勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

午前の紅茶

2011-12-19 01:04:35 | Weblog
 独り暮らしの狭い我が家にも、時には豪華なご馳走が運ばれてくる。夏には隅田川を渡る涼風が部屋を吹き抜け、冷房などいらない。冬には窓から射しこむ朝陽が部屋の隅々まで届いて温室のよう。自然の光と風は、我が家にとっては数少ない豪華なご馳走である。

◇風と陽射しと私◇

風が
硝子戸を叩くので
中に入れてあげた
そしたら
陽射しまで入って来て
三人で おしゃべりをした

おばあちゃん
独りで寂しくないかい?
風と陽射しが聞くから
人間 所詮は独りよ
私は答えた

がんばらずに
気楽にいくのがいいね

みんなで笑いあった
昼下がり

-柴田トヨさん-


 遅い目覚めに眠い目を擦りながらカーテンを開け、食事のテーブルを窓辺に移動する。そこで飲む朝一番の紅茶は目覚めの儀式。窓辺で午前の紅茶を飲みながら、スカイツリーと陽射しと三人でのおしゃべりは汗ばむほどの暖かさである。 


 以前、徹子の部屋で、平熱が低いという岸恵子さんが言っていた。『紅茶にショウガの絞り汁を入れて飲むことで、平熱を上げることが出来た』と。平熱が低いと免疫機能が低下し、風邪などを引きやすいそうだ。

 古くからショウガには様々な効能があるといわれるが、血流をよくして体温の低下を抑えたり、鎮痛作用や抗炎症作用、また便秘解消や、肌荒れの軽減による美容効果もあるらしい。ある実験結果によると、ショウガを日常的に摂ることにより、原発などの放射線による健康障害を予防する効果もあり、いいことずくめである。

 風邪を引きやすい僕も、紅茶にはおろしショウガを入れて飲むのだが、その都度ショウガをすりおろすのが面倒である。そこで市販のショウガシロップなど数種類を試してみたが、どれもイマイチ、紅茶の美味さが引き立たない。ものは試しと、いちばん安いチューブ入りのおろし生ショウガを入れてみた。驚くことに、他の高価なショウガシロップに比べはるかに美味いことを知った。すりおろしたばかりのショウガ汁には敵わないが。。。


 ある朝、寝ぼけ眼で紅茶に入れたのは、チューブ入りの練りからしだった。幸い飲む前に気が付いたが、こんな目覚めの儀式は御免蒙りたいものだ。