甲州街道6月11日(金)

2010-06-12 23:42:18 | 甲州街道
JR中央本線穴山駅ー台ヶ原宿・教来石宿・蔦木宿ーJR中央本線富士見駅と歩いた。
天気は快晴だったが、残念ながら、かすんでいて遠くの山々は見え難かった。
暑かったが、山の中で風が気持ちよく、はる蝉も鳴いていた。

使っているガイドブックはこのあたりをかなり省略しているので、二万五千分の一の地図に
「甲州道中分間延絵図」(江戸時代の本)とその解説をトレースして、補った。


甲州街道は2009-10-18(日)に穴山駅まで来て以来、8ヶ月ぶりだ。
日光・奥州街道が先になってしまった。その時は韮崎から、原道という脇道を通って、
新府城跡に行き、穴山駅に来た、この道は釜無川洪水時に使われた河岸段丘上の道だ。
今日は本道である川沿いの河道にかなりの高低差を一気にくだった、かなり下に来た
所からの景色。

穴山橋から釜無川の上流方向、むきだしの断崖絶壁、地図には七里岩と書いてあった。

下流方向、ここにも鮎釣りと思われる釣り人達がいた。水が透き通っている。
左の丘の上に原道がある。

上円井集落の家、田舎には入口の上に松等の枝を引っ張ってきて見栄え良くしている家
が多い。手入れが大変だろうなー。

すぐ近くに立派な長屋門の家があった。

上の写真の家の玄関、内藤さんというお宅で、覗くと庭に明治天皇行幸の記念碑があった。
庄屋さんだったのだろう。

七里岩の続き。

牧原集落の家。ここから3枚の写真。



変則的な長屋門。

大武川、上流方向。とにかく水がきれいで冷たそう、暑かったので、つかりたくなる。

釜無川の向こうに、まだ崖が続いている。

三吹集落の家。ここから6枚の写真。
奥のグリーンの屋根が母屋、塀などが厳重で写真がうまく撮れなかったが立派なお屋敷。

同じ家を隣の家の入口から見ると右側のようになる、生垣で仕切っているだけで行き来は
自由なようなので、親子とかだろうか。こういう風に隣同士で新旧の様式で建っている
豪邸を結構見かける。

障子の中のガラス部分がすばらしい。

ここでも枝を引っ張っている。

なんとなくほっとする家。

新しい様式の新築だが、雰囲気的にはまわりにとけこんでいた。

道端の雑草がきれに咲いていた。

台ヶ原宿の家。ここから10枚。
二軒に見えるが一軒の家と思う。

上の写真の奥の部分、新しく出来た部分と思うが、西部劇のスペイン風の家のテラスを
連想した、雰囲気は宿場に合っていて、楽しかった。



多分、この写真全部が造り酒屋北原家の家だと思われる。

店舗の玄関に当たる所。またまた、うれしくなって720ml1本を重いのに買ってしまった。
ここで飲んだ柄杓一杯の清水と小さいグラス一杯の冷酒がおいしかった。

これが買った酒、弱いので買ったのが家に溜まっている。順番に飲んで楽しんでいるので、
飲むのが楽しみだ。

北原家の説明板と明治天皇宿泊の碑。

筋向いのお菓子屋さん、おかみさん?が美人だったので、重くなるのに胡桃ゆべしを買って
しまった。帰ってから食べたら、おいしかった。



ここで台ヶ原宿は終わり。

すごく疲れた感じがしたし、13時になっていたので、ここで休憩して、持ってきたもので昼食
にした。たまたま白須松原址碑のある公園だった。南北朝の時代には歌にも詠まれた松原
だったのに昭和15年に切り払われてしまった。

神宮川(江戸時代から近年まで、濁川と呼ばれていた)の上流方向。

下流方向。水がとてもきれい、すぐ近くの山の麓にサントリーの蒸留所があるらしい。

松原・荒田集落の家。ここから3枚。どの家もほっとする感じが伝わる。





釜無川とその向こうの段丘、今日はこういう景色が続く。

教来石宿の家。

山口の関所跡。教来石宿は甲斐の国最後の宿なので、信濃の国との国境の警備の役割
を果たしていた。

国界橋からの釜無川、下流方向。本当は向こうに見える赤い新国界橋を渡るべきだったが、
ガイドブックの文章は新国界橋、地図はこの国界橋になっており、ここを渡ってしまった。

上流方向。

このとおり、今は使われていないらしい。渡ったら、「危険、渡るな」と書いてあったが
反対側にはなにも書いていなかった、やれやれ。
ここで、甲斐の国(山梨県)が終わり、信濃の国(長野県)が始まる。

蔦木宿の本陣跡。

蔦木宿の風景、ますぐに道が通っていて、両端に枡形がある立派な構え、昔は栄えて
いたと想像できる。現在はJR中央本線信濃境駅が最寄り駅だが少し距離があって、取り
残された町になっている。

出口の民家の庭先のような場所にあった立派な石柱群。

またまたかなり急な登りになって、釜無川の向こうに山々が見える。さっきまで、川は
北側だったが、こんどは南側になった。

富士見近くの家。しめ縄のような飾りがすばらしい。

同じ辺りのきれいだった花、ウツギの一種?。

同じく富士見近くの家。

富士見の終着地に近づいた頃、立派な松林が現われた、白須の松原もこういう風景が続い
ていたのだろうか。

今日の終着地から見た風景。ここから街道を離れて、20分歩いて富士見駅に行った。

今日は穴山から下った時以外はすべて登りで足がつかれた、距離としてもたくさん歩いた。

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