馬場あき子旅の歌40(11年6月) 【夕日】『飛種』(1996年刊)P132
参加者:N・I、鈴木良明、曽我亮子、藤本満須子、H・T、渡部慧子、鹿取未放
レポーター:藤本満須子
司会とまとめ:鹿取 未放
301 エーゲ海の入江に藻なく波音なしひたしくる闇にわが身沈みつ
(レポート)
波音の無く暗く沈んだ夜のエーゲ海、その闇に自分の身体が沈んでいくよ、前の2首から更にいよいよ海の暗闇と一体化してゆく作者の感覚がうたわれている。(藤本)
(当日意見)
★藻がないというのは比喩で、生もないことを言っている。(慧子)
★いや、藻は比喩ではないと思います。(鹿取)