愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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イタリア-ブルガリア(W杯予選)

2009-09-11 19:17:45 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
なんだかんだでこの予選、負けなしできてるイタリア。
グルジア戦もよくなかったとは言え、2-0で結果は出した。
あのコンフェデはいったいなんだったのか。
W杯予選は内容よりも結果。
こういうことに関しては、イタリアは強さを発揮する。
リッピ体制になってユーベ色が色濃くなったが、チームをまとめるってことではこれもありかも。
ブルガリアは、このグループで3位。
首位のイタリアを追い抜くのは至難の技だが、2位のアイルランドにはなんとか追いつきたいところ。
そのあためには、このアウエー戦が重要に。
ここまでアウエーでは負けておらず、ホームではイタリア以外には勝利と、こちらも未だ負けなし。
どこまでブルガリアのサッカーがイタリアに通用するか。

イタリアはここってところでしっかり得点し、イタリアらしいサッカーでブルガリアに勝利。
これで2位以上は確定させた。
ただ、イタリアが2位で満足するわけはなく、狙うは1位通過。
この勝利で、2位のアイルランドに勝ち点4差。
次節、そのアイルランドとの直接対決が控えてるが、このイタリアがアイルランドに足元を掬われることはないだろう。
トラッパトーニが率いてるチームとは言え、メンバーの質が違いすぎる。
この試合でもイタリアは、2トップがしっかり仕事ができてた。
ジラに得点は生まれなかったが、得点を引き出す動きはまずまず。
点が求められるプリマプンタだが、こういう仕事もしっかりこなさないと。
コンビを組んだヤクインタは、そのジラとのウーノ・ドゥーエで貴重な追加点をゲット。
これはふたりで取った得点。
守備に重点を置いて戦っても、2トップで、こうやってゴールをこじ開けてくれれば問題ない。
トニがバイエルンでも干されてる状況で、このふたりにかかる負担は大きくなっていくだろう。
ディ・ナターレ、G・ロッシをバックアッパーはいるが、このふたりとはタイプが異なる。
これをどう組み合わせるかはリッピの仕事。
中盤では縦に並んだピルロとデ・ロッシがなかなかの仕事を。
トレクァルティスタ的に振舞ったピルロは守備から多少開放され、ミランでプレーするより、攻撃的にプレーできてた。
先制点のグロッソに出した浮かせたパスは見事の一言。
もともとはここでプレーしてた選手だし、守備も覚えたピルロにとっては、やりやすいポジションなんだろう。
デ・ロッシはアンカーとしてほぼ守備に専念。
ローマではもっと攻撃的に出る部分もあるんだが、アズーリでは、そういったダイナミズムさは見せず。
それが、このチームには必要なのかも。
インサイドハーフのマルキージオは守備的に、カモはここってところでは攻撃に顔を出してた。
ユーベ中心の構成ではあるが、このアズーリで核になるのは、ミランとローマのふたりか。
守備ではなぜかアズーリでは活き活きしてカンナがカピターノとして、DFリーダーとしてチームを纏め上げた。
軽いプレーはひとつも見せず。
守備ではブッフォンさまさま。
何度ゴールを守ったことか。
2-2になってもおかしくない試合だったが、この男のおかげでしっかりゼロに抑えることに成功。
まだ世界一のGKであることを証明してみせた。
ブルガリアはベルバトフを活かしきってない。
もっとここにボールを預けるような展開に持ち込めれば。
得点力もあるし、卓越したテクニックも持ち合わせてる。
サイドからあわせるもよし、DFラインの裏をつかせてもいい。
ただ、ここへパスを供給できる選手が・・・。
S・ペトロフにビラで見せるようなダイナミズムさがなかったし、M・ペトロフはもうあの頃の切れはない。
後半ボジノフが出場し、ベルバトフとコンビを組んだが、このふたりで局面を打開するシーンはなかった。
まだW杯出場の夢が絶たれたわけではないが、かなり苦しい状況に。
ベルバトフにあの舞台で輝いてもらいたいものだが、選手の層がそう厚くない。
南アのW杯もバカンス先で観戦することになりそう・・・。

スコア 2-0

<得点者> 
イタリア   グロッソ、ヤクインタ 
~愛丸's MVP~
ピルロ(いまのアズーリの攻撃の核はこの男。レジスタでなくトレクァルティスタとしてもしっかりやれることを証明してみせた)

イングランド-クロアチア(W杯予選)

