愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ヘタフェ-バルセロナ

2009-09-14 11:06:24 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/14(月)       

愛丸’s チェック
ソルダードのハットトリックで開幕戦をものにしたヘタフェ。
マドリーから借り受けてた選手が、マドリーへ戻ってしまった今シーズンだが、またマドリーから新しい選手を借り受けた。
このチーム、ほんとマドリーとは友好的な関係に。
A・T・サンチェス会長が大のマドリディスタあることが大きく影響してる。
この会長の願いに応えるべく、カーサでバルサを葬り去り、マドリーのアシストをしたところだろう。
バルサは多くが代表戦帰り。
マドリー同様、CLを見据えながら、ここはベストのメンバーでは戦ってこないだろう。
失意のメッシをここで起用するかどうか。
主力が出場しなくても、しっかりバルサのサッカーはできるだろうし、ヘタフェクラスのチームが相手ならそう苦労することはないはず。

ヘタフェはバルサがやりたいようなサッカーを展開し、おおいにバルサを苦しめた。
前半なんか、あのプレッシングサッカーはバルサよりもすごいんじゃないかって思わせる出来だった。
ただ、ヘタフェはヘタフェ。
これを90分やり通すことができなかったし、主力が出てくると、それに太刀打ちできなかった。
いい時間に先に点が取れればよかったんだが、そうもいかない。
P・レオン、マネーあたりが、左右から崩してる時間は、可能性を感じられたんだが、このサイドで主導権を握れなくなると、途端にトーンダウン。
やりたいサッカーはよくわかるんだが、これを90分できるようにならないと・・・。
攻撃時には4-3-3、守備になると4-1-4-1とうまく切り替えができるとにはいいんだが、疲労がたまってくる時間にはこれが崩れていった。
メッシ、イニエスタの個人技に翻弄されると、チャビがフリーになってしまうし、バルサがバルサらしく振舞ったら、どうにもできなかった。
これはヘタフェだけに言えたことではない。
どのチームもバルサがバルサらしく振舞えば、こういう状況に陥ってしまう。
そうなる前に点が取れれば、なんとかなるはずなんだが・・・。
口で言うのは簡単で、バルサ以外の監督、選手はそう思ってプレーしてるはず。
それをやらせないバルサの強さ。
ソルダードがP・レオンからの低いクロスをチレーロに行って、ポストだったあのシュートが決まってれば・・・。
ゴラッソだったし、チームも勢いに乗れたはず。
運も味方してくれなかった。
ポジティブ、ネガティブのトラジションもスムーズにできてることが多かったし、同レベルのチームにはそれなりに勝ち点を積み上げれそうな雰囲気。
あとは強豪と呼ばれるチームからどれだけ勝ち点が取れるかが鍵。
昨シーズンみたいに残留争いに巻き込まれることはないだろう。
バルサはメッシ、イニエスタの投入でチームががらり一変。
ジェフレン、ペドロではまだ驚異的な強さを誇るバルサを体現できない。
プレーがどうも遠慮がちで、もっと積極的に仕掛けていかないと。
せっかくもらったチャンスを活かしきれなかった。
ここでの仕掛けがなかったから、前半は思うように攻撃できなかったし、ヘタフェにしっかり守られた。
プレッシングを掻い潜って、突破してやるって強い気持ちがなく、安全にバックパス。
こういった状況でいくらチャビにボールが廻っても、この男も仕事はできない。
メッシ、イニエスタが投入される前のバルサは最近なかなか見られないぐらいに、スローテンポだった。
ただ、主力ふたりの投入で、あのサッカーが蘇るあたり、さすがバルサ。
ズラタンもチャビもプレーしやすくなってたし、ベストメンバーで戦うバルサは、また今シーズンも止められないチームになるかも。
移籍市場が閉まる間際に獲得したチグリンスキがこのピケとのコンビで先発したが、全く問題なかった。
バルサのCBはただ守ればいいわけではなく、しっかりしたフィード能力を兼ねそろえてないとダメなんだが、それも合格点。
このままレギュラーCBに定着してもなんらおかしくない。
言葉の問題をクリアできれば、もっとコンビも高まるだろうし、マルケスが復帰しても、お帰りなさいってCBのポジションに納まるとも思えない。
このポジションでも質のいいターンオーバーが可能に。
また更に強さを増したバルサが後半には見られた。

スコア 0-2

<得点者> 
バルセロナ   イブラヒモビッチ、メッシ 
~愛丸's MVP~
イブラヒモビッチ(インテルでの荒々しさを封印し、チャンスが来るのを
ひたすら待ってる印象。で、来たチャンスをものにする。大したCF)

エスパニョール-R・マドリー

2009-09-14 02:14:13 | リーガエスパニョーラ
観戦日 9/13(日)       

