愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ユベントス-リボルノ

2009-09-20 16:59:27 | セリエA
観戦日 9/20(日)       

愛丸’s チェック
カンピオナート3連勝中のユーベ。
インテルよりも上の順位で、このままフィニッシュできるかどうか。
ただ、まだカンピオナートは始まったばっかり。
ここからどうなるかまだわからない。
安定感たっぷりのユーベだが、すでにけが人が続出。
攻撃の要、ヂエゴ、アンカーとしてチームにすぐさまフィットしたF・メロ、DFリーダーのカンナと、センターラインが欠けてる状況。
相手はリボルノだし、ここが欠けてもなんとかなるか。
リボルノは昇格してきて、未だ勝ちなし。
ただ、前節はホームでミランとスコアレスドロー。
貴重な勝ち点1をゲット。
開幕から3戦してまだ1点しか取れてない攻撃陣は気になるが、点を取られてないのはDF陣ががんばってるから。
ここでもまずは失点しないようなサッカーを展開するはず。

ユーベは主力を欠いても、しっかり勝ち点3をゲット。
核がいなくても、このぐらいの相手になら、ユーベのサッカーを貫ける。
トップはこの試合トレゼゲとヤクインタの2トップ。
これにアマウーリを加えた3人で、うまくやりくりできてる。
ヤクインタの調子がいいし、トレゼゲも前節、得点することができた。
これにヂエゴがうまく絡んで魅力的な攻撃ユニットを結成してたが、今はヂエゴがいない状況。
ただ、代わりのジョビンコがいるし、そう問題にはならないだろう。
前節と、CLのボルドー戦ではジョビンコが結果を出したし、このまま使っていってもらいたい。
この試合では、期待のジョビンコが不発。
前とうまく絡めてなかったし、強引なドリブル突破が目立った。
たしかにテクニックには自信があるのはわかるが、もうちょっと周りを使えると、もっとこの男のテクニックが活きてくるはずなんだが・・・。
エリア内で仕掛けることをやめろって言ってるわけではないが、フリーの選手がいたら、そこを使うのも手。
ドレゼゲ、ヤクインタが手を上げてがっかりしてるシーンが多かった。
そのためか、ジョビンコは早めにピッチを後に。
この後、このポジションってわけではないが、中盤でがんばったのが、カモ。
昨シーズン、もういらない選手のように思えてたが、今シーズンはインサイドハーフとして中心的存在に。
サイドアタッカーから、完全に違う選手に。
あの運動量は魅力的だし、たしかなテクニックもある。
ヂエゴ、F・メロの代役とまではいかないが、この男がいれば、中盤が破綻することはない。
パッとしなかったのが途中出場のデ・チェーリエ。
もっと果敢に仕掛けれる選手だが、この試合はノーインパクト。
左サイドを突破するシーンはひとつもなかった。
自分の長所を活かしきれてない。
フェラーラからどうのような指示が出てるかわからないが、これではSBとしても中盤の左サイドとしても使いようがない。
DF面で輝いたのが、ブッフォン。
ユーベの得点は2点だったが、この男、3つはビッグセーブを披露。
あのセーブがなかったら、ホームで大変なことになってたかも。
カンナがいなくても、最後の砦がしっかりしてるから、そう失点することはないだろう。
まだまだユーベのために働いてくれる。
リボルノは期待のルカレッリ、タバーノが、ユーベ相手に不発。
ふたりのコンビで惜しいシーンを1つ作り出したが、これはブッフォンに阻まれた。
ルカレッリのいいパスに、タバーノのいい飛び出しから、倒れながらの右足アウトでのシュート。
ブッフォンの果敢な飛び出しがなかったら、決まってもおかしくないティロだった。
ミドルやらヘッドやらで何度かチャンスを作ったが、ブッフォンが大きく立ちはだかった。
リボルノの問題は、ここってところでのミスが目立つこと。
しっかりパスを繋がないといけないところで、ミスが出ると、一気にピンチになってしまう。
中盤でのパスミスは致命傷に。
攻撃面でもバイタルエリアまでうまく進入しても、ズレが生じて、チャンスを不意に。
この辺のチームプレーを徹底させないと。
トップふたりの個人能力に頼るだけの攻撃しかできない。
基本がしっかりできないと、またセリエBでの戦いを送るはめに。

スコア 2-0

<得点者> 
ユベントス   ヤクインタ、マルキージオ 
~愛丸's MVP~
ブッフォン(3度は失点のピンチをこの男の力で乗り切った。世界ナンバー1のGKはまだまだこの男。GKとしての穴がひとつも見当たらない)

チェルシー-FCポルト

2009-09-18 10:49:53 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/18(金)       

愛丸’s チェック
なかなかおもしろそうなグループの開幕戦。
アポエルは除いて、チェルシー、ポルト、アトレチコと、どこが突破してもおかしくない。
安定感ではチェルシーが抜けてる感じもするが、ポルトもアトレチコも、虎視眈々と狙ってるはず。
ホームで勝ち点を落とすチームが脱落するような・・・。
チェルシーは、ドログバ、ボジングワがサスペンション。
昨シーズンのバルサとのセミ・ファイナルでの愚行で、ドログバは3試合、ボジグンワは2試合、このCLに出れない。
得点源のドログバの穴をどう埋めるか。
ポルトは、今シーズンもGL突破を目指す。
L・ロペス、ルチョとポルトの攻撃を支えてきた主力が抜けた穴が埋まってるかどうか。
新加入の元リーベル勢がいち早くチームにフィットすれば、おもしろいチームに。

