やむやむやみー

やみーのやむやむな毎日

つながり読書 152 「死にゆく者からの言葉」 鈴木秀子

2019-08-28 21:34:05 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


老いや死がテーマ、つながり。

亡くなる直前の、一瞬回復したかのようにみえる時間を
ここでは「仲よし時間」と呼んでいる。

そういう時間を共有した経験はないが
死にゆく当人と、見守る家族と、両方が死を受け入れる準備が
できているとは限らないということが、著者の体験から分かる。


死に方は選べない。


でもこうして死ぬ間際に振り返る時間を持てるということは、
そしてなんらかの手段で残る人に伝えられるということは、

本人のためというよりは

残された人が、その死を受け止めて生きていくための力になるのだ、
ということを感じた。







つながり読書 151「老いを生きる人々」 大島玲子

2019-08-20 16:30:02 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!


病とともに、老や死を近くに感じたモリー先生からのつながり。

老人福祉センター相談員から見たさまざまなケースをつづったもの。

老や死というものからできるだけ目を背けていたいけれど、

「こういうものだ」という事実を頭の片隅に入れて置きたい気もする。

体験談は30年ほど前のものであるようだが、

現場で起きている本質的なところは同じなのかもしれない。



でもせっかく時代は進んでいるのだから

現代の技術や知恵が、少しでも老人たちの機嫌よく過ごせる時間に

つながればいい、と願う。


「攻殻機動隊」でタチコマが施設で老人のケアをするシーンが

自然と思い浮かぶ。理想はあれだ。

つながり読書150記念

2019-08-15 20:00:01 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
101 ミネット・ウォルターズ 「蛇の形」 コナン・ドイルからイギリスミステリー作家つながり

102 コニー・ウィリス 「犬は勘定に入れません」 「このミステリーがすごい!」2005年海外部門つながり

103 川村元気 「世界から猫が消えたなら」 犬の次は猫、つながり

104 湊かなえ 「告白」 川村元気がプロデュースした映画つながり。

105 百田尚樹 「Box!」 2009年本屋大賞つながり。

106 井上雄彦 「SLAM DUNK」 「Box!」の主人公が桜木のキャラに激似つながり

107 三崎亜記 「となり町戦争」 井上雄彦が中退した熊本大学つながり

108 朱川湊人 「花まんま」 第133回直木賞候補から受賞作品つながり

109 鈴木光司 「樹海」 専業主夫つながり

110 浅田次郎 「獅子吼」(ししく)「父親業は愉快だ!」の13人のうちの一人、つながり

111 村上春樹 「風の歌を聴け」 群像新人賞つながり

112 青山七恵 「ひとり日和」 群像新人賞つながり

113 高橋源一郎 「さよならクリストファー・ロビン」群像新人賞つながり

114 手塚治虫 「火の鳥」 アトムつながり

115 筒井康隆 「家族八景」 手塚治虫挿絵の著書があるつながり

116 夢枕獏 「ものいふ髑髏」 筒井康隆を敬愛している、つながり

117 古川日出男 「沈黙 アビシニアン」 アビシニアンつながり

118 村上春樹 「海辺のカフカ」 古川日出男が若い頃から傾倒していた、つながり

119 ラッセル・マーティン&リディア・ニブリー 「ベートーヴェンの真実」 星野くんが気に入ったベートーヴェンつながり。

120 篠田節子 「ハルモニア」 音楽つながり

121 中村紘子 「ピアニストだって冒険する」 音楽つながり

122 忌野清志郎 「忌野日記」 音楽つながり

123 山下洋輔 「ピアノ弾き即興人生」 音楽つながり

124 坂口安吾 「肝臓先生」 映画版の音楽担当つながり

125 ヴィカス・スワラップ 「ぼくと1ルピーの神様」 坂口安吾がインド哲学に目覚めたつながり

126 石井遊佳 「百年泥」 インドつながり

127 椎名誠 「インドでわしも考えた」 インドつながり

128 野田知佑 「ともに彷徨いてあり」 友人つながり

129 三浦哲郎 「忍ぶ川」 川つながり

130 松浦寿輝 「川の光」 川つながり

131 幸田文 「流れる」 川を連想させるタイトルつながり

132 恩田陸 「蛇行する川のほとり」 川つながり

133 小野正嗣 「線路と川と母のまじまるところ」 川つながり

134 ニーナ・ゲオルゲ 「セーヌ川の書店主」 川つながり

135 東野圭吾 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 お店つながり

136 群ようこ 「かもめ食堂」 お店つながり

137 小川糸 「食堂かたつむり」 お店つながり

138 野島伸司 「薔薇のない花屋」 お店つながり

139 近藤史恵 「タルト・タタンの夢」 お店つながり

140 山崎豊子 「暖簾」 お店つながり

141 坂木司 「和菓子のアン」 お店つながり

142 坂木司 「アンと青春」 お店つながり

143 浅田次郎 「プリズンホテル」 ホテル経営という商売つながり

144 藤原智美 「運転士」 ある特定の職つながり

145 荒川弘 「鋼の錬金術師」 ある特定の職つながり

146 池井戸潤 「オレたちバブル入行組」 ある特定の職つながり

147 池井戸潤 「銀翼のイカロス」 ある特定の職つながり

148 山崎洋樹 「小説 バンカーズ」 ある特定の職つながり

149 伊集院静 「機関車先生」 ある特定の職つながり

150 ミッチ・アルボム 「モリー先生との火曜日」 ある特定の職つながり 

つながり読書  150 「モリー先生との火曜日」ミッチ・アルボム

2019-08-11 16:06:10 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!



タイトルで職業が分かるつながり。

150冊目というキリの良さにふさわしく
いい本に出会えた。



そばに置いておきたい、と思う本。

たぶん今の私だから先生の言葉が響く本。

彼の教え子ミッチが迷える子羊であることへの親近感を感じる本。

「人間教科書」と呼ぶにふさわしい先生という職の本質を感じる本。

自分の変化を真正面から受け止めるコツと、
それにどういう意味があるかを教えてくれた本。

「人間らしく」の意味を考えさせてくれた本。

何に集中するか、を選ぶことが「自分の文化」をつくることになるのかな、と
思わせてくれる本。

自分にはすべての年齢の自分がつまっている、と
気付かせてくれた本。

自分が持つすべての可能性を信じているか?自問させてくれた本。

人間は自然より上だと思っている自分に気付かされた本。


これから何度も読み直す本になりそうだ。
















つながり読書  149 「機関車先生」 伊集院静

2019-08-06 15:24:25 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!



タイトルで分かる職業つながり。

離島・海・よそもの=私の中でよみがえるのは「Dr.コトー」。

島の自然も島民の暮らしも、やはり共通点がたっぷり。

違うのは今回の先生は学校の先生であること。



風景の描写や、ヨウの夢の内容など、

文章から受け取れる美しさがあるのに

小説としてのストーリーにはいまいちのめり込めない。



話すことができない先生という存在を

まわりの登場人物たちによってつくられ過ぎてしまい

もっと先生自身の内面を、たとえば手記などの表現で

知りたかった。



それにしても

鉄郎とメーテルか!と突っ込まずにはいられない最後の

お別れシーン。

私の頭の中ではささきいさおさんが歌い出してしまい

集中できないし・・・

あれは唐突で不自然。