お仕事がタイトルで分かるつながり。
銀行だけが使う「入行」ということば。
「これで君は一生安泰だ」
そう祝福された、内定をもらった半沢。
そんな時代の銀行の誇りを匂わせる。
ドラマは見ていない。
でも、これは本で読んでよかったと思う。
勧善懲悪、起承転結がはっきりした爽快さが売りなので
映像化にふさわしいのだが、
分かりにくい金融のしくみや、銀行の組織など
とってもうまく説明されているので
それを理解して読むとオモシロさ倍増。
読んでいると自然に頭に浮かぶ、
番組プロフェッショナルのテーマソング、
スガシカオの「Progress」。
ヨーイドンで走り始め、隣の子がこけたのを見て、「シメシメ」と思う。
どんな職場にもあることだが、
銀行という組織はこんな光景は日常茶飯事、
こけた理由がたとえ「理不尽」によるものであっても
「そういう世界ですから」という暗黙の了解がどこかにある。
半沢直樹はヒーローだ。
証拠を握ったあとの、ストーリーの運びは
若干、水戸黄門が印籠を出す直前のようなタメを感じてしまうけど
それも読者スッキリ感が増す効果になっているのだろう。
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