チェルシーの安定感は抜群だった。
とくに守備陣。
あのポルトのスピードに乗った攻撃をしっかり防ぐことに成功。
R・カルバーリョ、テリーが慌てることなく、全てに対応してた印象。
あれだけのスピード自慢が揃ってると、エリア内で危ういディフェンスみたいなことが1度や2度はあるものだが、それがひとつもなかった。
R・カルバーリョの対応は見事。
元ポルトってこともあり、このポルトガルのサッカーってのに、慣れてるのかもしれん。
この男の復帰はひじょうにでかい。
ディフェンスでよかったのはA・コールも同じ。
絞っての守備でどれだけピンチを防いだことか。
ついさっき絞って守備をしてたかと思うと、いつの間にか、ハーフウェーライン付近まで上がっていってるし、あのスタミナはいったどこあからくるものなのか。
いいクロスも供給できてたし、攻守にわたってチームに貢献。
右のイバノビッチもそう悪いってことはなかったが、A・コールに比べると・・・。
フリーでのクロスはそれなりなんだが、抜き去るってことを得意をしてないし、そう足元の技術に秀でてるわけではない。
ボジングワのサスペンションが明けたら、ここには間違いなくボジングワが起用されるだろう。
中盤よりも前の攻撃陣ではカルーとマルダがいい動きを。
決まってもおかしくないシュートも打ててたし、運動量も豊富だった。
ただ、このふたりを足してもドログバの一発ってのには敵わないわけで、もうちょっと精度とコンビを上げていかないと。
問題はバラック。
パスミスは多いし、ここにボールが渡るとどうも展開が遅くなる。
アンカーとしても起用しずらいし、インサイドハーフがベストなんだろうが、誇れるのはフィジカルだけ。
荒いプレーも多いし、J・コールが復帰してきたことだし、ここはトップ下をJ・コールに任せ、ランパードをこのポジションに組み込んだ方がいい。
点が欲しい状況での高さ勝負で使うぐらいしか、この男は必要ない。
チェルシーのこの試合内容を見てると、ドログバのいない間、こんな感じでしっかり守って1点勝負に持ち込めれば、突破は簡単に決めれそう。
ポルトはいい試合を展開できてた。
ただ、昨シーズン、かなり暴れてた印象があったフッキとC・ロドリゲスに元気がなかったのが気になる。
このふたり、L・ロペスがいたからこそ輝けた選手だったのか。
しっかりマークされると、本領発揮できてなかったし、フッキもあのスピードは封じ込まれた。
ちょっと持ちすぎの感もあったし、うまく周りと連動しないと、点は奪えない。
これなら、先発からファルカオを使ってもらいたかった。
ポルトガルリーグでは4戦連発でゴールを決めてるみたいだし、ここでもやれたはず。
ちょっとプレー時間が短かった。
これからはもっと重宝されるだろうし、このCLの舞台でもゴールを決めてもらいたい。
中盤の3人、DFライン、GKと、合格点を与えられる出来だった。
エウトンなんかはどれだけビッグセーブを見せてくれたことか。
たまのポカが気になるが、身体能力はずば抜けたものがある。
右SBのフシレ、左SBのA・ペレイラと、このクラスでも通用するSB。
攻守で目立ってたし、このふたりには今後注目していきたい。

スコア 1-0

<得点者> 
チェルシー   アネルカ 
~愛丸's MVP~
A・コール(やっぱりこの男はすごいSB。守備でも高いレベルで魅せることができるし、攻撃に転じても正確な左足がある。世界でも1、2のSBってことを証明)

ユベントス-ボルドー

2009-09-18 00:27:14 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/17(木)       

愛丸’s チェック
雨のトリノ・オリンピコでの開幕戦。
このグループ、この2チームに加え、バイエルンも同居。
ユーベが楽に突破できるとは思えない。
ボルドーもリヨン王国を切り崩した自信があるだろう。
ユーベはラツィオとのカンピオナートでヂエゴが負傷。
早くもユーベの中心選手になりつつあったのに、この離脱がどう影響するか。
ただ、ジョビンコという若き天才がいる。
こういうところでジョビンコが力を発揮できたなら・・・。
ボルドーはミランで失意の時間を過ごしたグルキュフが、成長した姿をここイタリアでどこまで披露できるか。
リーグ・アンを制したのは、この男の力と言っても過言ではないぐらい。
CLの舞台でも、あの輝きを放てれば、ユーベかバイエルンか、どちらかを蹴落とすことができるかも。