2009-09-11 16:32:41 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
ベラルーシ-ウクライナがドローだったため、イングランドはこの試合、ドローでもW杯出場が決まる。
ただ、ウェンブリーでの試合だし、ドローで決めようなんてこれっぽっちも思ってないだろう。
EUROの予選では、この地で負けてる相手だし、きっちり仕返しをして、W杯出場を決めるはず。
この予選、全く他を寄せ付けず、完勝続きのイングランド。
監督が代わると、こうもチーム状況が変化するのか。
クロアチアは、なんとかしてでも、今節でのW杯出場を阻止したいだろう。
なんとかベラルーシに勝って望みをつないだわけだし、EURO予選の再現といきたいところ。
ただ、今のイングランドはあの時とは全く違うチーム。
ホームでもこてんぱんにやられてるし、ここでの勝利ってのはそうとう難しいミッションになるはず。

イングランド、圧勝劇で、W杯本大会出場を決めた。
カペッロのやりたいサッカーがチームに浸透し、強いイングランドがここに完成した。
マクラーレン時代をそう選手が入れ替わってないことを考えると、いかに監督の差かってことが浮き彫りになる。
ジェラード、ランパードの共存は不可能なのかもって騒がれた頃がうそのよう。
カペッロはしっかりしたシステムの下、このふたりの良さを完璧に引き出してる。
ランパードをセントラルに、ジェラードを左サイドに。
ただ、これが攻撃になったときはジェラードにはある程度の自由が与えられ、中に入ったときは、ここをルーニーがしっかりカバーする。
チームとしてうまく連動できてる。
ジェラード、ランパードだけでなく、チーム全体がしっかり連動できてるのが、今のイングランドの強み。
高い位置でのプレッシングも有効的だし、現代のサッカーにおいて、これは必要不可欠に。
やみくもにプレスをかけるのではなく、どれもが利にかなってる。
これもカペッロの指導の賜物か。
ルーニーとコンビを組んだヘスキーも決定機を2度外す失態は演じたが、その他の部分では合格点。
あのプレッシングがあったから、いいところで点が取れた。
この試合、よかったのはレノンとG・ジョンソンの右サイドのコンビ。
このふたりの縦への突破はかなり脅威に。
ブラジルもスペインも強い、強いと言われてるチームだが、サイドを縦のコンビで突破するってチームではない。
サイド攻撃はSBだけに託してることが多いんだが、イングランドはそうではない。
レノンのあのスピードと突破力はそうとうな武器になる。
縦を意識させといての中への進入で、PKをゲットしたし、抜ききらない状況のクロスで2点目のアシスト。
縦への突破があるからこそ、いたるところでチャンスが生まれる。
クロアチアホームでの試合ではウォルコットがハットトリックしたみたいに、ここに弱点があることをカペッロはわかってたのかも。
それにしても、この起用に見事に応えたレノンはすばらしい。
G・ジョンソンも自分の持ち味を十分発揮できてたし、イングランドの右サイドはいろんなパターンで攻撃できそう。
この予選を見る限り、イングランドも本大会では優勝候補に上げてもなんら問題ない。
あのプレッシングと、スピード、テクニック、フィジカルが備わったサッカー。
ブラジルにもスペインにもないものがある。
イングランドの伝統に、カペッロの哲学がうまくマッチしてるし、もしかすろともしかするかも。
クロアチアはここまで完膚なきまでに叩きのめされると、次へさくっと切り替えができるかも。
もう狙うは2位の座だけだし、残りは、これだけ考えてやればいい。
違いを作りだせる選手もいるし、EUROでのようなサッカーを取り戻せれば。
エドゥアルドという得点を計算できるトップも戻ってきたし、あとは、ここにどうボールをつなぐか。
この試合、モドリッチがいてくれたら、この仕事を担ってくれたはずなのに・・・。
モドリッチはスタンド観戦。
代わりのクラニチャールも、なんか中途半端。
ラキティッチもスタメンではなかったし、もうちょっと選手起用に工夫が見られたら。
後半頭に2枚代えをし、流れをつかみかけたところで点が欲しかった。
あそこが最大のチャンスだった。
大敗を喫したクロアチアだが、このチームはぜひとも本大会で見てみたい。

スコア 5-1

<得点者> 
イングランド   ランパード×2、ジェラード×2、ルーニー
クロアチア    エドゥアルド 
~愛丸's MVP~
レノン(デビューしたての頃の輝きを取り戻してきた。監督の起用にしっかり応え、熾烈なポジション争いでも一歩リードしたか)

ハンガリー-ポルトガル(W杯予選)

