城跡での今日一番の紅葉。
埼玉スリバチ学会の街歩きに参加した。まず、鴻巣駅からバスに乗って、荒川の日本一広い川幅部分を渡り、バスを
降りて、川の西側の丘の上に向かった。
鴻巣はお雛様製作で有名な町なので、道路の柵もお雛様だ。
荒川を渡る。大分前に中山道を歩いた時、荒川沿いに何時間も歩いた。その時に知ったのだが、川幅の広い所では、
元々、川沿いに集落があって田畑もあったけれど、後世にその外側に立派な堤防がつくられて、かなりの集落、田畑
が河原に取り残されたかのようになった。今日見てもそーだなーと思った。
ここが西側の堤防。
バスを降りて、向こうの丘に上る。
秋の風景。
この神社の参道を上った。
羽黒神社。
参道の階段が長い。
老大木。
真ん中の石像がめずらしい。何回かお目にかかったことはあるが。
山頂のお社はつい最近のものだった(社殿の写真は撮り忘れた)。
境内社。
左の祠の内部。
右の祠にはカマキリが。寒さで弱っているようだった。「蟻ときりぎりす」の童話を思い出す、ちなみにぼくは冬に
なるとこの童話の「きりぎりす」になったように毎年感じる。
この場所は羽黒山古墳群といわれているとのこと。
つぎに向うに見える松山城跡に向かう。
この地域支配の要だったらしく、関東の諸勢力が取り合って、戦国時代末には北条氏の支配下にはいった上田氏の
城だった。豊臣秀吉の北条攻めの際に前田利家、上杉景勝の大軍に攻め落とされて、徳川家康が支配した江戸初期に
廃城になった。
丘(小山)に上って行くと空堀、曲輪、防御のための急斜面などの跡が複雑に入り組んで保存されている。
西側は市野川に面した岩の崖になっている。我々はゆるやかな南側から上った。
曲輪跡の一つ。
敵が攻めて来た時はこんな感じだろうか。本丸に近い曲輪から外側に近い曲輪上の人を空堀越しに見た図。
本丸(本曲輪)跡。小山の頂上にある。
やっぱり兵糧倉は本丸の近くにあった。
我々はまたまたゆるやかな城跡の北西側から下った。
舗装された道に出たら、右側に吉見百穴(よしみひゃくあな)が見えた。
少し行くと左側に岩室漢音があった。ここは松山城の北西側の崖にあたる。
安産にご利益のある胎内くぐり。岩にある穴をくぐる。
天上を見上げる。
崖の隣の部分にも穴があった。
遊具もある、現在は閉鎖されているけれどーーー。
こんな看板があった、うわさによると「掘ってる」と「ホテル」をかけただじゃれらしい。岩窟売店は筋向いのお店だった。
いよいよ吉見百穴へ。「ひゃっけつ」ではなく「ひゃくあな」とよむらしい。
この地方の昔の権力者達のお墓らしい。
第二次大戦末期にはこの岩山にトンネルを掘って軍需工場にした跡ものこっている。まず、そちらから。
これでも一部分、あまりの広さに驚く。
その上こんな注意も。
つぎに百穴も見た。穴どうしはつながっているものが多く、結構広い。
岩山の上からの景色。
茶店の五家宝というお菓子がおいしいので、メンバーに大人気。もちろんぼくも食べた。
昔懐かしいロウセキを売っていた。
かっこいい石仏?東武東松山駅に向かう。
八王子千人同心が日光警護交代の行き帰りに使った道らしい。
たしかに江戸時代の街道沿い様式の名残のある家もあった。
馬頭観音。
庚申塔?
東松山駅前到着後、三々五々にわかれて昼食することになった。いつも「自分はずぼらな変人だなー」と思うのだが、
今日もその通りになり、パンを買い食いして道行く人を眺めながらの昼食となった。人づきあいの悪さは直せない。
昼食後集合して駅近くの箭弓稲荷神社へ。
箭弓(やきゅう)と野球をかけたらしく、バットとベースを絵馬にしている。だじゃれ?なのだろうか。
河内源氏のの祖、源頼信ゆかりの神社だ。
彫り物が立派だ。
稲荷神社なので、お狐様が狛犬のように祀られていた。印象に残る形だ。
反対側と対になっている。こちらの方がもっと印象に残る。子どもを連れているので雌ということだろうか。さっきのが
雄だろうか。
いろんな方向から撮ってしまった。
本殿の後ろには引退した?お狐様が。
いっぱい祀られている。
芸能にご利益のある境内社のお狐様。
ここがその境内社。上下の写真。
たくさんの有名芸能人が寄進をしていた。
この後、東松山駅から電車で森林公園駅に移動、さらにバスで森林公園に向かう。
森林公園に到着。南口からはいった。閉園まで1時間しかなくいそぐことにしたが、メンバーの一人がライトアップ
があるので中央口はおそくまで空いていてバスもあることに気がつきほっとする。
目的の山田城跡へ。
公園内を南北に通っていたらしい。
空堀の跡らしきものもあるが松山城ほど立派ではない。
右の丘に山崎城跡があるらしいが整備はされていないようだ。山田城の北東隣にはなるが。
雪が残っている。
中央口に近づく。暗くなってきた。
中央口北側にある大きな沼の岸の林にたくさん鷺がもどって来た。
ライトアップがはじまっていた。寒いし疲れたしで、付近のものだけ見学。
たのしくすごせた充実した1日だった。この後、無料のシャトルバスで森林公園駅に戻り解散。川越駅付近で開催
の懇親会にも参加して、東武池袋駅経由で帰った。計画実行していただいた方に感謝感謝だ。