愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

バレンシア-セビージャ

2009-09-01 22:48:15 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/1(火)       

愛丸’s チェック
昨シーズン、最後に失速してCL出場権を取り逃がしたバレンシア。
今シーズンこそは、4位以内、それ以上を目指してもらいたい。
主力がごっそり抜けそうな雰囲気だったのが、なんと全員が残留。
この選手たちのモチベーションっては気になるが、必ず、チームのためにやってくれるはず。
W杯を控えてるわけで、そんな手を抜いたプレーはできない。
セビージャは上2つの次にランクされるチーム。
ネグレドをここにきて補強し、前線の駒は豊富になった。
ゾコラという中盤の底も右のラテラルもできる守備者も獲得し、守備での安定も図れた。
これがしっかり機能すれば、CLとの二足の草鞋も履きこなせそう。
このフエラでのバレンシア戦でどんあパフォーマンスを見せてくれるのか。

バレンシアが好発進。
すこぶるピッチ状態の悪いメスタージャに自分たちも苦労してたが、結果は出せた。
カウンター狙いのチームがボールを少ないタッチでつないでいくサッカーでセビージャを圧倒。
こんなサッカーができたなんて・・・。
このオフに、エメリがバレンシアのサッカーの質を変えてくれた。
たしかに、ビジャ、D・シルバ、マタ、P・エルナンデスと、これぐらいのサッカーができる選手たちは揃ってる。
これを活かすには、カウンターよりもポセッシオンにこだわったサッカーがいいのかも。
これに今シーズンはバネガが戻ってきた。
一昨シーズンの冬に加入したが、このときはバレンシアはカオスの真っ只中。
実力を発揮だきず、昨シーズンはアトレチコへ。
ここでも輝くことができず、レンタルバックで再びバレンシアへ。
後がないバネガはやってくれた。
前線をうまくコントロールするようなパスも出せば、自分で仕掛けるドリブルもよかった。
かなりボールに絡んでおり、やっぱりこの男はピボーテで力を発揮できる。
先制点もエリア付近での中へのドリブルからマタのシュートを生んだし、追加点もドリブルからのスルーで、P・エルナンデスが決めた。
このできを見てると、バレンシアのピボーテはこの男に任せてもいい。
マルチェナかアルベルダか、守備をしっかりしてくれるパートナーがいてくれたら、必ず輝けるはず。
残留組のビジャ、D・シルバ、マタも動きに問題なく、このままバレンシアを支えてくれそう。
ピッチ状態がよかったら、この3人はまだまだやれるはず。
新加入のブルーノは左のラテラルで先発し、カヌーテの肘打ちを食らい出血しながらも守備面では問題なし。
後半はマテューが代わって入り、こちらもいい動きを披露。
攻撃、高さを考えると、マテューの方が使い勝手がいいかも。
そうすると、ブルーノは右に廻ればいい。
CBのアレクシス、デアルベールもセビージャの攻撃陣を完封。
いつもの破壊力がなく、なおかつカヌーテが前半で退場してくれたから、楽だっただろう。
ピンチというピンチもなく、安心して見られた。
この開幕戦を見る限り、バレンシアはあの2チームに迫れるだけのポテンシャルは持ってる。
これが息切れせず最後まで行ければ・・・。
セビージャは全くいいところなく、メスタージャに散った。
カヌーテが前半でドブレをもらってるようだと・・・。
やりたいこともできないだろう。
でも、この試合でのバレンシアが相手だったら、そう簡単に点は取れなかったはず。
実際、2トップが健在のときもふたりとも仕事はできてなかったわけで。
この試合にかけるものがすごく小さかったように思う。
ロマリックがけがで退場し、カヌーテがドブレとついてなかったことも事実だが、あの2チームを追う筆頭のチームとは到底思えなかった。
開幕戦だし、これからもっとよくなっていくはずだが・・・。
一番の問題はやっぱり右のラテラル。
昨シーズン戦力外と見なされてたコンコが先発。
だいぶよくなったから起用されたのかと思ったが、不安定な守備で、全く機能せず。
バレンシアの左サイドにやられっぱなし。
攻撃参加も皆無で、ここは早急に手を打たなければならないポイント。
自慢のサイド攻撃を封印されると、どうしようもない。
これが本来のセビージャではないことを祈る。

スコア 2-0

<得点者> 
バレンシア   マタ、P・エルナンデス 
~愛丸's MVP~
バネガ(ボカ時代を彷彿とさせるような出来だった。本来、これぐらいはできる選手。バレンシアのピボーテはこの男に任せてもいい)