2009-09-11 14:21:18 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
混沌としてるグループ1。
現在2位のハンガリーと、予想外の4位と苦しんでるポルトガルの一戦。
ハンガリーは、ここで負けてしまうようなことがあったら、残り試合の関係で1位通過の目がなくなってしまう。
不調のポルトガル相手に、ホームでどう戦うか。
古豪復活を遂げる大チャンス。
ポルトガルはもう後がない。
首位のデンマークはもう手が届かないところにいる。
狙うはプレーオフ圏内の2位。
まずは、このハンガリーとの連戦を連勝しないことには始まらない。
それでいて、スウェーデンの結果待ち。
ホームでだらしない試合をしてたつけがここにきて大きく出てしまった。
あれだけのタレントを要しながら、この結果は不満。
C・ロナウドがキャプテンってところに問題があると思うんだが・・・。

ハンガリーはホームでの試合ってことを考えると、もっといくべきだった。
受けてたって、最低でもドローでって考えだったとしたら、それは大きな間違い。
調子が悪いとは言え、相手はポルトガル。
ハンガリーはここまでポルトガルとの試合はしてきてない。
ここから連戦なわけで、ちょっと、このサッカー大国をなめてかかってた印象が。
フスティ、ジュジャークと前線の両サイドに魅力的な選手を配し、もっとここからチャンスを作るようなサッカーができれば。
セットプレーでも高さを使えるし、自分たちのサッカーを徹底してやるべきだった。
ホームでの大事な試合だし、どうして、こう受けに廻ることになってしまったのか。
積極的に出れてれば、ポルトガルも慌てたはず。
2位という順位につけ、このポルトガルとの連戦をいい形で終えることができたら、プレーオフに回ることもできた。
デンマークはまだスウェーデン戦も残してるし、トップ通過も夢ではなかったはず。
自ら、その権利を放棄したような試合だった。
確かに失点はセットプレーからの1点だけだったし、それなりに守れたって言えば守れたんだろうが、結果がこれではどうしようもない。
追いつこうって選手交代も、パワープレーもなく、これでは満員の観衆からブーイングを浴びても仕方ない。
この敗戦で4位に後退したが、まだ2位は狙える。
10月のポルトガルでのアウエー戦を死ぬ気で戦わないと。
ポルトガルはあの豪華メンバーがほとんど機能してない。
これは、ケイロスのやろうとしてるサッカーに問題があるような・・・。
まずはC・ロナウドのポジションが不透明。
リエジソンというトップの選手が帰化してくれて、代表に加わったんだから、この男をトップに据え、C・ロナウドはその下のサイドで起用するのが一番。
2トップの一角ではどうもやりずらそう。
その結果、この男に点が生まれてないんだろう。
デコも全く目立ったシーンは見せれなかったし、いつまで、この男に頼ろうって言うのか。
クラブでほとんどレギュラーとしてプレーしておらず、代表戦で90分プレーするのは無理な話。
シモン、ナニ、ドゥダなんかもいるわけだし、4-3-3も十分に可能。
中盤の選手層もそれなりに厚いし、ペペをアンカーで使うなら、デコを外すシステムでも十分機能しそう。
それと謎なのはドゥダの左SBでの起用。
いつもここで起用してるのかどうかわからないが、ハンガリーが相手ってことで起用したのかもしれん。
ただ、この男はもうひとつ前で活きてくる選手。
あの攻撃性がほとんど活かされなかった。
エドゥアルドって若いGKとCB陣との連携も取れてないし、ここにきてもまだポルトガルはチームになってない。
こうなると、重要なのがキャプテン。
C・ロナウドは自分のプレーに集中することが精一杯だし、チームをまとめるなんて到底できないはず。
B・アウベスあたりに任せるのが妥当なような気がする。
やっぱり、このポルトガルの不調は、ケイロスにある。
ワールドユースを連覇した監督なんだが、あくまでワールドユース。
フル代表で、その力は発揮できないかもしれん。
クラブレベルでも、サー・アレックスのアシスタントだったから名が売れたのであって、監督としての力はそうないはず。
もうここからじたばたできないから、残された試合を全て勝って、スウェーデンが転んでくれることを祈るしかない。
そのスウェーデン、マルタにOGでの1点の守りきっての勝利と、こちらもまだ安心はできない。

スコア 0-1

<得点者> 
ポルトガル   ペペ 
~愛丸's MVP~
ペペ(不慣れなアンカーを任されながら、なんとか点を取ることができた。試合でそう目立ったわけではないが、点を取ったってことで・・・)