愛丸’s チェック
コルネジャでの初試合。
ハルケの追悼ムード一色。
この偉大なカピタンの死がどれだけチームに影響を与えてるか。
やってやるって気持ちが強いとは思うが、空回りしないこと。
相手はマドリー。
カーサ開幕戦で、もしマドリーを撃破するようなことがあれば、今シーズンのエスパニョールにはそうとう期待できる。
ハルケがどれだけ力を貸してくれるか。
マドリーは代表帰りが多く、ベストの布陣では挑んでこないだろう。
長いシーズンが始まったばっかりだし、ここで無理する必要もない。
組織的にもまだ満足いくものでもないし、このリーガでしっかり試運転し、最初の大一番はCLだろう。
ここで使われた選手たちが、どこまでフィットして動けるかどうか。

エスパニョールは全くマドリー相手に歯が立たなかったわけではなかった。
前半なんか、逆にチャンスは多く訪れてたし。
取れるって思えるシーンもいくつかあった。
ここで点が取れないと、結果は・・・。
放出かって思われてたR・タムードも残留してくれたし、これで前線の核に悩まされることはない。
このR・タムード、やっぱりエスパニョールには必要な選手。
前線での動きは大したもんだし、一番可能性も感じさせる。
ただ、まだ新加入組とのコンビと言う点では、物足りないものが。
ベルドゥ、俊輔なんかと息があってくれば、いいパスは供給されるはずだから、点も増えるはず。
この試合、L・ガルシア、I・アロンソに元気がなかったのが気になった。
たしかに俊輔に目が行きがちなんだが、それでも、目立たなさすぎ。
I・アロンソなんか、もっと2トップみたいに振舞ってもいいような。
パスを出せる選手が多いし、パスコースを増やしてやるってのもこの男の仕事のひとつ。
R・タムードとの連携ってのも少ないし、ダイナミックにゴール前に飛び込んでくるのはいいんだが、その他の仕事にも期待したい。
これなら、L・ガルシアをサイドで使わず、トップ下か2トップの一角として使った方がおもしろいかも。
後半、デ・ラ・ペーニャがピッチに登場し、時折、唸らせるようなパスが見られたが、これが点に繋がることはなかった。
俊輔との共存がなかったことを考えると、もしこの男のコンディションが万全になったら、システムはどう変化するんだろう。
ベルドゥをピボーテとして使ってるから、この男は外れないだろうし、L・ガルシアも同じ。
ってことはI・アロンソのところにデ・ラ・ペーニャを置くか、俊輔が外れるか。
ハルケの思いも虚しく、カーサの開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。
マドリーは休ませる選手を休ませ、なおかつ開幕戦とは違ったパターンもテストし、それでいての0-3と快勝。
前半は、お世辞にもいいサッカーを展開できてたわけではなかった。
とりわけ、ドブレピボーテ。
この試合はX・アロンソとグティ。
相手が強いチームとなると、このコンビでは不安が・・・。
どうしても守備面で、気の利いたプレーができてない。
グティに期待するところはどうしてもラストパスってことになるし、X・アロンソは展開力。
グティが前目のポジション取るため、X・アロンソがそのカバーリングに。
グティは活きてくるかもしれんが、X・アロンソが・・・。
このふたりを同時に起用したい場合は、トリボーテでやるしかないだろう。
ただ、相手がエスパニョールクラスだと、これで対応できそうだが・・・。
この試合、最高によかったのがカカ。
アルゼンチンをフエラでねじ伏せ、それでW杯の出場を決めてみせたわけだから、気持ち的には申し分ない状況。
この乗った感じで、この試合もノビノビとプレー。
グラネロとのワン・ツーも見事だったし、グティへのマイナスのクロスもどんぴしゃ。
高速ドリブルも披露してくれたし、もうマドリーの中心選手に。
3点目を叩き込んだC・ロナウドよりもインパクトは断然上だった。
まだまだマドリーはいろんなパターンが試せそう。

スコア 0-3

<得点者> 
R・マドリー   グラネロ、グティ、C・ロナウド 
~愛丸's MVP~
カカ(自由なポジションを与えられ、もうマドリーの中心選手に。今さらながらあのパス能力の高さには驚かされた)

トットナム-マンチェスターU

2009-09-13 10:48:46 | プレミアリーグ
観戦日 9/13(日)       

