愛丸のサッカー観戦記

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ラツィオ-ユベントス

2009-09-15 14:48:44 | セリエA
観戦日 9/15(火)       

愛丸’s チェック
開幕2連勝同士の戦い。
ラツィオは新加入組がしっかりチームにフィットし、上位が狙える布陣に。
ただ、なんだかチーム内では不況和音が。
パンデフとレデスマがどうだとか、そのパンデフの移籍がどうだとか・・・。
中から崩壊しないことを願う。
ローマが開幕から躓いてる状況で、首都のチームがこぞって調子を落とすなんてところは見たくない。
ユーベも新加入が早くもチームにフィット。
フィットどころかヂエゴにいたってはもうユーベの中心選手に。
今のユーベはこの男がしきってるようなもん。
チーム全体がヂエゴにって雰囲気だし、誰がトップにいてもヂエゴは仕事ができる。
F・メロもこう欠かせない存在だし、ここまで新戦力が活躍してるチームも珍しい。

ラツィオは前半の終了間際のレテを取り消されたのが痛かった。
あの時間に点が入ってれば、間違いなく流れはラツィオだった。
J・クルスが、ゴール前の混戦でレグロッターリエを倒してのファールだったみたいだが、ファールは犯してない。
むしろレグロッターリエのハンドの方を取られてもおかしくななった。
コラロフの絶妙のFKからのチャンスで、あれがレテだったら・・・。
これがサッカーなのかもしれん。
前半のラツィオは守備でそう破綻することなく、攻撃では左でコラロフのオーバーラップが目に付いた。
あのドリブルに、強烈な左足。
一昨シーズンの冬に加入し、東欧のR・カルロスなんて垂れ込みだったが、その通りの活躍をできるようになった。
ここはラツィオの武器になる。
フォッジャもあのボールコントロールに、果敢な仕掛けが健在で、マツザレムも要所でキラーパスが出せてた。
レデスマが不在のレジスタにはバローニオが入って、そん色ない働きだったし、トップもJ・クルスで計算できる。
悪くない布陣で戦えてる。
ただ、前線のターゲットがJ・クルスしかいないし、裏へ抜け出すような選手も見当たらない。
パンデフの状況はまだ不透明だし、サラテ、ロッキはけが。
この誰かとJ・クルスが組む2トップになれば、まだまだ攻撃力はアップしそう。
ディアキテ、シビーリアのCBもこれまたよかった。
2失点してしまったが、ユーベのCBコンビよりも安定感と強さはあった。
このふたりを突破するのは、かなりの攻撃力を要するチームじゃないと無理かもしれん。
とくにディアキテのフィジカルには頭が下がる。
けが人が復帰してくれば、まだラツィオは強くなれそう。
ユーベはこの試合0-2でものにしたが、払った代償が大きかった。
前節、このオリンピコでローマ相手にドッピエッタを決め、ユーベの中心選手になりつつあるヂエゴが、前半でハムストリングを痛めて負傷退場。
筋肉系のけがだし、すぐに復帰ってことにはならないはず。
CLが開幕するってときに、この離脱はでかい。
アレもまだけがしてるみたいだし、この4-3-1-2の1を任せられる人材が・・・。
って、今のユーベにはその心配はいらなかった。
昨シーズンまで左サイドの起用が多かったジョビンコが、トレクァルティスタで溌剌とプレー。
この男には、これぐらいの自由を与えた方が仕事はできるはず。
アズリーニであれだけやれてるんだから、経験を積んでいけば、ヂエゴにも劣らないプレーはしてくれるはず。
実際、この試合でも輝いてたし、フェラーラにアピールすることに成功。
CLでも戦力になるはず。
ユーベではやっぱりキエッリーニ、ブッフォンの活躍が目立った。
それなりに押し込まれる時間が多かったが、このふたりが安定したプレーを披露し、無失点で切り抜けた。
キエッリーニの読みとクロスに対する対応はなかなかのもの。
カンナが引っ張るんじゃなくて、もうユーベのDF陣はキエッリーニが引っ張って行った方がいかもしれん。
ブッフォンは、まだまだ好パフォーマンスでチームを牽引。
ゴールマウスにこの男が君臨してたら、そう簡単に牙城は打ち破られない。
派手なセービングがないってところにこの男のすごさを感じる。
これでユーベは開幕から3連勝。
それもローマ勢をローマで破ったものだから、更に勢いに乗っていきそうな予感。

スコア 0-2

<得点者> 
ユベントス   カセレス、トレゼゲ 
~愛丸's MVP~
キエッリーニ(際どいクロスをだれだけカットしたことか。ブッフォンと拳を合わせてよくやったの意思表示は何かチームのまとまりを感じる)