愛丸のサッカー観戦記

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インテル-パルマ

2009-09-15 10:56:58 | セリエA
観戦日 9/15(火)       

愛丸’s チェック
ミラノデルビーの圧勝で、開幕戦の不安を払拭したインテル。
新戦力が多いし、チームとして機能するのは、もうちょっと先のことか。
ただ、持ってる力ははかり知れない。
バーリに苦労した開幕戦は、トレクァルティスタ不在と、モウリーニョの策の練り過ぎが原因。
4-3-1-2がうまくいけば、これをベースにしっかりした戦いができるチーム。
パルマは開幕からまだ負けなし。
昇格してきて、まずまずの成績。
あの頃のパルマとは全く違ったチームではあるが、もう降格は味わいたくないだろう。
そうなると、強豪相手のアウエー戦をどう戦うか。
パヌッチというセリエを知り尽くしたベテランが引っ張るDF陣が踏ん張れれば、勝ち点1はゲットできるかもしれん。

インテルはまたまたホームでの昇格チーム相手に苦労した。
とくに前半。
4-3-1-2がどうもぎくしゃく。
これはチームとしてどうのこうのってことより、代表帰りの選手たちのコンディションに問題があったような。
D・ミリート、エトーの2トップもうまく噛み合っておらず、スネイデルのミドルも惜しいってシーンがなかった。
バイタルエリアまでボールを運べても、パルマのDFラインを突破することができてなかったし、サイドも有効活用できてなかった。
マイコンなんかは、いつもの出来からほど遠かった。
スタンドに対してイライラしてるそぶりも見せてたし、どこか集中力に欠いてた。
代表に呼ばれてもないモッタもミラノデルビーで見せた、あの攻撃参加も影を潜め、これでは点は取れない。
この嫌な流れを変えてくれたのがバロテッリ。
開幕戦を見る限り、マイコンのオーバーラップを封じることしかできておらず、この3トップの右はどうかと思われたが、この試合は、その悪い部分を払拭できてた。
マイコン自体の調子もよくなかったから、こういった独力で仕掛けれる選手の投入は効果的だった。
これにより、3トップに慣れてるD・ミリート、エトーも次第に動きがよくなってきた。
パルマのDF陣もやっかいものがひとり増えて、ちょっとディフェンスするのに苦労してた。
バロテッリは仕掛けることも見事なんだが、やわらかいパスも持ち合わせてる。
調子にムラがあるのは玉に傷だが、このぐらいのパフォーマンスができるのであれば、3トップも可能。
っていうか、3トップの方がむしろいいかも。
スネイデルはインサイドハーフもこなせるし、中盤の選手に事欠かない。
モウリーニョは本来は3トップにしたいわけで、バロッテリがこの試合ぐらいやれれば、システム変更もあり得る。
動きがよくなってきたエトーの見事なミドル、カウンターからD・ミリートの見事なコントロールレテ。
自慢の攻撃陣が、このバロテッリの投入で、輝きだした。
CLのバルサ戦に向けて、なかなかいい試合になったはず。
この試合のインテルで、19歳のクーリンというボランチの選手がデビュー。
高さがあるし、トレクァルティタを任せれそうな感じではなく、守備的に振舞うことができそうな選手。
果たして、今後どれだけ使われていくか。
この試合では、まだこの若手の実力はわからなかった。
パルマはCBをこなせる選手を4人並べて、なんとか守りきろうって作戦。
インテルが2トップの頃はしっかり守ることができたんだが、バロテッリが入ってから、だんだん隙が生まれるように。
パヌッチ率いる、このDFライン、そう簡単に破綻することはなさそう。
この集中力を全ての試合で出せればいんだが、そうもいかないだろう。
攻撃ではパロスキが目立つシーンがほとんどなく、これはって思えたのが、ビアビアニーの突破ぐらい。
インテルユース出身のフランス人らしいが、スピードはかなりのものがある。
J・セーザルと1対1になってティロを外したシーンなんかは、ここに至るまでのドリブル突破は圧巻だった。
この男のキックの精度が上がってくれば、かなりの大物になりそうなんだが・・・。
今シーズンのパルマ、ある程度はやれそうな雰囲気。
パロスキと誰か、ボジノフでもアモルーゾでも、2トップでやることができれば、点も取れるだろう。

スコア 2-0

<得点者> 
インテル   エトー、D・ミリート 
~愛丸's MVP~
バロテッリ(いつもこれぐらいやってくれれば、モウリーニョは3トップでいくはず。マイコンが不調のときはこのシステムがしっくりきそう)