勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

16周年

2006-11-01 23:47:11 | Weblog
 高齢者ホームの出張レッスンは、いつも全員が万全とはいえない。風邪をひいた、足が痛い、入院した、体調不良、etc.

 一ヶ月以上足の具合が悪いと休んでいた80歳を過ぎた最高齢の方、数日前から杖を手放すことができたと、見るだけのつもりで参加した。

 ひと回り済んで「踊ってみる?」と声を掛けた。
「まだ自信がないからいいわ」そういって尻込みするので「じゃぁここからここまで」といって両手を広げると、みんなからも促され立ち上がった。

 こわごわブルースを踊り始める彼女を支えながら「踊れるじゃない」そう言って、踊りながら、同じブルースの曲で踊る“フォックストロット”に移行する。

 一曲踊り終わって「踊れたねぇ、終わりにする?」と聞くと、席に戻ろうとしない。「じゃぁ、もう一曲踊りましょう」そう言って踊ったあと、「僕も嘘つきだけど、踊れないといいながら2曲も踊った貴女も嘘つきだねぇ」そう言って笑った。

 このホーム、ちょうど今日が16周年記念だそうで、館内で入居者の方たちの作品展が開かれていたので、見せていただいた。


認知症の方たちの作品


こちらは60歳を過ぎてから習った方もいるそうです


多才な方が多いようです


丁寧に編まれていました


まるで美術品のようです

 このほかにも多くの作品が展示され、余生を楽しく暮らす皆さんの豊かな才能に刺激されました。
2006.11.01