マンチェスターU-アーセナル

2009-09-01 20:36:34 | プレミアリーグ
観戦日 9/1(火)       

愛丸’s チェック
プレミア4節にしてこのビッグマッチ。
ユナイテッドは開幕2戦がパッとしないできだったが、前節のウィガン戦で本来の力を発揮。
この1週間、しっかりアーセナル戦に向けて、コンディションの調整ができてるはず。
ルーニーを完全にトップの選手として起用してる今シーズン、この男のできにかかってる。
アーセナルはセルティックを打ち破り、CL本戦に出場を決めての、このビッグマッチ。
試合続きで、なおかつ、相手に恵まれてるわけではない。
それでも、結果はしっかり出せてる。
試合勘ではユナイテッドを上回ってるし、まだ開幕したばっかりだし、疲労もそうないだろう。
今、調子が上がってる若手がユナイテッド相手に臆することなくプレーできれば、オールド・トラッフォードでも結果はついてくる。

ユナイテッドはサッカーのできではアーセナルに劣ってた。
ただ、結果はユナイテッドに。
これがサッカーってもんか。
どちらも中盤を厚くするシステムで、まずは守備を考えたのか。
ユナイテッドはここまでルーニーと誰かの2トップが基本だったが、この試合は、ルーニーの下にギグスを配置。
このシステムがすこぶる機能したとは言いがたかった。
ルーニーが孤立するシーンもあったし、これならやっぱりオーウェンかベルバトフと組んだ方が・・・。
あのアーセナルの攻撃陣を研究した結果の4-4ー1-1だったのか。
中盤から前は、そこまでパフォーマンスが落ちてるわけではなかったが、DFラインがこの試合不安だった。
リオの復帰が9月の中旬みたいで、この試合はヴィディッチとブラウンのコンビ。
これがどうも不安定。
ヴィディッチの存在感が感じられず、ブラウンのレベルの低さだけが目立った。
これはコンビがうまくいってない証拠。
エバンスもけがだから使えなかったんだろうが、ブラウンにこのビッグマッチはちょっと荷が重かったか。
けが苦しむことが多く、あの頃のように期待するのは・・・。
右SBのバックアッパーが今のブラウンの定位置かも。
こんな不安定なCBコンビだったが、崩されての失点をしなかった。
アルシャービンに決められたシュートもミドルだったし、これはこれでよかったのか。
安定感を感じたアーセナルのDF陣が2失点を喫したわけで、ほんとサッカーってのはわからない。
リオが復帰したら、ユナイテッドがこうも危ない場面を作ることは少なくなるだろうから、この勝利はほんとにでかい。
絶好調のアーセナルを突き落とすことに成功できてれば、ここでライバルをひとつ消せる。
リバプールがもう危なっかしい状況だし、チェルシーとのマッチレースにってことも。
まだまだこんな予想をするのは早いか。
アーセナルはセスクを欠く状況で、しっかりした戦いができてた。
惜しいシュートもあり、あれが入ってれば、勝利もあったはず。
失点もPKとOG。
やらなくてもいい点だった。
前半の40分にアルシャービンが目の覚めるような見事なミドルを叩き込み、アーセナルペースで試合を運べるかに思えた。
それが、ギャラスのあのバックパスのミス。
狙ってたルーニーもすごいんだが、ああいうところでしっかりしたプレーができてれば・・・。
今シーズン、チームのためにしっかり働けてるギャラスだし、このミスを引きずってもらいたくない。
それと、もう1点のOG。
ディアビがFKでのクリアを見事なまでに自分のゴールに突き刺した。
ゴールを越すようなバックヘッドがイメージだったんだろうが、あれは簡単なクリアでよかったはず。
この2点、ほんとにやらなくてもいいものだった。
OGを献上したディアビが、その直後に、決定機をつかんだが、これを決めきれず。
アーセナルには運のなさも・・・。
V・ペルシにここってところでゴールがなく、逆にアルシャービンは大事な試合できっちり結果を出す。
ふたりがしっかりやれれば、まだ強くなるはずだが・・・。
この敗戦で、アーセナルがどう変わるか、次節が楽しみ。
まだまだ落ちていくことはないはず。

スコア 2-1

<得点者> 
マンチェスターU  ルーニー、OG
アーセナル     アルシャービン 
~愛丸's MVP~
ルーニー(もう完全にトップの選手としてやれてる。守備の軽減があれば、世界的なCFとして振舞える。2トップでより活きてきそうだが・・・)