馬場あき子旅の歌43(11年9月)【コンヤにて】『飛種』(1996年刊)P143
参加者:K・I、N・I、崎尾廣子、曽我亮子、藤本満須子、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:曽我 亮子
司会とまとめ:鹿取 未放
316 神は偉大なりといひて瞑想に入りしとぞアナトリア大平原の寂寞
(レポート)
アナトリア平原の過酷なありようも全て偉大なるアッラーの神の思し召しと考え、「よろしゅうございます。何事も神の思し召しのままに……」と静かに黙って受け入れたアナトリア大平原とそこに住むイスラムの人々の宗教観の強じんさと哀しみが詠われている。(曽我)
(当日意見)
★「神は偉大なり」というのは、イスラムの言い回し。(曽我)
★一読、自然であるアナトリア大平原が「神は偉大なり」と唱えて瞑想に入ったようで面白いが、
そこに寂しく住まう人々と大平原はある意味一体となっているのであろう。(鹿取)