ユーベは取れる試合を逃してしまった。
ヤクインタ、グロッソ、マルキージオと、ここで3点は入ったはずだから、4-1の試合でもおかしくない。
ただ、この試合のユーベにはつきがなかった。
この辺のシュートが決まらなかったこともあるが、ホームで戦ってるにもかかわらず、濡れたピッチでけが人続出。
ヂエゴがカンピオナートでけがして、嫌な流れを作ったのかも。
先制点のアシストをしたカンナがこのプレーの直後に筋肉系の故障でゼビナに交代。
カセレスがCBをやれるからよかったが、このけがが長引くようだと、守備陣に不安が残る。
これだけ終わらない。
チアゴもピッチ状態にやられたのか、こちらも筋肉系の故障で交代。
このふたりがけがで戦術的な交代は1枚しか使えなかった。
前線ではデル・ピエロがまだ復帰しておらず、かなりけが人が増えてきた。
試合終了間際、ユーベの司令塔になりつつあるF・メロまでもしっかり動けなくなってた。
ここが壊れることになると、ユーベは大ダメージ。
トリノ・オリンピコで、勝ち点1しか奪えなかったこともダメージはでかいだろうが、やっぱりけが人の多さが・・・。
ヤクインタ、アマウーリのコンビがピリッとせず、ジョビンコもラツィオ戦ほどの切れはなかった。
ピッチ状態と、ボルドーのできの良さで、こうなったんだろうが、GL突破を考えると、このドローはいただけない。
あれだけカンピオナートで好調なスタートを切ったのに、ここでは別のチームみたいだった。
まだ開幕戦が終わっただけだし、これで決まるわけではないが、ユーベクラスのチームがホームで勝ち点を落とすなんて・・・。
ただ、これでおもしろくなったことは確か。
ボルドーは、このピッチ状態をそう苦にしてなかった。
ホームでの戦いみたいに、攻撃もしかりできてたし、守備でも安定したところを披露。
ブランはいいチームを作り上げた。
やっぱりグルキュフはこのチームでは王様的な振る舞い。
あのテクニックがあれば、そうなってもおかしくない。
ジダン2世はまだ行き過ぎのような気もするが、それに近いだけのテクニックと視野の広さは持ち合わせてる。
フランス代表でも中心選手になりつつあるし、こういうヨーロッパの舞台でも結果が出せれば。
この試合でも随所でいいパスを出してたし、自分でゴールを狙う姿勢も見られた。
チームメイトに信用されてるのがわかる。
プラシルの加入もボルドーにとってはよかったかも。
オサスナでのプレーそのまま。
この男の加入で、グルキュフの負担も軽減されるだろう。
この試合、ボルドーは2トップではなく、シャマフの1トップで、その下に3人を置く布陣。
これがポジションチェンジを繰り返し、ユーベのDF陣を慌てさせた。
ただ、最後のつめが甘いし、ここにフランスのチームのレベルが伺えた。
A・ディアラとフェルナンドのボランチふたりも、守備的に振舞わせると、しっかり仕事ができる。
ジョビンコを押さえ込んだのはこのふたりだし。
このパフォーマンスができたら、バイエルンからも勝ち点を奪うことができそう。
このグループ、かなりおもしろい結果になりそう。

スコア 1-1

<得点者> 
ユベントス   ヤクインタ
ボルドー    プラシル 
~愛丸's MVP~
A・ディアラ(中盤の底で、この男のがんばりがあるから、中盤より前がしっかり仕事ができてる。リーグ・アンには有能なアンカーが多い)

インテル-バルセロナ

2009-09-17 10:31:27 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/17(木)       

愛丸’s チェック
CL開幕戦で最高のカード。
インテルに移籍したエトーと、バルサに移籍したズラタン。
いきなりこの対戦が見れるとは。
T・モッタもバルサ出身だし、インテルはこの戦いに熱い思いを抱いてのぞむ選手が多い。
インテルは、もうそろそろこのCLで結果を出さないと。
上へ行くためにはバルサを越えなければならないわけで、負けが許されるこのGLで当たるってことはいいことかもしれん。
ここはホームでの開幕戦だし、積極的に行ってもらいたい。
バルサはいつものサッカーをするだけ。
ズラタンはだいぶチームに馴染んできてるし、イニエスタもけがから復帰。
昨シーズンのあのサッカーに更に武器がひとつ加わった。
リーガでも危ないところはないし、ここも力の差を見せつけるか。

インテルは前半のうちはマイコンのオーバーラップなんかで、それなりにホームの戦いはできたが、後半は、裏を狙う攻撃だけ。
狙ってこの攻撃を仕掛けたのではなく、こうならざるを得んかった。
バルサの質の高いポゼッションサッカーにただ、守備を固めるのに精一杯。
失点をしなかったことはよかった。
ただ、ここはジェゼッペ・メアッツァ。
ここに詰め掛けたインテリスタたちは、しっかり守りきるインテルを見たかったわけではないだろう。
バルサの攻撃が強力なのはわかるが、それに対抗できるだけの戦力を備えてるはず。
相手がちょっと強いってことになると、ホームでのこういう試合をやってしまうのがインテル。
前半、それなりに攻撃できてたことを考えると、後半はもっと厚く攻めに転じるべきだったのでは?
パルマ戦で機能した、あの3トップをやってもらいたかった。
バロテッリもD・ミリートに代えて入っても・・・。
ムンタリの状態がいまいちだっただけに、ここに早々と見切りをつけ、4-3-3で行ってほしかった。
そうもモウリーニョはCLになると慎重になりすぎる。
これが決勝トーナメントなら2試合を考えての戦いで、まずは手堅くってのもわかるが、GLだから、ここは負けても次がある。
幸い、残りの2チームのレベルが低いから、相手はこのバルサだけ。
どうしても1位通過したいわけではないだろう。
あのバルサをゼロに押さえたってことで守備陣には自信がつくものになったかもしれんが、あれだけ押し込まれて、合格点かと言うと・・・。
力の差を見せつけられただけ。
カンプ・ノウではこうも行かないだろうし、そのカンプ・ノウでの試合は最終戦。
ここで結果を出さなければなんて展開になってなければいいが・・・。
この試合のインテルには積極性が足りなかった。
バルサはアンリが今シーズン初のスタメン。
リーガではまだ1度もピッチに立ってなかった。
それが原因なのか、まだ昨シーズンの輝きが出てない。
ズラタンとのコンビってのも見られなかったし、シュートの判断もちょっと遅かったような・・・。
不用意なイエローも頂戴してたし、これなら、イニエスタを先発起用した方が・・・。
そのイニエスタもまだ復帰したばかりで、体調が万全じゃないのかもしれんが、出てきたら、それなりのパフォーマンスを披露。
チャビ同様、ボールをキープすると、なかなか取られない。
あのバランスとテクニックは、バルサのカンテラで叩き込まれるのか、これもバルサのすごいところ。
ゆっくりキープしてる時間が長いかと思ったら、すばやく縦にボールを入れてくるし、ダイレクトでボールを回して、ここってところでは何人もが、ゴール前に進出する。
止まってる選手が少ない。
かなり高いポゼッションができてたから、あのプレッシングは必要なかった。
インテルには勝てるって踏んだはず。
ただ、ほしかった点は取れなかった。
ズラタンは遠慮したわけではなかったんだろうが、前半の決定機を吹かしてしまった。
あれを決めてれば、ジュゼッペ・メアッツァはどうなったことか・・・。
この地で点を取るズラタンが見たかった。
ベスト8以降、ファイナルの前まで当たることがあったら、ここで輝くズラタンが見てみたい。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし 
~愛丸's MVP~
サムエル(ルッシオとのコンビもいいし、この試合も一番からだを張って守備ができてた。ズラタンにもそう好き放題プレーさせず。マラドーナはこの男を見てるかどうか・・・)

