愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ヘタフェ-バルセロナ

2009-09-14 11:06:24 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/14(月)       

愛丸’s チェック
ソルダードのハットトリックで開幕戦をものにしたヘタフェ。
マドリーから借り受けてた選手が、マドリーへ戻ってしまった今シーズンだが、またマドリーから新しい選手を借り受けた。
このチーム、ほんとマドリーとは友好的な関係に。
A・T・サンチェス会長が大のマドリディスタあることが大きく影響してる。
この会長の願いに応えるべく、カーサでバルサを葬り去り、マドリーのアシストをしたところだろう。
バルサは多くが代表戦帰り。
マドリー同様、CLを見据えながら、ここはベストのメンバーでは戦ってこないだろう。
失意のメッシをここで起用するかどうか。
主力が出場しなくても、しっかりバルサのサッカーはできるだろうし、ヘタフェクラスのチームが相手ならそう苦労することはないはず。

ヘタフェはバルサがやりたいようなサッカーを展開し、おおいにバルサを苦しめた。
前半なんか、あのプレッシングサッカーはバルサよりもすごいんじゃないかって思わせる出来だった。
ただ、ヘタフェはヘタフェ。
これを90分やり通すことができなかったし、主力が出てくると、それに太刀打ちできなかった。
いい時間に先に点が取れればよかったんだが、そうもいかない。
P・レオン、マネーあたりが、左右から崩してる時間は、可能性を感じられたんだが、このサイドで主導権を握れなくなると、途端にトーンダウン。
やりたいサッカーはよくわかるんだが、これを90分できるようにならないと・・・。
攻撃時には4-3-3、守備になると4-1-4-1とうまく切り替えができるとにはいいんだが、疲労がたまってくる時間にはこれが崩れていった。
メッシ、イニエスタの個人技に翻弄されると、チャビがフリーになってしまうし、バルサがバルサらしく振舞ったら、どうにもできなかった。
これはヘタフェだけに言えたことではない。
どのチームもバルサがバルサらしく振舞えば、こういう状況に陥ってしまう。
そうなる前に点が取れれば、なんとかなるはずなんだが・・・。
口で言うのは簡単で、バルサ以外の監督、選手はそう思ってプレーしてるはず。
それをやらせないバルサの強さ。
ソルダードがP・レオンからの低いクロスをチレーロに行って、ポストだったあのシュートが決まってれば・・・。
ゴラッソだったし、チームも勢いに乗れたはず。
運も味方してくれなかった。
ポジティブ、ネガティブのトラジションもスムーズにできてることが多かったし、同レベルのチームにはそれなりに勝ち点を積み上げれそうな雰囲気。
あとは強豪と呼ばれるチームからどれだけ勝ち点が取れるかが鍵。
昨シーズンみたいに残留争いに巻き込まれることはないだろう。
バルサはメッシ、イニエスタの投入でチームががらり一変。
ジェフレン、ペドロではまだ驚異的な強さを誇るバルサを体現できない。
プレーがどうも遠慮がちで、もっと積極的に仕掛けていかないと。
せっかくもらったチャンスを活かしきれなかった。
ここでの仕掛けがなかったから、前半は思うように攻撃できなかったし、ヘタフェにしっかり守られた。
プレッシングを掻い潜って、突破してやるって強い気持ちがなく、安全にバックパス。
こういった状況でいくらチャビにボールが廻っても、この男も仕事はできない。
メッシ、イニエスタが投入される前のバルサは最近なかなか見られないぐらいに、スローテンポだった。
ただ、主力ふたりの投入で、あのサッカーが蘇るあたり、さすがバルサ。
ズラタンもチャビもプレーしやすくなってたし、ベストメンバーで戦うバルサは、また今シーズンも止められないチームになるかも。
移籍市場が閉まる間際に獲得したチグリンスキがこのピケとのコンビで先発したが、全く問題なかった。
バルサのCBはただ守ればいいわけではなく、しっかりしたフィード能力を兼ねそろえてないとダメなんだが、それも合格点。
このままレギュラーCBに定着してもなんらおかしくない。
言葉の問題をクリアできれば、もっとコンビも高まるだろうし、マルケスが復帰しても、お帰りなさいってCBのポジションに納まるとも思えない。
このポジションでも質のいいターンオーバーが可能に。
また更に強さを増したバルサが後半には見られた。

