勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

出会いと別れ

2005-07-20 18:05:57 | Weblog
 高齢者ホームでの出張レッスンで悲報を聞く。
メンバーの中の最高齢と思われた方が、一週間前のレッスンの最中の時間に旅立たれたそうだ。
3ヶ月ほど前から、体調が悪いといって休んでいた。時々お見かけはしていたが、具合が悪そうではあった。
レッスンを始めてからダンス用の洋服を買い、新しいシューズも揃え、張り切っていたのだが・・・。

 このホームの入居者の方達は、経済的にも恵まれ、教養の高い方も多く、また皆さんここを終(つい)の棲家として暮らしている。
旅立たれた方も洒落た方で、いつもきれいな日本語を使っていた。亡くなられる前日まで自室で過ごし、入院のあくる日の旅立ちだったという。
          
 クリスチャンネームを持つ彼女は、自分の死期を察していたらしく、こんなに美しく、知的なコメントを遺して旅立たれたのだ。
2005.07.20

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8 コメント

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なんと (陽子)
2005-07-20 22:01:28
おしゃれと言ってしまうのは失礼か。私もこんな余裕を持って生きて行きたいものです。
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別れ (coro)
2005-07-20 22:25:39
出会いがあれば別れもありますね。

ご高齢の方と関わることをしていると、悲しい別れも多いかもしれません。

幸せな最期を迎えられたと思いたいです。

私も見習いたいです。

ご冥福をお祈りします。

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わかれ (コスモス)
2005-07-20 22:58:20
寂しいお話です、

このような最期を迎えられた事は、きっと素晴らしい生き方をされた、方のように思います、理想のような気がします、

少しでも、近付きたいです
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さすがです・・! (sawa-chan)
2005-07-21 04:34:14
仏教でも死期を迎えたときに感謝を持って「有り難う」とかいって最後を迎えることが出来たならそこそこ良い所へいけるなんて聞いた事があります。この人は凄いです。なかなか出来ない事だと思います。
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素敵ですね。 (禰里吉)
2005-07-21 10:09:51
こんな素敵なコメントを残して旅立たれるなんて、素敵な最後ですね。

 最近葬祭のお手伝いをしていますが、仲間からこんな事を教えて頂きました。死は決して不浄ではない。だから、「お清めの塩」というのはおかしいと。どの宗教でも、決してそのような事を言ってないし、現に宗派によっては、お清めの塩をつけないところもある。いつからか、死はけがれが故清めるとなってしまったそうだ。

 我々の葬祭組合では、お塩をつける替わりに、花の種をつけて、会葬された方が庭に種をまいてもらい、花が咲く頃また改めて故人を偲んでもらえたならという提案をしたいます。でも、なかなか受け入れられないですね。
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まさしく (勿忘草)
2005-07-21 11:53:13
禰里吉さん、素晴しい考え方教えていただきました。確かに死を不浄という考え方はおかしい。



吉田兼好は「徒然草」の中でこう言っています。『人死を憎まば、生(しょう)を愛すべし、存命の喜び、日々に楽しまざらむや』

生と死は隠れたコンビ、死は生を引き立てる伴侶、死があるからこそ、生の価値はいよいよ輝く。だからこそ日々を大切に生き、生きていることを楽しもうではないか。



そう考えるならば、死もまた自然の摂理、それを不浄と考えたくはない。



以前このブログで、ドイツでは死後も節目々々にその人の誕生日を祝う習慣(http://blog.goo.ne.jp/dance-fuji/d/20050519)があると紹介しましたが、花の種を蒔いてその花の咲く頃に個人を偲ぶ、というのも素晴しい考え方ですね。

ありがとうございます。
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こちらこそありがとうございます (禰里吉)
2005-07-21 13:31:20
勿忘草さんが、いつも素敵な話題を提供していただけるので、私の中のありったけの知恵を絞ってコメントさせて頂いています。

 葬儀の準備で、ご自宅に祭壇を組むときなど、勿論すぐそばにご遺体があります。そのような事を教えて頂いてからは、準備をされているご親族と照らし合わせて、この方はきっと幸せな人生を終えられたんだなと思うと、不思議とこちらもホッとするときがあります。

 本当に日々大切に生き、生きていることを楽しみたいですね。
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まだ悟れません・・・ (K先生)
2005-07-22 00:47:34
毎日、腹が立つこと、嬉しい事、くやしいこと…いろんな感情のままに過ごしています。

たまに、「生きるって大変



と思うこともあります。



私も年をとって生きていることが「感謝できる」ような人生をすごしていきたいものです。

ご立派な最期で頭がさがります。

そのご婦人は!

今からでも遺書の下書きをしておこうか…

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