愛丸のサッカー観戦記

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マルセイユ-ACミラン

2009-09-16 11:05:28 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/16(水)       

愛丸’s チェック
09~10シーズンのCLが開幕。
デシャン率いるマルセイユがホームで不調のミラン相手にどう戦うか。
このグループ、マドリーもいるし、下馬評だと、マドリー、ミランの勝ち抜けが優位。
ただ、マルセイユも黙って見てるわけにはいかないだろう。
しっかりした補強もできてるし、今のミランになら太刀打ちできる。
この開幕戦をものにできれば、もしかするともしかするかも。
ミランはセリエで未だ1勝。
デルビーで完敗し、前節のリボルノ戦スコアレスドロー。
まだ迷走を続けてる。
カカの抜けた穴はそうとうでかい。
ホナウジーニョに多くを期待するのはお門違いで、この男を使わない布陣で戦うのがベストか。
レオナルドもベルルスコーニの圧力に屈することなく、自分やりたいサッカーができれば・・・。

マルセイユは試合内容ではミランを凌駕した。
チャンスも多く作った。
ただ、得点だけ見れば、マルセイユは1点、ミランは2点。
これがサッカーというものか。
ブランドン、ニアングの2トップに、その下にけがから復帰したルチョ。
このトライアングルがしっかり機能してるとは言いがたかったが、ミランのDF陣を慌てさせることはできた。
スピードに全く付いていけてないミランDFをあざ笑うかのように、サイドを突破したり、裏を狙ったり。
ひとつ後ろでフリーになる選手も多く生まれ、ここからミドルをいくつも打てた。ただ、このミドルの精度が・・・。
ストラーリをヒヤッとさせるシュートが少なく、もっと枠に飛ばすことができたら、まだ点は入ったかもしれん。
ルチョ、シェルなんかは確かな技術があるわけで、ここを丁寧に狙っていかないと。
ミドルだけでなく、クロスも同じ。
突破するまではいんだが、ここから効果的なボールが中に供給されない。
ブランドンならT・シウバにもネスタにも勝てるだけのフィジカルと高さはあるし、ボールさえ入ってくれば・・・。
この辺に課題が。
取れた1点もセットプレーからだったし、あれだけ流れの中でチャンスを作ったのにもったいなさすぎる。
シェル、E・シセ、エムビアの3センターハーフもフィジカルでミランを封じ込めれたし、デシャンがやりたいサッカーはできてた。
前線に顔を出すシーンも多かったし、この3人は問題ない。
DFラインもミランに崩されたシーンは少なかったが、その少ない中、失点を喫してしまった。
とにかく、ここってところでアレッシャンドレとセードルフを押さえられなかったのが痛かった。
セードルフではなくホナウジーニョが出ててくれれば、問題なく押さえ込めたはずなのに・・・。
マルセイユはこのホームの開幕戦を取れなかったのはそうとう痛いはず。
ミランを叩くならここだった。
マドリーはミランよりも強力だし、決勝トーナメントに進むためにはサン・シーロでミランを破るしかない。
ミランはやっぱり本物のミランではない。
ただ、このCLに強いところを発揮した。
この試合を見てもわかるように、トップにはピッポが必要だし、ホナウジーニョよりもセードルフの方がチームのために仕事をする。
これにアレッシャンドレを加えた3人で攻撃してれば、少ないチャンスでもものにできる。
ミランで可能性を感じるのは、この3人が絡んだときと、ピルロがボールを持ったとき。
SBの攻撃参加なんか並のクラブレベルだし、アンブロジーニ、フラミニも攻撃ってことに関しては、なんら怖くない。
まだ2点を取って結果を出した攻撃陣は、及第点だが、守備陣は・・・。
マルセイユのミスで失点しなかっただけで、かなり押し込まれた。
ネスタはあの頃のような輝きがないし、オッド、ザンブロッタは明らかにスピード不足。
早い選手に仕掛けられると、ファールでしか止めることはできない。
GLだからこれで済んだが、これがもっと強いチームと対戦することになると、失点は多くなりそう。
今の流行のサッカーなんかできるわけもなく、このミランの戦い方でヨーロッパを制するなんて到底無理な話。
ただ、この勝利ってのがチームに好影響を及ぼし、がらっと変わる可能性もないわけではない。
そこに期待するしかないか。

スコア 1-2

<得点者> 
マルセイユ   エインセ
ACミラン   F・インザーギ×2 
~愛丸's MVP~
セードルフ(ホナウジーニョなんかよりチームのために仕事ができてる。あの2点目のダイレクトの右足のアウトのクロスは超一級品)