スコア 0-2

<得点者> 
バルセロナ   イブラヒモビッチ、メッシ 
~愛丸's MVP~
イブラヒモビッチ(インテルでの荒々しさを封印し、チャンスが来るのを
ひたすら待ってる印象。で、来たチャンスをものにする。大したCF)

エスパニョール-R・マドリー

2009-09-14 02:14:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/13(日)       

愛丸’s チェック
コルネジャでの初試合。
ハルケの追悼ムード一色。
この偉大なカピタンの死がどれだけチームに影響を与えてるか。
やってやるって気持ちが強いとは思うが、空回りしないこと。
相手はマドリー。
カーサ開幕戦で、もしマドリーを撃破するようなことがあれば、今シーズンのエスパニョールにはそうとう期待できる。
ハルケがどれだけ力を貸してくれるか。
マドリーは代表帰りが多く、ベストの布陣では挑んでこないだろう。
長いシーズンが始まったばっかりだし、ここで無理する必要もない。
組織的にもまだ満足いくものでもないし、このリーガでしっかり試運転し、最初の大一番はCLだろう。
ここで使われた選手たちが、どこまでフィットして動けるかどうか。

エスパニョールは全くマドリー相手に歯が立たなかったわけではなかった。
前半なんか、逆にチャンスは多く訪れてたし。
取れるって思えるシーンもいくつかあった。
ここで点が取れないと、結果は・・・。
放出かって思われてたR・タムードも残留してくれたし、これで前線の核に悩まされることはない。
このR・タムード、やっぱりエスパニョールには必要な選手。
前線での動きは大したもんだし、一番可能性も感じさせる。
ただ、まだ新加入組とのコンビと言う点では、物足りないものが。
ベルドゥ、俊輔なんかと息があってくれば、いいパスは供給されるはずだから、点も増えるはず。
この試合、L・ガルシア、I・アロンソに元気がなかったのが気になった。
たしかに俊輔に目が行きがちなんだが、それでも、目立たなさすぎ。
I・アロンソなんか、もっと2トップみたいに振舞ってもいいような。
パスを出せる選手が多いし、パスコースを増やしてやるってのもこの男の仕事のひとつ。
R・タムードとの連携ってのも少ないし、ダイナミックにゴール前に飛び込んでくるのはいいんだが、その他の仕事にも期待したい。
これなら、L・ガルシアをサイドで使わず、トップ下か2トップの一角として使った方がおもしろいかも。
後半、デ・ラ・ペーニャがピッチに登場し、時折、唸らせるようなパスが見られたが、これが点に繋がることはなかった。
俊輔との共存がなかったことを考えると、もしこの男のコンディションが万全になったら、システムはどう変化するんだろう。
ベルドゥをピボーテとして使ってるから、この男は外れないだろうし、L・ガルシアも同じ。
ってことはI・アロンソのところにデ・ラ・ペーニャを置くか、俊輔が外れるか。
ハルケの思いも虚しく、カーサの開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
マドリーは休ませる選手を休ませ、なおかつ開幕戦とは違ったパターンもテストし、それでいての0-3と快勝。
前半は、お世辞にもいいサッカーを展開できてたわけではなかった。
とりわけ、ドブレピボーテ。
この試合はX・アロンソとグティ。
相手が強いチームとなると、このコンビでは不安が・・・。
どうしても守備面で、気の利いたプレーができてない。
グティに期待するところはどうしてもラストパスってことになるし、X・アロンソは展開力。
グティが前目のポジション取るため、X・アロンソがそのカバーリングに。
グティは活きてくるかもしれんが、X・アロンソが・・・。
このふたりを同時に起用したい場合は、トリボーテでやるしかないだろう。
ただ、相手がエスパニョールクラスだと、これで対応できそうだが・・・。
この試合、最高によかったのがカカ。
アルゼンチンをフエラでねじ伏せ、それでW杯の出場を決めてみせたわけだから、気持ち的には申し分ない状況。
この乗った感じで、この試合もノビノビとプレー。
グラネロとのワン・ツーも見事だったし、グティへのマイナスのクロスもどんぴしゃ。
高速ドリブルも披露してくれたし、もうマドリーの中心選手に。
3点目を叩き込んだC・ロナウドよりもインパクトは断然上だった。
まだまだマドリーはいろんなパターンが試せそう。

スコア 0-3

<得点者> 
R・マドリー   グラネロ、グティ、C・ロナウド 
~愛丸's MVP~
カカ(自由なポジションを与えられ、もうマドリーの中心選手に。今さらながらあのパス能力の高さには驚かされた)