チューリッヒ-R・マドリー

2009-09-17 01:12:16 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/16(水)       

愛丸’s チェック
ミラン、マルセイユと同グループのこの2チーム。
誰がどう見てもチューリッヒの勝ち抜けってのは考えられない。
ホームでのCL開幕戦、相手はマドリー。
どれだけ粘れるかが鍵。
最高の結果がドローだろうが、それも難しいミッション。
恥をかくようなこたがないような試合になれば御の字か。
マドリーは気持ちに余裕が出すぎると、先に失点なんてこともあるかも。
ただ、多少、気が抜けてようが、このメンバーで、このチームに負けるわけがない。
サンチャゴ・ベルナベウでのファイナルへ向けて、最高のスタートを切りたいところ。
けが人もじょじょに復帰してきたし、チームがまとまりさえすれば、世界最高のチームになってもおかしくない。
スイスの地で大爆発してもらいたいところ。

チューリッヒはマドリーとの差をまざまざと見せつけられる結果になったが、それでも、2点をゲットし、なんとか試合にはなった。
0-3という状況で、もう試合は終わったかと思われたところでの2得点で、ちょっとはスタジアムも活気づいた。
追いつくまではいかなかったが、これで十分だろう。
選手ひとりひとりに差がありすぎる。
ただ、フォンランテンのスピード、ティヒネンの守備力、ロシャのCBとしての力は、見るものがあった。
フォンランテンが右でがんばったから、ドレンテの攻撃力を封じ込めれたし、ティヒネンはいいところでからだを張れた。
ロシャはもっと上のクラブでも通用しそうなCBで、このクラスの選手たちがもうふたりぐらいいたら、なんとか戦っていけそう。
ただ、攻撃の起点となる選手に、ここに効果的にパスを出せる選手がいないのが残念。
点を取らないことには始まらないわけで、いいとろこは見せれても、勝つってことは難しい。
マルセイユとも差はあるし、このGLで勝ち点1でも取れれば、CLに出た価値はある。
攻撃陣のてこ入れも必要だが、GKの質も高めたい。
たしかにC・ロナウドのFKは2本ともすごいものだったが、レオーニの反応には・・・。
1つ目のFKはいつもの無回転ではなく、ただ、ボールスピードが速かっただけ。
コースもそう厳しくなかった。
2つ目のFKは無回転で手元で変化するものだったが、真正面。
もっと対応の仕方はあったはず。
この2つ目を止めてれば、追い上げムードになってたところだったし、おもしろい試合になったかも。
このGKがこんな感じなら失点は増えそう。
マドリーはなんかだらっとした展開だったが、取るべき選手がしっかり点を取り、危なげなく勝利。
ラウル、イグアインの2トップでカカ、C・ロナウドも先発。
この4人がポジションチェンジを繰り返し、相手を惑わすような攻撃はできてた。
ただ、エリア内になかなか進入できず、引いた相手を崩すには、まだコンビを高めていかないと。
流れの中で点を取ったのがラウル、イグアイン、グティってのが、マドリディスタにはうれしいことだろう。
この3人、あの新戦力が機能しても、外せない存在。
質の高いターンオーバーが期待できそう。
イグアインなんか、かなりアグレッシブにやれてたし、この補強で、火が着いたひとり。
この試合、X・アロンソが膝を負傷し、退場を余儀なくされた。
ベンチで治療してたのがまだ救われるが、どういう状況かまだわからない。
この男、MVP級の活躍で、もうマドリーにはなくてはならない存在になってた矢先で、かなり残念。
いいところに展開できてたし、リバプール時代よりもパスコースが多いし、より、活きてきてる。
早くピッチに戻ってきてもらいたい。
2失点したマドリーだが、PKとCKから。
あのPKはDF陣が裏をつかれてのもので、うまくオフサイドを取れなかった。
リーガではまだ出場停止中のペペが先発してたが、アルビオルとのコンビがどうかってこと。
このクラスのチームが相手だと、問題なくやれるが、残りの2チームはこうもいかないはず。
攻撃陣がだいぶフィットしてきてるし、守備が安定したら、サンチャゴ・ベルナベウでのファイナルに進出も不可能ではない。

スコア 2-5

<得点者> 
チューリッヒ   マーゲラ、エガーター
R・マドリー   C・ロナウド×2、ラウル、イグアイン、グティ 
~愛丸's MVP~
X・アロンソ(けがしたのは残念だが、この男、もうマドリーの中心選手に。パスの出しどころが多いし、活きてきて当然)

マルセイユ-ACミラン

2009-09-16 11:05:28 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/16(水)       

