
テーマ「死」つながり。
巻頭の荒俣死の言葉によれば
「死の準備に対する準備」のために本が役立てれば、とある。
最初はなるほどそうか、と思った。
他人の死に方に興味があるなんて、どこか後ろめたい気がするからだ。
中年まで生きても臨終の場面に立ち会う経験なんて数は限られている。
興味があるからといって、どんなに親しくてもそういった経験について
根掘り葉掘り聞くわけにもいかない。
だから・・・
こういう本は助かる。
でも所詮自分がカスタマイズできる部分はわずか。
きっと死ぬ瞬間になってはじめて
「あ、ワタシはにはこういう臨終か」と
分かるのかもしれない。
93菊池寛 「死ということは、人間生活にとってやはり一つの救いなのだ」