勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

備えあれば・・・

2011-04-21 23:37:30 | Weblog
 3.11の地震発生により、店頭からあらゆるものが消えていった。何故これが、と思うようなものまでがない。人間の心理は不思議なもので、一度品薄になると、買っておかなければいけないと思う心理が働き、更に品薄に拍車がかかる。しかし、のんきで危機感も頭髪も薄い僕は、買いだめも買い急ぎも全くしなかった。スーパーにあるもので充分間に合っていた。


 地震から数日後、我が家の多機能を備えた懐中電灯が全く機能していないことに気付き、家電も扱っている大型スーパーに買いに行ったが、売り場の何処を探してもない。閑散として手持ち無沙汰の店員に聞いた。「懐中電灯ありますか?」。すると、今更何を言ってるんだ、といわんばかりの無愛想な顔で、横を向きながら「ありません!」と一言。そんな言い方はないだろう、と思いながらも、今頃買いに来るほうがのんき過ぎるのか、と半ば納得。


 そして昨日、近くの電気屋さんで見つけたLEDの懐中電灯。防滴で長時間使えるという理由と、余計な機能がない手軽さが気に入って買ってきた。玄関先に下げてみたが、今夜も大きな揺れに驚かされ、この懐中電灯を手にしたが事なきを得た。まだまだ備えておかなければならないものがあるが、それらが活躍することがないことを祈るとともに、震源地が次第に東京に近づく余震が、早く収束して欲しいものだ。今回のような巨大地震では、備えがあっても憂いがあるということを学んだが、備えがないよりはましだろう。