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大山祇神社(大三島、愛媛)7月29日(木)

2010-08-01 21:27:17 | 広島とその近辺
ずっと行きたいと思っていた、あこがれの大山祇神社に行った。ここはマイカー、貸切観光
バスなら、しまなみ海道があるので行き易いが、公共交通機関で行くには大変に不便な所だ。


1時間に1本しかないしまなみライナーのバスで福山駅から大三島インターのバス停に向かう。
車窓からの瀬戸内海の景色が美しい。

バス停からタクシーに乗り、島の山の反対側にある神社に着いた。平日なので貸切観光バス
が来ない限り、人っ子一人も居ない。

この神社は楠の大木・群生でも有名。平安時代に雨乞いが行われた言い伝えのある楠。
しめ縄が張ってある本体は枯れてしまっているが、周りを楠の大木に囲まれて居るので、
数歩離れると青々としている(下の写真)。



こちらの楠は、宮司の祖先で大山祇神(おおやまつみのかみ)の直系と言われる小千命が
植えたと伝わる樹齢2600年の木で元気だった(ここから3枚の写真)。
神社のパンフレットには御神木と書いてあった。





境内の楠は一括して国の天然記念物に指定されているだけあって、見事だ(ここから6枚
の写真)。
しめ縄の張ってあるこの木はすでに枯れていた。











拝殿への門。

拝殿。

拝殿の向こう側にかくれるように建っている本殿は直接見ることができない。
片側の通路の石垣上から撮った。

こちらの写真は塀の格子の向こうにカメラを構えて撮った。右側の建物が本殿。
色があざやかで、拝殿とはちがう雰囲気。

拝殿前をかこむ廊下の片側には、ずらりとお酒が奉納されている。天井には、お参りした
有名人の写真が奉納されて飾ってあった、明治時代から現代まで続いていた。
山の神、海の神、戦の神として信仰されているので、軍人、軍艦の写真も多かった。
宝物館にも古い軍艦の写真があったが、戦後の占領時代にも没収されずに残すには苦労が
あっただろう。

おもむきのある建物なので、神社の人に尋ねたら、御神輿を入れておく建物ということ
だった(2枚の写真)。



「生樹の御門・奥の院」という看板があったので、行ってみた。奥の院は、文化財を保管
していると書いた札が下がっている、お堂というか倉庫というか、鍵のかかった小屋だった。
生樹の御門はこの写真のような石段で、奥の院への参道?になっていた。ここをくぐって
行った。

さっきの穴の空いた楠は、少し離れて見るとこういう大木。

同じ辺りから見えた荒々しい感じの山。そう思って見るからかもしれないが、いかにも神の島
の山にふさわしい。また、見張り台としても格好の所だと思う。

15分ぐらい歩いた所にある宮浦港に建つ一の鳥居。



船着場。
めったに路線バスはないのにちょうどあったので、大三島インターのバス停まで乗った。
客は、バス停で降りるまでぼく1人だった。

撮影禁止だったので、写真はないが、宝物館の展示品はすばらしかった。
武器、武具、鏡が多かった。ほかの宝物館でも同様の物はみたが、ここの物は平安時代の
品物が多くおもしろかった。木曾義仲の鎧、巴御前の薙刀、源義経の鎧、武蔵坊弁慶の薙刀、
平重盛の太刀、源頼朝の鎧などミーハーなぼくは必死に見てしまった。
特に槍が使われる前の古い武器である薙刀、長刀はこんなにたくさん展示されていたのは
はじめてだ。
反対に槍はほとんどなかった。

もう一つ興味を引いたのは、女性用の鎧だ。いままでいろんな所で見た鎧はずん胴だったっが、
ここには、いわゆる、「ボン・キュ・ボン」体型の鎧が展示されていた。16世紀半ばに瀬戸内海
の制海権をめぐって戦った、この神社のお姫様「鶴姫様」の物と書いてあった。きっとグラマー
な方だったのだろう。
書いてあったところによると、このお姫様は神社の宮司の娘で、大内氏の侵攻から大三島を
守るために水軍を率いて河野氏方の大将の一人として出陣した。激戦の末、なんとか相手を
撤退させたが、右腕として戦ってくれた恋人が戦死したので、後を追って自害したと伝え
られる。小説や漫画になったらしい、1993年には後藤久美子主演のテレビドラマにもなった
らしい。

なぜ、大山祇神社に来たかったかというと、古事記に「おおやまつみのかみ」の娘の
「このはなのさくやひめ」と天孫の「ににぎのみこと」の話があり、大変おもしろいからだ。
天からの来た「ににぎのみこと」と地上で迎えた「このはなのさくやひめ」の子供の孫が
初代天皇(神武天皇)なのだから、ぼくは、情緒的には、なんとなくではあるが、土着の
「このはなのさくやひめ」の方が重要なのではないかと思う。また、古事記の中での、
この神様(お姫様)の行動にも共感する。
「おおやまつみのかみ」はそのお父さんなのだというのが来たかった理由だ。
大山祇神社は日本全国に1万余の分社があるらしいし、「このはなのさくやひめ」を祀る
浅間神社も分社が1300社ぐらいあるらしいので、昔の人達にも人気があたのだろう。


大三島インターバス停から見た多々羅大橋、ガイドブックに自転車道があると書いて
あったが、来て見ると歩行者もOKだったので、生口島バス停まで歩くことにした。

坂を登って、橋のたもとに着いた。

大三島側の岸、水がきれい。

この前、三原から竹原に行った時に通った安芸幸崎(あきさいざき)駅近くの造船ドックが見えた。

これから行く生口島の方向。

大三島、山の向こう側に神社がある。

伯方島の方向(上下の写真)。



渡り終えて、バス停のあるパーキングエリアへ、今治方向のエリアにはすぐに行けたが、
福山方向のエリアには高速道を渡るトンネルの地図が不親切で大分迷ってしまった。

生口島から見た多々羅大橋。

予定していた、しまなみライナーのバスで福山駅まで行き、ホームに広島まで乗るレールスター
が入って来た時にはほっとした。とにかく不便だったが、楽しかった。

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2 コメント

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懐かしかったです。 (越智辰藤)
2013-03-13 15:03:31
あまりの懐かしさから、突然コメントを投稿します。

大山祗神社は、30年前に亡き父と行った地で、とても懐かしくブログを読ませていただきましま。
弁慶の薙刀の長さ大きさにびっくりしたことは、今でも鮮明に覚えています。
今はモバイルで見ているので、家に帰ってパソコンでゆっくり見させていただきます。
失礼います。
返信する
コメントをありがとうございます (n)
2013-03-13 21:06:55
ここに行ったのはだいぶんまえです、もう一度訪ねようと考えていました。静かで神社の雰囲気をぞんぶんに味わえるので、大好きな場所です。
返信する

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