本郷界隈の街歩き1月29日(水)

2014-01-31 11:31:15 | 東京23区とその近辺
早稲田大学オープンカレッジの冬期講座「東京山の手の街並み風景」の4コマの最終日は本郷、西片界隈の町を歩く日だった。


JR水道橋駅に集合、出発。



駅のすぐ東北側にある元町公園。関東大震災(1923・T12年)の後、復興小公園として、1930(S5)年に作られた。
小公園は52ヶ所作られたが、ほとんど残っていないらしい。



開園当時からあるすべり台。



1970年完成の高層のはしりのマンション。2棟ともに高層部分に張り出しがあって、床面積が広くなっている。




お屋敷に生えていた樹齢600年以上クスノキが1999年完成のマンション建設の際に保存された。
しめ縄が張られている。




1906(M39)年頃秩父セメント創業者の諸井恒平が建てた家。子孫が住んでいる。




菊坂脇の手入れされて住みつがれている家。



旧伊勢屋質店、1860(万延元)年創業、1982(S57)年廃業とのこと。



明治時代には下宿屋、その後昭和になって旅館も始め、現在は旅館。外国人に人気らしい。3軒の建屋があり、
はやっているみたいだ。






これも明治末の旧質屋さんの建屋。



トイレを借りるために東大構内へ。

安田講堂前でチア体操みたいなことをしている東大生?に「写真を撮らせてください」とたのんだら、こころよく
ひきうけてくれた。気のいい学生さんだ。




求道会館。1915(T4)年建設。浄土真宗の宗教施設らしい。

ここが使われていた当時の宿泊所がこの奥にある、アパートになっているらしい。



東京芸大建築科の先生が1930(S5)年に建てたアトリエのある家。子孫が住んでいる。



1886(M19)年建設の家。ここも子孫が住んでいる。




かっこいい標識。



なつかしく感じる風景。ぼくが子供の頃にはありふれた風景だった。

先生に選んでいただいて歩いたコースは、古きよき時代の名残がすこしずつ消えていきながらも、まだまだ残っている
なつかしい感じのするところだった。
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西国街道1月12日(日)JR山陽本線西条駅ー竹原市西野大橋バス停

2014-01-15 10:35:05 | その他の街道
JR西条駅から本郷駅の間の街道を歩く計画で、ホテルを朝早く出た。しかしながら、竹原市大橋の西野大橋バス停まで
しか行けなかった。


この前きた時、前を通らなかった加茂泉酒造、湯気が出ている。

お店の方はまだ開いていない。


町はずれで信号待ちをしていたら、同年配の男性から声をかけられた。「山登りですか」、「西国街道歩きで、松子山峠
のハイキングコースを越えて本郷駅まで行こうと思っています」、「いいですねー、山登りが趣味なのですが最近忙しく
て。峠越えはこの道をまっすぐですが、入口がわかりにくいです、山になったら左側をよく見てあるいてください。最近
は行く人がいないので、荒れていると思いますよ、冬なので、マムシはともかくイノシシが出ますしね。杖は持っておら
れるけど、水と食い物を持ってますか、道がわかりにくいので、お気をつけて」と歩きながら話して、別れた。農作業の
服装だったので、畑の見回りだろうか。この時には、道に迷って苦労するとは思ってなかった。




里山の登り口あった二世帯住宅、2軒は廊下でつながっていて、いい雰囲気だ。


竹藪から、「どんど焼き」用の竹を取っていた。軽トラが竹を引きずって行くのと2,3回すれ違い、何だろうと思って
いた、ここでたずねてわかった。


気持ちのいい道を上って行く。何かの会のウオーキング集団10人ぐらいとつぎつぎすれ違い、挨拶をくりかえしながら
行く。


木々に霜が白くくっついていて、きれいだった。


ここが入口、ガイドブックの写真どおり。



ここからは、こんな道。予想より歩きやすくて、気持ちがいい。


最初の溜池に着く、氷が張っていた。


ここでどちらに行くか迷う。ガイドブックには記載がない。石は右を差しているので、右に行った、これが間違いで
丘の頂上で道がなくなった。下に溜池が見えたので、行くことにした、ガイドブックにも2万5千分の1の地図にも
3つ溜池を通ることになっている。


このヒノキの伐採現場を苦労して下った。


苦労したがすぐに池に着く、しかし道はない。伐採現場を眺めると黄色いビニールテープを巻いた木が次々と見えた、
またまたそれを伝って苦労して違う方向に上って行った、伐採のための目印らしかった。


すぐにこういう道に出た。さっきの分岐点とつながっているのか確認にもどった。


途中で溜池のそばを通った。さっきの池が3つ目の池だった。


見慣れた様式の石柱に出会う。このさき10mでさっきの分岐点だった。あの時、ちょっとずつ両方をのぞいていたら
迷わなくて済んだのだった。林の中で20分ぐらいロスした。
引き返して、先に行く。