愛丸’s チェック
09~10シーズンのCLが開幕。
デシャン率いるマルセイユがホームで不調のミラン相手にどう戦うか。
このグループ、マドリーもいるし、下馬評だと、マドリー、ミランの勝ち抜けが優位。
ただ、マルセイユも黙って見てるわけにはいかないだろう。
しっかりした補強もできてるし、今のミランになら太刀打ちできる。
この開幕戦をものにできれば、もしかするともしかするかも。
ミランはセリエで未だ1勝。
デルビーで完敗し、前節のリボルノ戦スコアレスドロー。
まだ迷走を続けてる。
カカの抜けた穴はそうとうでかい。
ホナウジーニョに多くを期待するのはお門違いで、この男を使わない布陣で戦うのがベストか。
レオナルドもベルルスコーニの圧力に屈することなく、自分やりたいサッカーができれば・・・。

マルセイユは試合内容ではミランを凌駕した。
チャンスも多く作った。
ただ、得点だけ見れば、マルセイユは1点、ミランは2点。
これがサッカーというものか。
ブランドン、ニアングの2トップに、その下にけがから復帰したルチョ。
このトライアングルがしっかり機能してるとは言いがたかったが、ミランのDF陣を慌てさせることはできた。
スピードに全く付いていけてないミランDFをあざ笑うかのように、サイドを突破したり、裏を狙ったり。
ひとつ後ろでフリーになる選手も多く生まれ、ここからミドルをいくつも打てた。ただ、このミドルの精度が・・・。
ストラーリをヒヤッとさせるシュートが少なく、もっと枠に飛ばすことができたら、まだ点は入ったかもしれん。
ルチョ、シェルなんかは確かな技術があるわけで、ここを丁寧に狙っていかないと。
ミドルだけでなく、クロスも同じ。
突破するまではいんだが、ここから効果的なボールが中に供給されない。
ブランドンならT・シウバにもネスタにも勝てるだけのフィジカルと高さはあるし、ボールさえ入ってくれば・・・。
この辺に課題が。
取れた1点もセットプレーからだったし、あれだけ流れの中でチャンスを作ったのにもったいなさすぎる。
シェル、E・シセ、エムビアの3センターハーフもフィジカルでミランを封じ込めれたし、デシャンがやりたいサッカーはできてた。
前線に顔を出すシーンも多かったし、この3人は問題ない。
DFラインもミランに崩されたシーンは少なかったが、その少ない中、失点を喫してしまった。
とにかく、ここってところでアレッシャンドレとセードルフを押さえられなかったのが痛かった。
セードルフではなくホナウジーニョが出ててくれれば、問題なく押さえ込めたはずなのに・・・。
マルセイユはこのホームの開幕戦を取れなかったのはそうとう痛いはず。
ミランを叩くならここだった。
マドリーはミランよりも強力だし、決勝トーナメントに進むためにはサン・シーロでミランを破るしかない。
ミランはやっぱり本物のミランではない。
ただ、このCLに強いところを発揮した。
この試合を見てもわかるように、トップにはピッポが必要だし、ホナウジーニョよりもセードルフの方がチームのために仕事をする。
これにアレッシャンドレを加えた3人で攻撃してれば、少ないチャンスでもものにできる。
ミランで可能性を感じるのは、この3人が絡んだときと、ピルロがボールを持ったとき。
SBの攻撃参加なんか並のクラブレベルだし、アンブロジーニ、フラミニも攻撃ってことに関しては、なんら怖くない。
まだ2点を取って結果を出した攻撃陣は、及第点だが、守備陣は・・・。
マルセイユのミスで失点しなかっただけで、かなり押し込まれた。
ネスタはあの頃のような輝きがないし、オッド、ザンブロッタは明らかにスピード不足。
早い選手に仕掛けられると、ファールでしか止めることはできない。
GLだからこれで済んだが、これがもっと強いチームと対戦することになると、失点は多くなりそう。
今の流行のサッカーなんかできるわけもなく、このミランの戦い方でヨーロッパを制するなんて到底無理な話。
ただ、この勝利ってのがチームに好影響を及ぼし、がらっと変わる可能性もないわけではない。
そこに期待するしかないか。

スコア 1-2

<得点者> 
マルセイユ   エインセ
ACミラン   F・インザーギ×2 
~愛丸's MVP~
セードルフ(ホナウジーニョなんかよりチームのために仕事ができてる。あの2点目のダイレクトの右足のアウトのクロスは超一級品)

ラツィオ-ユベントス

2009-09-15 14:48:44 | セリエA
観戦日 9/15(火)       

愛丸’s チェック
開幕2連勝同士の戦い。
ラツィオは新加入組がしっかりチームにフィットし、上位が狙える布陣に。
ただ、なんだかチーム内では不況和音が。
パンデフとレデスマがどうだとか、そのパンデフの移籍がどうだとか・・・。
中から崩壊しないことを願う。
ローマが開幕から躓いてる状況で、首都のチームがこぞって調子を落とすなんてところは見たくない。
ユーベも新加入が早くもチームにフィット。
フィットどころかヂエゴにいたってはもうユーベの中心選手に。
今のユーベはこの男がしきってるようなもん。
チーム全体がヂエゴにって雰囲気だし、誰がトップにいてもヂエゴは仕事ができる。
F・メロもこう欠かせない存在だし、ここまで新戦力が活躍してるチームも珍しい。

