勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

盲導犬

2010-08-21 22:36:17 | Weblog
 小田原の佐伯眼科での診察の帰りの電車の中、盲導犬を連れた女性が乗っていた。通路に寝そべった盲導犬はときどき体勢を変える以外ほとんど身動きしない。車内の乗客も、停車駅で乗り込む乗客も、盲導犬のいることは気にもせず、見る目は好意的だ。

 左目の緑内障を患い、更に網膜剥離、白内障と、2回も目の手術経験がある僕は、目の大切さをイヤというほど思い知らされた。その時の体験から、もし失明したら生きていけないだろうと、今でも思っている。だから、目の不自由な人への想いは特別なものがある。


 先日、朝日新聞の生活欄に載った、視覚障害者の投稿記事が目に止まった。盲導犬を連れた女性がバスに乗ると「ババアさっさと降りやがれ」と罵られ、他のお客さんには「乗ってたらいい」と言われたが、騒ぎを大きくしたくないという理由でバスを降りたという。
視覚障害者の女性は、この不心得者を声のトーンから女性と思ったらしいが、トラブルが起きた大阪市交通局の運転手によると、女性と思われた人物は30代と思しき男性だったらしい。それ以来、この女性はバスに乗るのが怖くなったという。

 世の中には犬の嫌いな人もいるだろう。しかし、視覚障害者は補助犬とともに公共の乗り物に乗る権利(身体障害者補助犬法)がある。犬が嫌いならば自分が降りればいい。もし僕がこのバスに乗り合わせ、この光景を目にしたら。。。。。おせっかいな僕のこと、答えは明らかである。

<身体障害者補助犬法・第八条 >

 公共交通事業者等は、その管理する旅客施設、及び旅客の運送を行うためその事業の用に供する車両等(車両、自動車、船舶及び航空機をいう)を、身体障害者が利用する場合において、身体障害者補助犬を同伴することを拒んではならない。