さっき、苦労して下りた池を反対の岸の上から見る。
これで3つ池を過ぎたので、東広島・呉自動車道(高速道路)を目指して湿地帯をいくようにガイドブックには書いてある。


しばらくこういう道があったがすぐになくなってしまった。印も見つけられずとほうにくれる。

この写真は同じ場所で、手がすべって画面タッチシャッターで撮ってしまったもの。いつもなら帰ってから削除するのだ
が、この後、長年使った杖と熊除け鈴(今日はイノシシ除け鈴)をなくしたので、載せておく。

里山の踏み跡をたどって歩いたが、ついに林だけになってしまった、湿地帯のような所はあったのだが。
ひきかえすことにしたのだが、15分ぐらいしか歩いていないのにさっきの池に戻れなくなってしまった。
ぐるぐる回ってしまったような気もするので、リュックを下ろして落ち着くことにした。
あせらないようにまず携帯の電波を確認すると届いていた、時間もまだ10時45分だった。
ガイドブックはおおざっぱなのであてにせず、西国街道もあきらめて、2万5千分の1と磁石で歩くことにする、
さっきの池から東か東南に行けば高速道にぶち当たるはず、その下には道もあるので、里山の林の中を磁石をたより
に東、東南方向に進んだ。しばらくするとさっきぬかるみでつけたぼくの靴跡が点々とあり、ごみ袋用にリュックに
挟んでいたビニール袋も落ちていた。その後も東・東南方向に木々をすりぬけながら歩いた。
11時20分、池の端に出た、地図にもそれらしき池があり、向こうの端の先に高速道路があるはずだった。
向こうには土手も見えた。地図には北岸に道があることになっていっていたがなかった、見回すと南岸にここを行き
止まりとした、ちゃんとした道があったので、その道に下りて歩いた。すぐに土手に出た。溜池管理用の道だったようだ。


土手から見たこの溜池。今までの3つよりかなり大きい。目の前に高速道路の高架もあった。アスファルト道路も高架下に
走っていた。ほっとした。11時30分だった、1時間弱迷っていた。

この間、写真を撮る余裕はなく、手には磁石をにぎりしめて、ひたすら歩いていた。ここで、いつの間にか杖を置いて来た
ことに気がついた、杖と鈴が身代わりになってくれたのだろうか。
帰ってから、3つ目の溜池とこの溜池の距離を地図で測ってみると直線ではたった500mだった。
ガイドブックは2003年5月発行なので、その後、歩く人が少なくなって標識が失われたのだろうか。
江戸時代には地元のお百姓さんが維持管理していた西国街道も車の時代になり、道がつけ変わって、林に戻って行ったのだろうと思う。



やっと普通の街道歩きに戻った。

この農場横を歩いていると3匹のつながれた犬に吠えられた、すぐにつながれていない中型犬3,4匹も走って来た、「わぁーっ」
となったら、同年配の農作業服の男性が出て来て、話しかけられる。犬はみんな吠えなくなり、座ってこの人の顔を見ておと
なしくしている。かっこいいなー。「どこから、出てこられたんねー」、「松子山峠を越えて、西国街道を来ました、道に迷
って苦労しました」、「最近は誰も来ないからねー、旧西国街道はもう少し下の方に出て来るんだよ、この道を下って行くと
すぐ合流するよ」と言ってもらった。迷った末に道でない所を歩いたので、本来より北側に出て来たようだ。



合流点にある集落の神社。大事にされているのがわかる。




井戸も手入れされて使用可能状態だ。きれいな水が湧いていて、柄杓もあったが、飲むのはやめておいた。



この地方独特のオレンジ色で光沢のある瓦を江戸時代に作っていた跡らしい。後、1,2か所、表示が立っていた。


こういう風景の中、昼飯に持ってきたアンデルセンのパンを食べながらぶらぶらと歩いた。
のどかな雰囲気だ、ぼくはのんびり歩きながらの昼食が好きで、街道歩きではよくする。









「あっ、新幹線だ」


また、湧水だ。

ここには魚が泳いでいた、どこからやって来たのだろう。



本郷駅までまだ10kmほどありそうだし、道に迷って気疲れしたので、バスで西条駅まで戻ることにした。このバスは
竹原-西条で本郷駅には行かない。13:50に着いたが14:21発だ。ベンチに座り込む。



ぬかるみにはまって、くつ、靴下、ズボンともにどろどろだった。ここに来るまで気にかけていなかったのだが。

軍手をぬぐと木の枝なんかで擦り傷があった。顔の写真を見たら顎からも血が出ていた。両方ともまったく気づいて
いなかった。ジャンパーも木の枝がささったらしく穴だらけだった。

ベンチで寒いなーと思っていたら、タクシーが通ったので、ひろって西条駅に戻った。
今日は2万5千分の1の地図と磁石さまさまの一日だった。
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