ラツィオは前半の終了間際のレテを取り消されたのが痛かった。
あの時間に点が入ってれば、間違いなく流れはラツィオだった。
J・クルスが、ゴール前の混戦でレグロッターリエを倒してのファールだったみたいだが、ファールは犯してない。
むしろレグロッターリエのハンドの方を取られてもおかしくななった。
コラロフの絶妙のFKからのチャンスで、あれがレテだったら・・・。
これがサッカーなのかもしれん。
前半のラツィオは守備でそう破綻することなく、攻撃では左でコラロフのオーバーラップが目に付いた。
あのドリブルに、強烈な左足。
一昨シーズンの冬に加入し、東欧のR・カルロスなんて垂れ込みだったが、その通りの活躍をできるようになった。
ここはラツィオの武器になる。
フォッジャもあのボールコントロールに、果敢な仕掛けが健在で、マツザレムも要所でキラーパスが出せてた。
レデスマが不在のレジスタにはバローニオが入って、そん色ない働きだったし、トップもJ・クルスで計算できる。
悪くない布陣で戦えてる。
ただ、前線のターゲットがJ・クルスしかいないし、裏へ抜け出すような選手も見当たらない。
パンデフの状況はまだ不透明だし、サラテ、ロッキはけが。
この誰かとJ・クルスが組む2トップになれば、まだまだ攻撃力はアップしそう。
ディアキテ、シビーリアのCBもこれまたよかった。
2失点してしまったが、ユーベのCBコンビよりも安定感と強さはあった。
このふたりを突破するのは、かなりの攻撃力を要するチームじゃないと無理かもしれん。
とくにディアキテのフィジカルには頭が下がる。
けが人が復帰してくれば、まだラツィオは強くなれそう。
ユーベはこの試合0-2でものにしたが、払った代償が大きかった。
前節、このオリンピコでローマ相手にドッピエッタを決め、ユーベの中心選手になりつつあるヂエゴが、前半でハムストリングを痛めて負傷退場。
筋肉系のけがだし、すぐに復帰ってことにはならないはず。
CLが開幕するってときに、この離脱はでかい。
アレもまだけがしてるみたいだし、この4-3-1-2の1を任せられる人材が・・・。
って、今のユーベにはその心配はいらなかった。
昨シーズンまで左サイドの起用が多かったジョビンコが、トレクァルティスタで溌剌とプレー。
この男には、これぐらいの自由を与えた方が仕事はできるはず。
アズリーニであれだけやれてるんだから、経験を積んでいけば、ヂエゴにも劣らないプレーはしてくれるはず。
実際、この試合でも輝いてたし、フェラーラにアピールすることに成功。
CLでも戦力になるはず。
ユーベではやっぱりキエッリーニ、ブッフォンの活躍が目立った。
それなりに押し込まれる時間が多かったが、このふたりが安定したプレーを披露し、無失点で切り抜けた。
キエッリーニの読みとクロスに対する対応はなかなかのもの。
カンナが引っ張るんじゃなくて、もうユーベのDF陣はキエッリーニが引っ張って行った方がいかもしれん。
ブッフォンは、まだまだ好パフォーマンスでチームを牽引。
ゴールマウスにこの男が君臨してたら、そう簡単に牙城は打ち破られない。
派手なセービングがないってところにこの男のすごさを感じる。
これでユーベは開幕から3連勝。
それもローマ勢をローマで破ったものだから、更に勢いに乗っていきそうな予感。

スコア 0-2

<得点者> 
ユベントス   カセレス、トレゼゲ 
~愛丸's MVP~
キエッリーニ(際どいクロスをだれだけカットしたことか。ブッフォンと拳を合わせてよくやったの意思表示は何かチームのまとまりを感じる)

バジャドリー-バレンシア

2009-09-15 12:37:50 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/15(火)       

愛丸’s チェック
バジャドリーはカーサ開幕戦。
開幕戦はニバウドを退場で欠きながらのエンパテ。
まずまずの結果。
ここは相手がバレンシアとは言え、カーサだし、どうしても勝ちたい試合。
ここで乗っていけるかどうかが、残留に向けての鍵になる。
バレンシアは開幕戦、かなり難しい相手セビージャをメスタージャで葬り去った。
この勝利は今シーズンを占う上で、かなり大きい。
主力がこぞって残ってくれたし、DFラインではアルビオルの離脱を感じさせないような補強もできた。
ただ、この試合、スペイン代表でW杯予選を戦ったメンバーが多すぎる。
フエラでの試合だし、疲労が顔を出したりすると、ずるずるいくような試合展開になってしまうかも。
どこまで、この試合に賭ける意気込みがあるかどうか・・・。

