勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

吉原の狐舞ひ

2014-01-02 00:04:09 | Weblog
 この時期としては暖かく、穏やかな幕開けとなった東京の2014年。我が住む町浅草の吉原は江戸文化の発祥の地ともいわれ、多くの芸能・文化・風俗が栄え、吉原遊郭があったことでも有名である。


 江戸時代、遊女たちは『狐』と呼ばれたらしい。当時、廓の近くには5つの稲荷神社があり、遊女たちの信仰を受けていたところからそう呼ばれるようになったとか。そんな吉原で生まれた芸能に、『吉原の狐舞ひ』があったが、その吉原狐も遊郭の終焉で姿を消したという。 


 我が家の目と鼻の先にある吉原神社では、吉原六ヶ町会青年部によって、その『吉原の狐舞ひ』が時代を超えて復活した。


 境内では2014年へのカウントダウンが始まり、午前0時と同時に神社横の舞台では、色鮮やかな衣装の吉原狐の舞が始まった。


 吉原狐の舞ひが廃れたのちに引き継がれていた獅子舞も、吉原狐舞に花を添えていた。


 少しの休憩を挟んでの第2部は狐の弁慶も加わり、五条の橋ならぬ吉原神社の舞台の上で、牛若丸狐との対決となった。







 70年の時を経て、2011年に復活した『吉原の狐舞ひ』は、彼らの手によって吉原の風物詩となっていくことだろう。