愛丸’s チェック
開幕4連勝と絶好調のスパーズ。
シティ同様、このチームもビッグ4の一角を崩そうと、虎視眈々と狙ってる。
ポーツマスで、機能したあの凸凹コンビが、レドナップの下、スパーズで復活。
高さを活かすもよし、スピードを活かすもよし。
これにモドリッチがうまく絡めば・・・。
そのモドリッチがけがで戦線離脱中で、この穴をどう埋めるか。
ユナイテッドは、試合内容では劣りながらも、アーセナルを撃破。
インターナショナルマッチに出てない選手が多く、コンディションではスパーズよりも上かも。
ウィガン戦で流れをつかみ、強いユナイテッドがそろそろ本気を出す頃か。
スパーズとの相性もいいし、下から突き上げてくるこのチームをアウエーで黙らせることも難しい問題ではない。

開幕4連勝の力が本物かどうか、このユナイテッド戦が試金石に。
ただ、やっぱり、ここまでの4連勝は、相手に恵まれたmのだったのかもしれん。
ユナイテッド相手に開始1分もしないうちに得点できたまではよかったが、ここからどうも攻守においてちぐはぐ。
攻撃では、やっぱりモドリッチの不在が響いた。
クラウチを狙うパワープレー的な攻撃がしたいのか、デフォー、レノンあたりのスピードを活かしたいのか。
どこか中途半端。
クラウチはヴィディッチとのやりあいで負けることはなかったが、あの高さを有効活用できず。
ほんと、最初のあの得点シーンだけ。
この高さってことよりも、足元の技術は目立ってたが、これがチャンスになかなか繋がらない。
デフォーとの距離も微妙だったし、ポーツマス時代のようなコンビは見られなかった。
デフォーも先制点を挙げ、好調さをアピールしたが、その後沈黙。
レノンも代表戦で見せたようなパフォーマンスではなく、この男は明らかに疲労の色が伺えた。
縦突破ではなく、中への仕掛けもできるようになり、攻撃パターンの幅は広がってるんだが、この試合では自慢の縦への突破がなかなか見られず。
コルルカとのコンビもお世辞にもいいとは言えず、単独での仕掛けだと、ユナイテッド相手にはそう簡単に崩すことはできない。
この3人以上に問題だったのが、左のサイドハーフに入ったR・キーン。
レドナップはどうしてこの男にこだわり続けるのか。
この試合、何もできてない。
仕掛けることもなく、効果的なパスを出すこともできない。
トップまたはセカンドトップで活きてくる選手で中盤のサイドでは無能な選手。
ルーニーみたいにって考えかもしれんが、そんな力は持ち合わせてない。
モドリッチがいれば、間違いなく、ここにモドリッチなんだろうが、いない今、ここはクラニチャルに任せるのがベスト。
スパーズのいい流れを断ち切ったのは、このキャプテンであることは間違いない。
早く、ここに見切りをつけないと、勝てる試合も勝てなくなる。
ユナイテッドは、まだ強さを前面に押し出しての勝利ってわけではなかったが、結果は伴ってきてる。
リオも戻ってきたし、ユナイテッドはここからか。
こういう試合の積み重ねで3連覇を達成したわけで、今シーズンも期待できる。
この試合、ルーニー、ベルバトフの2トップだったが、やっぱり、ユナイテッドは2トップで戦うべき。
どちらの選手もやりやすそうだった。
攻撃に専念してるルーニーは脅威だし、ベルバトフも下がってのプレーに磨きがかかってきた。
このコンビが基本軸になるだろう。
中盤の選手をいろいろ試してる状況での、この勝ち点3だし、1敗は喫してるとは言え、優勝候補の筆頭であることに間違いはない。
60分にスコールズが2枚目のイエローで退場になり、多少暗雲は立ち込めたが、これを力に変えれるのがユナイテッド。
世界最強のリアクションサッカーを展開できるチームは相手が出てきてくれた方がいい。
実際、10人になってから、とどめの3点目をゲット。
まだまだ本調子にないユナイテッドだが、こうやって勝ち点を積み上げることはできる。
ルーニーがけがさえしなければ、そう簡単に負けることはないだろう。

スコア 1-3

<得点者> 
トットナム    デフォー
マンチャスターU ギグス、アンデルソン、ルーニー 
~愛丸's MVP~
ギグス(まだまだこのベテランは健在。同点に追いつくあのFKは見事だった。90分戦えるスタミナもあるし、この男に頼ることは多くなりそう)

マンチェスターC-アーセナル

2009-09-13 01:01:10 | プレミアリーグ
観戦日 9/12(土)       

愛丸’s チェック
この夏、話題を振りまいたシティ。
移籍期限ぎりぎりに念願のレスコットも獲得し、攻守でバランスのとれたチームに。
それでいて、開幕から3連勝中だし、ユナイテッド、リバプール、アーセナルよりも順位は上。
で、このアーセナル戦が試金石に。
ここでも結果を出せるようだと、ビッグ4崩しが、現実のものに。
アーセナルは厳しい日程の真っ只中。
ユナイテッド戦のあとに代表戦があって、そしてこのシティ戦。
相手はアデバとトゥレ。
このアーセナルから出て行ったふたりにサッカーをさせなければ、アウエーでも結果はついてくる。
ユナイテッド戦もペースは握ってたわけで、負けたとは言え、そう悲観するものではない。
セスク、ロシツキと代表戦でプレーしてるし、この試合でチームに復帰するはず。