バジャドリーは試合の入り方を失敗した。
D・コスタの1トップだったが、これがづも攻撃では機能しなかった。
それ以上に、あまりにもバレンシアの攻撃を意識しすぎ。
あそこまで守備的に振舞わんでも、もっと積極的にいってよかったかも。
たしかに、あれだけのメンバーだし、怖い攻撃陣ではあるが、この試合はカーサの開幕戦。
相手がバルサ、マドリーだったら、もうちょっと警戒しなければならないかもしれんが、バレンシアだったら・・・。
バルベルデのコメントも弱気なものだったし、これではカーサのサポーターも盛り上がれない。
昇格したシーズンは、ここでは相手がどこであれ、自分たちのサッカーを貫いてたのに・・・。
守備的に振舞っても、失点を抑えることはできず、ここからちょっと攻撃的に。
一度は追いついたが、ここから、守備陣が耐えられなくなった。
裏を突かれることが多く、こうなると、バレンシアの攻撃は本領発揮。
スピードのある選手が多いし、これはしっかりケアするべきだった。
どこか中途半端だったし、早いうちでの開き直りが必要だった。
後半、マヌーチョを投入し、D・コスタとの2トップ。
ここから攻撃は形になった。
試合開始から、これでいってればまだなんとかなったかもしれんが、時間が遅すぎた。
カノッビオも捨てがたいし、H・フォンも使いたい。
左ではJ・セスマが違いを生み出してくれるだろうと攻撃陣に悩みが生まれての1トップスタートだったのかも。
後半を見る限り、バジャドリーはD・コスタとマヌーチョの2トップがしっくりきてそう。
ただ、マヌーチョが絶えず集中してる雰囲気でもなかったし、ここが改善されないと。
ユナイテッドが目をつけた選手なんだし、持ってるものはそうとうなもんなはず。
バレンシアは開幕戦とはまた違った試合展開で勝利を収めた。
相手の隙をつくリアクションサッカーで4得点。
D・シルバ、J・アルバも点が取れそうなシーンもあったから、6点は入った試合。
ここまで簡単に点が取れるチームになったとは。
昨シーズンも、その前も開幕直後はかなり調子はよかった。
それが、格下のチームとエンパテだったりして、ずるずる。
今シーズンはこれがないことを祈る。
0-1の状況から、追いつかれ、バジャドリーの時間になりつつあったところをしっかり乗り切ったところに今シーズンの期待は感じられる。
耐えてからのカウンターからの追加点が取れ、これぞバレンシアってところを見せてくれた。
カウンターになったときに効いてたのがバネガ。
いい展開ができて、一発でチャンスを生み出すことができてる。
前にビジャがいたら、ビジャ用に、マタだったらマタ用にと、闇雲に前に出すだけではない。
バネガはこれぐらいのプレーができて当たり前。
攻撃で結果を出したからか、2失点したのはちょっといただけない。
1失点目はしかたないにしろ、2点目はどこかDFラインに気の緩みがあったような。
こういう失点は防いで行きたい。
もうCL圏を逃すことは許されないし、リーガ2強時代も打ち破ってもらいたい。
今シーズンのバレンシアにはそれができるだけのポテンシャルはある。
ELも狙いながら、バルサ、マドリーに置いていかれないようにしてもらいたい。

スコア 2-4

<得点者> 
バジャドリー  ナウセ、マヌーチョ
バレンシア   D・シルバ、ビジャ×2、マタ 
~愛丸's MVP~
ビジャ(今シーズンリーガ初ゴール。代表戦の疲れも見せず、あの抜け出しは健在。バネガとのコンビもだいぶよくなってきた)

インテル-パルマ

2009-09-15 10:56:58 | セリエA
観戦日 9/15(火)       

愛丸’s チェック
ミラノデルビーの圧勝で、開幕戦の不安を払拭したインテル。
新戦力が多いし、チームとして機能するのは、もうちょっと先のことか。
ただ、持ってる力ははかり知れない。
バーリに苦労した開幕戦は、トレクァルティスタ不在と、モウリーニョの策の練り過ぎが原因。
4-3-1-2がうまくいけば、これをベースにしっかりした戦いができるチーム。
パルマは開幕からまだ負けなし。
昇格してきて、まずまずの成績。
あの頃のパルマとは全く違ったチームではあるが、もう降格は味わいたくないだろう。
そうなると、強豪相手のアウエー戦をどう戦うか。
パヌッチというセリエを知り尽くしたベテランが引っ張るDF陣が踏ん張れれば、勝ち点1はゲットできるかもしれん。

インテルはまたまたホームでの昇格チーム相手に苦労した。
とくに前半。
4-3-1-2がどうもぎくしゃく。
これはチームとしてどうのこうのってことより、代表帰りの選手たちのコンディションに問題があったような。
D・ミリート、エトーの2トップもうまく噛み合っておらず、スネイデルのミドルも惜しいってシーンがなかった。
バイタルエリアまでボールを運べても、パルマのDFラインを突破することができてなかったし、サイドも有効活用できてなかった。
マイコンなんかは、いつもの出来からほど遠かった。
スタンドに対してイライラしてるそぶりも見せてたし、どこか集中力に欠いてた。
代表に呼ばれてもないモッタもミラノデルビーで見せた、あの攻撃参加も影を潜め、これでは点は取れない。
この嫌な流れを変えてくれたのがバロテッリ。
開幕戦を見る限り、マイコンのオーバーラップを封じることしかできておらず、この3トップの右はどうかと思われたが、この試合は、その悪い部分を払拭できてた。
マイコン自体の調子もよくなかったから、こういった独力で仕掛けれる選手の投入は効果的だった。
これにより、3トップに慣れてるD・ミリート、エトーも次第に動きがよくなってきた。
パルマのDF陣もやっかいものがひとり増えて、ちょっとディフェンスするのに苦労してた。
バロテッリは仕掛けることも見事なんだが、やわらかいパスも持ち合わせてる。
調子にムラがあるのは玉に傷だが、このぐらいのパフォーマンスができるのであれば、3トップも可能。
っていうか、3トップの方がむしろいいかも。
スネイデルはインサイドハーフもこなせるし、中盤の選手に事欠かない。
モウリーニョは本来は3トップにしたいわけで、バロッテリがこの試合ぐらいやれれば、システム変更もあり得る。
動きがよくなってきたエトーの見事なミドル、カウンターからD・ミリートの見事なコントロールレテ。
自慢の攻撃陣が、このバロテッリの投入で、輝きだした。
CLのバルサ戦に向けて、なかなかいい試合になったはず。
この試合のインテルで、19歳のクーリンというボランチの選手がデビュー。
高さがあるし、トレクァルティタを任せれそうな感じではなく、守備的に振舞うことができそうな選手。
果たして、今後どれだけ使われていくか。
この試合では、まだこの若手の実力はわからなかった。
パルマはCBをこなせる選手を4人並べて、なんとか守りきろうって作戦。
インテルが2トップの頃はしっかり守ることができたんだが、バロテッリが入ってから、だんだん隙が生まれるように。
パヌッチ率いる、このDFライン、そう簡単に破綻することはなさそう。
この集中力を全ての試合で出せればいんだが、そうもいかないだろう。
攻撃ではパロスキが目立つシーンがほとんどなく、これはって思えたのが、ビアビアニーの突破ぐらい。
インテルユース出身のフランス人らしいが、スピードはかなりのものがある。
J・セーザルと1対1になってティロを外したシーンなんかは、ここに至るまでのドリブル突破は圧巻だった。
この男のキックの精度が上がってくれば、かなりの大物になりそうなんだが・・・。
今シーズンのパルマ、ある程度はやれそうな雰囲気。
パロスキと誰か、ボジノフでもアモルーゾでも、2トップでやることができれば、点も取れるだろう。

