こんなにダメダメなのに、母は息子を自慢する、ある意味フツーのお母さんだ。

 息子は母親にお小遣いをあげて、いいとこを見せようとするフツーの息子。

 この二人の会話で好きなのは、

 自分の横を飛んでる蝶が、死んだ夫かと思って話しかけた、というエピソードの

 再現をじっと見ていた息子が最終的なオチに「なんだ、もっといい話かと思ったよ」

 と、いかにもケッという感じで流すシーン。

「海よりもまだ深く」 2016 監督 是枝裕和 その1

2019-01-15 16:18:47 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
年末に是枝監督の映画の3本立てをやっていた。

どれか一つ録画しておこうと思い、

まるっきり自分の中に情報がなかったこの作品にした。

結果。。。大当たり。

味わい深い映画だった。

魅力を丁寧に書き残したい、そういう気分にさせる映画だった。


☆キャストの魅力

 これ以上リアルな老婆が演じられる人がいるのか?と思わせる樹木希林を筆頭に

 自分が一番まとも、と思っているであろう姉役、小林聡美、

 結婚生活に行き詰まった原因を考えて揺れている元嫁役、真木よう子、

 思春期ちょい手前の素直さ残る真悟くん、

 ちょっとあやしくもありおっかなくもある上司リリー・フランキー、

 無条件に篠田を慕っている様子の心優しい部下池松くん、

 質屋の夫婦・・・とにかくすみずみまでこの映画の世界を壊さない配慮を感じるキャスティング。


 

 



 

 

 


「探偵はBARにいる」2011年 監督 橋本一 特にネタがバレています!

2019-01-06 10:25:39 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
原作、東直己。

探偵もののコンビは大抵、動と静だ。

大泉洋が動、松田龍平が静、であることは言うまでもないが

このコンビがなかなか楽しい。

ストーリー的にはわりとベタなところも、レトロ感が漂っているところも

この二人に合っている。


印象に残った俳優

①喫茶店モンデのウェイトレス 安藤玉恵

 「店間違えたか?」と思うような露出度。
 
 あの徹底したムンムンが、すすき野ならいるんじゃないかと

 思わせてしまうギリギリの日常感がいい。


②桐原組の若頭 松重豊

 ヤクザなのにいい人感がにじみ出てしまうキャラ。

 でもどうしてもジンギスカンを食べているシーンなどは

 「孤独のグルメ」を彷彿とさせる。


③美人ママ 小雪

「黒革の手帖」の米倉涼子のような派手さはない。

だけど、あの華やかさがあったら探偵は惚れないだろう。

だから小雪がぴったんこなのだ。

しかし、バーのママが似合う女性ってどうしてこんな露骨に

ウェディングドレスが似合わないんだろう。

 

「帝一の國」 2017年

2018-10-29 12:14:17 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
原作は古屋兎丸の漫画。

主演、菅田将暉をはじめ、キャストは旬なメンバーだけど

それぞれ無理なくハマっているように見えた。

永野芽郁だけはどうもお嬢様の雰囲気に合わなかったが

もともとやりすぎ感が特徴のストーリーだけに

結果オーライなのかも。

なーんにも考えずに見る映画、こういうのもたまにはいい。


「セント オブ ウーマン」 1992年 アメリカ

2018-10-29 12:13:36 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
久しぶりにじんわり味わえる映画を見た気分。

洋画はどうしても日本のものよりキャストに鈍感になるが、

印象的な3人がこの映画をより素敵なものに仕上げているように感じた。



①スレード中佐・・・アル・パチーノ

          中佐の気難しさ、生きにくさ、こわさ、おもしろさ、優しさ・・・
  
          360°すべて自分のものにしてしまったかのような演技。

          中でも最後、帰宅した中佐が姪の子供に

          三輪車乗せてくれよ、仲直りしようよ

          と言ってる場面がとても好き。


②カレン(中佐の姪)・・・サリー・マーフィ

             最初、この姪は中佐を悪い人ではないといいつつ
       
             邪魔に思っているのかと勘違いした。
 
             おそらく家族の誰からも敬遠されている叔父を

             引き取った彼女の優しさは、出かける際の叔父に挨拶する
   
             場面からにじみ出ている。子育てに追われ、おしゃれも遠のき、

             家の中もきれいとはいえず、裕福ではない。。。だけど、

             いい旦那さんと暮らして幸せそうだ。美人ではないのに

             なんかひきつけられる女優さんだ。



③チャーリーの学校の先生・・・フランセス・コンロイ

               彼女の登場はたしか最後の数分だけ。

               だけど、この短さの中にギュッと凝縮された未来がつめこまれている。

               なるほど!スレード中佐が人生をともにするならこういうタイプね!

               と、その後の生活を思わず想像させるような自然さがいい。

               おかげでエンドロールまで幸せな気分に浸れた。
         
               
      
               


             









「海賊とよばれた男」 2016年

2018-10-29 12:11:14 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
・百田尚樹の原作。

・出光興産がモデル。

これだけの情報だけでもワクワクする物語。。。だったのに。。。

主役は岡田准一、なのに。。。

俳優陣豪華なのに。。。
とくに近藤正臣とか小林薫。


かんとく、出てこーい!



この映画化、あたしが出光側の子孫なら怒るよ。


描きどころ満載のエピソード、

朝ドラにして半年ほどやればもっと丁寧なものが

見られたのでは?と

惜しい気がしてならない。


映画 「悪魔の手毬唄」 1977年 特にネタがバレております!

2018-07-27 19:24:26 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
横溝正史同名小説の映画化。

古い。とにかく古い。


私が俳優陣の誰を見て古い!と思ったか?

まず金田一役の石坂浩二。中年以降のイメージしかないので、若かりし頃の彼はなかなかかわゆい。

そして別所千恵役の仁科亜季子。完全な娘役に最初はだれだか分からなかった。


そしてやっぱり独特な雰囲気を醸し出していたのは白石加代子。

横溝正史の世界に違和感なく溶け込んでいる。


ストーリーは幼なじみ4人の女子が実は腹違いの子供だった、という

そりゃあどっかみんな似てきてこわいことにならないか?というツッコミを

入れたくなるからくりなのだけど・・・どっぷりレトロな雰囲気に浸れたので

よしとしましょう。



映画「ゼロの焦点」 松本清張 2009年

2018-07-14 15:47:01 | ミルミル ネタバレチュウイ!!!
何度か映画化、ドラマ化されているらしい。

この作品のヒロインは広末涼子。夫、憲一は西島秀俊。

松本清張の作品らしいなあ、と感じるそれぞれの動機。

戦後を生き抜くための自分の中のこだわり、思い込みが悲劇を招く。

ただ憲一が久子と再会したことを言わずに、佐知子に彼女の仕事の斡旋を頼む、というのは

どうも不自然に思えて仕方がない。憲一が恐れていることが、禎子に久子の存在がばれること、

であったなら、それは自らリスクを増やしてないかい?と思うのだ。


それはさておき、私が気に入ったのは久子役の木村多江の方言だ。

北陸のことばなんだと思うのだが、語尾を長く伸ばす(音程は微妙に上下する)のが素朴であたたかい。



「わたしいーーたとえぇ、けんいちさんがーーぁ」


久子の無教養さ、純粋さ、かわいさ、を強調している。