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勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

梅まつり

2009-02-07 23:19:16 | Weblog
墨田区向島にある向島百花園では、今日から梅まつりが開かれている。
 入園料も一般150円、65歳以上は70円と、安価なのも魅力のひとつ。年齢確認は生まれた年を口頭で告げればいい。 
 四季を通じて花の絶えることのない園内は、花好きの人たちの憩いの場でもあり、僕もしばしば訪れる身近な庭園である。

 向島百花園は、江戸の粋人が梅を植えたことから「新梅屋敷」として発足して200余年、四季折々の草花は勿論のこと、現在でも約18種60本の梅が鑑賞できるという。

 毎週土日には、午前と午後の2回、ボランティアによる庭園ガイドがあり、名前のいわれや特徴など草木に関する薀蓄(うんちく)は、図鑑では知り得ないことも多く、初めて参加した僕にとって大いに参考になった。

 例えばこの紅梅、名前を鴛鴦(えんおう)といい、一つの花に二つの実をつける珍しいものだとか。字の如く「おしどり」とも、「夫婦梅」とも呼ばれるめでたい木だという。この花が実をつける頃、また来たくなった。

人のふり見て

2009-02-06 23:16:38 | Weblog
 度重なる漢字の読み間違いにその資質を問われ、揶揄嘲弄(やゆちょうろう)されたどなたかの影響もあり、漢字の本が売れているらしい。我がブログでも嘲笑気味にあの方の話題を取り上げた。

 振り返って我が身を見つめる時、果たして他人を笑えるだろうか、と少しの反省。何故少しかといえば、あの方とは立場が違う。他人に厳しく自分に甘い僕としては、多少の言い訳を含めて自分は許している。

 吉田兼好は徒然草の第四十一段で、「賀茂の競(くら)べ馬」に例え、ばかを嘲(あざけ)る大ばかもの と戒める。「ドキッ!」である。
 そこでネットで注文したのが、昨日配送されたこの本。パラパラとめくってみて、再びドキッ!あぁ勘違いのなんと多いことか。日本語、特に漢字の難しさを改めて思い知らされた。

ちなみに表紙の「この漢字、正しく読めますか?」を記してみました。

頌春
しょうしゅん

言質
げんち

脆弱
ぜいじゃく

独擅場
どくせんじょう

相殺
そうさい

杜撰
ずさん

 特に驚いたのは、独擅場(どくせんじょう)。独壇場(どくだんじょう)は本来誤りで、擅(せん)を壇(だん)と読み間違えたことから、今ではどちらの字も使われるようになったとか。。。

 PCやケータイで容易に変換される漢字だが、度々犯すとんでもない変換間違い。それは単に不注意で、知識とは別問題、あまり気にすることはない、と自己弁護。しかし、難しい漢字を読めたときの喜びも味わえるよう、記憶力の衰えた頭を使ってみることにした。

春な忘れそ

2009-02-05 23:50:16 | Weblog
 陰暦二月を如月(きさらぎ)という。衣更着とも書き、着物をさらに重ね着する意とされ、最も寒い季節でもある。しかし、一説によると衣更着ではなく「生更ぎ」の意で、草木の更生することをいう、とする辞書もある。
 如月の語源はともかく、立春も過ぎ、あちらこちらから梅の便りも聞かれ、春という文字が踊る季節になった。

 規模は小さいが、墨田公園の梅園では、見頃を迎えた紅白の梅が、園の周りに植えられた水仙とともに、早春の香りを漂わせ、訪れる人を楽しませている。

東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ

 馬耳東風という言葉がある。春に吹く東からの温かい風も、馬にとっては念仏を聞くが如く何も感じないらしい。左遷された菅原道真のあとを追って、京都から九州の太宰府天満宮まで飛んでいったという飛梅は、東風に乗って飛んでいったのだろうか?人も植物も春を待ちわびている。

野次

2009-02-04 23:11:10 | Weblog
 野次の語源は、一説によると親父(おやじ)からきたらしい。スポーツ観戦などで飛ばす、思わず笑ってしまうような気の効いた野次は楽しいし、時には本人の励ましにもなる。しかし胸にぐさりと突き刺さる辛辣な野次は、怒らせたり、凹ますことも多い。

 時々見る国会中継。といっても、ただテレビをつけているだけのことが多いが。今日の衆議院予算委員会の質疑に立った、長妻昭議員と菅直人議員の時に飛ばされた野次は、品もなく明らかに質問を妨害するためだけのもの。長妻議員の年金問題、菅議員の雇用問題、どちらも国民にとって重大な課題である。

 度重なる品のない野次を長妻議員に制止された自民党のある議員、議長からも注意を受けて黙った。続いて質疑に立った菅議員も野次をいさめていた。

 テレビカメラが映し出す顔の表情や言葉は、どんなごまかしも通用しない。本人の人格も疑いたくなるような下品で無意味な野次。中継のカメラはそんな彼らをもっとアップで写して欲しい。それによってその人の評価もできる。

 国会などで飛ばされる野次も時には必要かもしれない。しかし、本人のパフォーマンスだけの目的も多いようだ。それが必ずしもプラスではないことも知らずに。。。国会という場所は紳士だけの集まるところではなさそうだ。国会議員も然り、紳士とは限らない。
落ち椿 何故にそんなに 散り急ぐ
-ワスレナグサ-

花と小父さん

2009-02-03 23:55:56 | Weblog
華やかに飾る花よりも
野辺に咲く小さな花が好き


僕が持ち歩く「野草の本」のプロローグの言葉である




小さい花に 口づけをしたら
小さい声で 僕に言ったよ
 

◇雑草のうた◇

わたしは道ばたの雑草です
名前はありません
図鑑を調べればわたしにも
名前はあるでしょうが
一度も名前を呼ばれたことがありません
雑草々々とただ嫌われるだけです
だからわたしは
自分の名前を知りません


いま歩道のはじのコンクリの
わずかな割れ目がわたしの住み家
そこがいのちの授かった場所ですから
土もほとんどありませんし
肥料など全くありません
その上 学校に通う子供達の
運動靴によく踏まれます
それでも愚痴や泣きごとを
言っているひまがありません
  

冬がくるまでに
一つぶでも二つぶでも
具体的にタネを残してゆくために
いま一生けんめいに
花を咲かせているんです
だれにも見てもらえない
小さな小さな花ですが
いのちいっぱいの
自分の花を!!


くじけることのない
雑草の花を!!

-相田みつをさん-

 花の名前を知らなくても、小さくて目立たなくても、華やかでなくても、道ばたの花が春の訪れが近いことを教えてくれる。伊東きよ子さんの歌う「花と小父さん」は、若い頃の僕の愛唱歌でもあった。
  

聞かぬは・・・

2009-02-02 21:32:39 | Weblog
 すぐ忘れるのはわかっているが、せっかく教えていただいたのに、己の不手際で失った記録。やはり気になるので、もう一度聞きに行った。
 花好きの奥様がお留守ということで、ご主人に戴いたメモのコピーによると、『ゴードニア』という聞きなれない名前。調べると「ツバキ科ツバキ属の耐寒性常緑小高木、細長いダークグリーンの葉にツバキと同じような白い花をつけ、花期も長いので庭植えにおすすめの美しい樹木」とあった。別名を「タイワンツバキ」というらしい。


◇つばき◇

木は自分で
動き回ることができない
神様に与えられた その場所で
精一杯枝を張り
許された高さまで
一生懸命 伸びようとしている

そんな木を
私は友達のように思っている

-星野富弘さん-


≪花は人の心をやさしくしてくれる、だから僕は花が好き≫