スコア 2-0

<得点者> 
インテル   エトー、D・ミリート 
~愛丸's MVP~
バロテッリ(いつもこれぐらいやってくれれば、モウリーニョは3トップでいくはず。マイコンが不調のときはこのシステムがしっくりきそう)

ビジャレアル-マジョルカ

2009-09-15 00:58:51 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/14(月)       

愛丸’s チェック
バルベルデ体制になっての開幕戦はエンパテ。
今シーズンはCLに出場することなく、ELとリーガに集中。
ELはグループがそう難しいものではないので、開幕からリーガに集中できてるはずなんだが・・・。
M・セナが代表戦でけがをしたのは多少の影響があると思うが、選手はそれなりに揃ってる。
果たしてペジェグリーニから受け継いだバルベルデがどんなチームに変えていくか。
マジョルカは昇格のシェレスの開幕戦勝利。
アランゴというエトーが去った後のチームの象徴がいなくなった今シーズン、どういう戦いをするか楽しみ。
中盤で輝いたフラード、GKのモジャもチームを去った。
前途多難な感じも受けるが、このぐらいのレベルのチームだと、こういった移籍は当たり前。
マンサーノがどういったチームつくりをしていくか。

雷鳴とどろくエル・マドリガルは前半の途中から豪雨に。
これがなかなかやむことなく、ピッチは最悪の状況に。
これでは両チーム、実力を発揮することはできない。
後半なんかはピッチに浮いた水の影響でボールは止まってたし、違った戦いを強いられた。
これでもビジャレアルは2トップのがんばりで先制点をゲット。
J・ジョレンテ、G・ロッシとこのピッチコンディションで動きずらそうではあったが、しっかり仕事できた。
とくにJ・ジョレンテは積極的に動いてチャンスを演出。
G・ロッシとの相性もいいし、昨シーズン以上にチームに貢献することだろう。
このピッチであれだけやれれば十分。
DF相手にもしっかりからだを張れてたし、いくべきところではちゃんと仕掛けてた。
ビジャレアルはピボーテに入ったイバガサが高い位置でボールを持てるとチャンスは拡大。
ただ、ピボーテに入ってるため、守備もこなさないといけない。
ここに気を取られてると、ビジャレアルの攻撃は威力が半減。
本来はもうひとつ前で輝く選手なんだが、M・セナがけがで離脱中で、ここで起用されることが多くなりそう。
ゴディンがオーバーラップすると、ここのカバーリングはエグレンではなく、イバガサが務めてた。
これはどうだろう。
守備力に定評がある選手でもないし、突破される危険は大きい。
マジョルカの攻撃陣だったからよかったが、これがもっとレベルの高いチームになると、あっさりのシーンも。
バルベルデに監督が変わっても、やってるサッカーにそう大差はなく、安定した戦いはできてる。
が、破壊力って点では・・・。
後半、最後の方にS・カソルラがいいところで顔を出すようになったが、消えてる時間が多かった。
イバガサ、S・カソルラがうまく中盤を作り、前線ではJ・ジョレンテとG・ロッシがかき回す。
ここがしっかり機能しないと、勝てる試合も勝てなくなる。
不運なFKからの失点で、開幕から2戦続けてのエンパテ。
初勝利はいつになるか。
マジョルカはこのピッチに苦労しながらも、先制されても慌てることなく、セットプレーをものにして、貴重な勝ち点1をゲット。
主力が抜けて、どういったチームになったのか楽しみだったが、開幕戦で勝っただけのことはなる。
チーム全体で戦うことができてる。
よかったのが前線のアドゥリス。
この男のキープ力はなかなかのもの。
パートナーがまだはっきり決まってないようだが、この男を軸に1トップでも2トップでも相手によって使い分けれそう。
中盤のトゥニ、ボルハもなかなかのテクニックを披露。
よかったのが、トゥニ。
まだピッチコンディションがよかったときは、効果的な仕掛けができてた。
マジョルカにこんなテクニシャンがいたとは。
足元の技術はかなり高そう。
ボルハもトップ下、右サイドと与えられたポジションで、自分の仕事ができてた。
フラードが担ってた仕事と、アランゴがやってた仕事、このどちらも、この男がカバーしてくれそう。
FKでの得点も見事だったし、今シーズンのマジョルカはこの男にかかってきそう。
もっといいピッチコンディションで両チームには戦ってもらいたかった。

スコア 1-1

<得点者> 
ビジャレアル  G・ロッシ
マジョルカ   ボルハ 
~愛丸's MVP~
J・ジョレンテ(今シーズン、さらに輝きを増す予感。ニウマールがけがで出遅れてるうちに、ここでしっかりアピールできてる。トップの核はこの男)