スペイン-エストニア(W杯予選)

2009-09-11 12:13:35 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
スペインは、トルコ-ボスニアがドローだったため、この試合、勝てばW杯の出場が決まる。
格下相手で、どこまでのメンバーでくるかわからないが、残りの2試合がフエラ戦ってことを考えると、カーサで決めたいはず。
ってことは、そうメンバーは落としてこない。
違ったパターンを試すこと考えられるが、点を取りに行く攻撃的な布陣なのは間違いない。
エストニア相手に足元をすくわれることはないだろうし、W杯の出場はほぼ確定か。
エストニアはもうプレーオフにも廻れない状況。
こうなると、ここでどれだけ経験を積めるかどうか。
当たって砕けろで、砕けないサッカーができるようになれば、チーム自体がレベルアップできるんだが・・・。
FIFAランクではタイと同レベルのチーム。

スペインが、しっかりW杯出場をカーサで決めることができた。
この試合、X・アロンソ、ブスケツを下げて、セスク、M・セナが先発。
これでも超豪華メンバー。
守備的に思われがちなM・セナも攻撃的センスは持ち合わせてるし、セスクについては今さら言うことはないだろう。
チャビとセスクの共存がなんて騒がれてるが、プレースタイルは違う選手。
アーセナルではパス出しにばっかり目が行きがちなんだが、オフ・ザ・ボールに動きも優れた選手。
得点力もあるし、パスをチャビに任せれば、必ず機能する。
後は、トップのふたりとD・シルバとうまく絡むことができたら、必ずチームのために働いてくれる選手。
実際、なかなか点を取れなかったスペインだったが、2トップに代わりに、セスクが貴重な先制点をゲット。
D・シルバとの華麗なワン・ツーで抜け出し、GKの手の届かないとこへのシュート。
2トップが結果を出したわけではないが、このワン・ツーをうまく機能させるような動きはできてた。
点を取らないと、なかなか評価されないのが、FWなんだが、この試合、F・トーレスもビジャも、チームのための動きはできてた。
点を取るのは本大会でやってもらえばいいこと。
この1点からもなかなかエストニアを崩すことができなかったんだが、ここからは代わった選手たちが結果を出した。
追加点は、S・カソルラ。
あの中盤にいて、レギュラーを取るのは難しいだろうが、こうやって使われたときに結果を出すってことが重要なこと。
引いたエストニアに対して、バイタルエリアで細かいパスを回して、最後にボールが回ってきたのがS・カソルラ。
ここで、また抜きでDFをかわしてでのゴラッソ。
テクニックも披露してのゴールで、デル・ボスケはまたまた頭を悩ませることに。
3点目は最後に登場したマタ。
左からの大きい展開を、右で受けて、しっかりシュートコースを作ってからの左足一閃。
ニアを抜くいいシュートだった。
ここまで代わった選手が結果をだしてくれたら、監督冥利につきるだろう。
レギュラークラスの選手も活躍してくれるし、バックアッパーも腐ることなく、出たら仕事をする。
今のスペインはまとまりも世界一。
後は、けが人が出ないこと。
イニエスタがけがでチームに合流できてないが、この男はそう問題ないだろう。
F・トーレス、ビジャのどちらかが欠けたら、チーム力はダウンしそうで、このふたりには元気に今シーズンを乗り切ってもらいたい。
前半、ちょっとだけエストニアに攻め込まれるシーンがあったが、これはピケがつり出されたとき。
CBのパートナーはマルチェナが勤めたが、この男、バレンシアでめっきりCBをやってない。
それをどうしてここで起用するのか・・・。
アルビオルのラテラルを試したくて、なおかつプジョルに休養を与えたい。
それしか考えられないが・・・。
ちょっと世界を考えたとき、マルチェナのCB起用ははてなマーク。
S・ラモスがけがから復帰したら、いろんな悩みも解消されるだろう。
エストニアは前半に見せ場を作っただけで、あとは引きっぱなし。
先に決定機を作ったのはエストニアだったが、フィニッシャーのレベルが。
ここにいたるまではそれなりだっただけに、点を取れる選手が出現してくれると。
タイよりもそうとう上のレベルのサッカーを展開したことは間違いない。

スコア 3-0

<得点者> 
スペイン   セスク、S・カソルラ、マタ 
~愛丸's MVP~
D・シルバ(2トップの下を自由に動きまわり、ここってところに顔を出し攻撃のアクセントに。この男はもう外せない存在になってきた)