勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

花に寄せて

2011-04-08 01:00:43 | Weblog
東京では汗ばむ陽気に、咲き始めた桜が一気に満開になった。


 上野公園は平日にもかかわらず、多くの人で賑わっていたが、折からの自粛ムードに例年のような宴会をする団体はなく、桜の下を歩く人達も心なしか淋しげにも見える。


 平日ということもあるのか、花見時に所狭しと敷き詰められたシートがない上野公園を見るのは初めてであり、こんな花見の仕方もいいかもしれない。経済効果としてはマイナスだが。。。


暖かな日差しの中、不忍池に浮かぶボートには、幸せそうなカップルが多く、心の中は見えないがここに悲壮感はない。


日本中が悲しみで沈む必要もなく、短い花の季節に少しでも気持ちを和ませるゆとりもあっていいだろう。


上野公園には、毎年花見時になると現れる人気者がいる。


昨年までは一匹だった花見猫は、今年は新顔が加わり、人気を二分している。


猫に人気を独り占めされた雀たちも、我こそここにありといわんばかりに、桜の花を口に咥え、おしゃれに気取っていた。


更には、粟だろうか、餌を乗せた女性の手に群がり遊ぶ楽しげな姿に、雀の涙はなかった。 



このブログを作成中にも余震とみられる大きな揺れに見舞われたが、被害がないことを祈りながら、東北に涙の乾く日が早く来ることを願う。