老いや死がテーマ、つながり。
亡くなる直前の、一瞬回復したかのようにみえる時間を
ここでは「仲よし時間」と呼んでいる。
そういう時間を共有した経験はないが
死にゆく当人と、見守る家族と、両方が死を受け入れる準備が
できているとは限らないということが、著者の体験から分かる。
死に方は選べない。
でもこうして死ぬ間際に振り返る時間を持てるということは、
そしてなんらかの手段で残る人に伝えられるということは、
本人のためというよりは
残された人が、その死を受け止めて生きていくための力になるのだ、
ということを感じた。