シティがなんとアーセナルをここシティ・オブ・マンチェスターで葬り去った。
それも4-2と圧勝。
取るべき選手が得点し、完勝と言っても過言ではない。
ただ、前半、M・リチャーズのゴールで先制したが、これはセットプレーからで、アーセナルを崩しての得点ではなかった。
流れの中ではほとんどチャンスを作れず。
左に張ったベラミーが輝けず、アデバもトップでからだを張るには張ったが、高い身体能力を発揮するシーンはなかった。
アイルランドもどこか本調子になく、これが3連勝中のシティかと疑いたくなるようなできだった。
それが後半、追いつかれてから、じょじょにあのメンバーが力を発揮することに。
ソングが必要にマークし、ちょっとイライラ気味のアデバが、なんとかソングにイエローを出させることに成功し、これが流れを変えた。
M・リチャーズの突破は、イエローをもらって激しくいけなくなったソングを狙ったもので、ここからのクロスをベラミーがダイレクトボレー。
ベラミーは2トップの一角としてプレーするようになってから活きてきた。
テベス、サンタクルスが復調して戻ってきたら、この男がどう使われるかわからないが、今、アデバのパートナーはこの男がベスト。
S・W・Pもレノンほどのスピードと切れがあるわけではなかったが、それでもチャンスは多く作った。
アデバのゴールのクロスはピンポイントだったし、カウンターから決定的な4点目もゲット。
シティの右はこの男が担っていきそう。
3点目をゲットしたアデバだが、ここはちょっと問題行動が。
V・ペルシの顔をスパイクしたシーンは不慮の事故だと思いたいが、どうだろう・・・。
それとゴール後のパフォーマンス。
古巣相手に決めたゴール、これがプレミア50ゴールのメモリアルだったわけだが、決めた後、一目散にアーセナルサポーターの前に。
ここで力いっぱいのアピール。
これはやったらいけなかった。
エミレーツでの試合がどうなることやら・・・。
ただ、アデバはこれで4試合連続ゴールだし、この移籍が失敗ではなかったことをしっかり証明してる。
アーセナルは追いつくまではよかったが、その後の守備が。
というか、ボールの取られ方が悪かった。
前がかりになったところでボールを失い、こうなると、守備の陣形は整わない。
ここをシティにうまくつかれてしまった。
アデバに振り回された試合になった。
もっと落ち着いてやれれば問題なく勝てた試合のような気もするが・・・。
こんなアーセナルで、ロシツキの復帰は唯一の明るい材料か。
後半途中からの出場だったが、あの長期欠場がうそのようにしっかりチームに貢献できてた。
これからもっとコンディションが上がっていくだろうから、そうなるとセスクの負担も軽減できる。
得点も取れたし、試合には負けたが、いい復帰戦になった。
後半のロスタイム、V・ペルシのシュートがポストだったり、キックの精度が上がったかに思えたエブエが相変らずだったり、2点差を追いつけなくもなかった。
G・バリーのハンドを見逃されたりと、アーセナルには不運が付きまとってる。
これを払拭しないと、なんだか悪い流れにどっぷり浸かっていきそうな・・・。

スコア 4-2

<得点者> 
マンチェスターC  M・リチャーズ、ベラミー、アデバイヨール、S・W・P
アーセナル     V・ペルシ、ロシツキ 
~愛丸's MVP~
M・リチャーズ(やっぱり右SBで使われた方が活き活きとしてる。守備でもしっかり魅せれたし、攻撃参加でもチームに貢献)

イタリア-ブルガリア(W杯予選)

2009-09-11 19:17:45 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
なんだかんだでこの予選、負けなしできてるイタリア。
グルジア戦もよくなかったとは言え、2-0で結果は出した。
あのコンフェデはいったいなんだったのか。
W杯予選は内容よりも結果。
こういうことに関しては、イタリアは強さを発揮する。
リッピ体制になってユーベ色が色濃くなったが、チームをまとめるってことではこれもありかも。
ブルガリアは、このグループで3位。
首位のイタリアを追い抜くのは至難の技だが、2位のアイルランドにはなんとか追いつきたいところ。
そのあためには、このアウエー戦が重要に。
ここまでアウエーでは負けておらず、ホームではイタリア以外には勝利と、こちらも未だ負けなし。
どこまでブルガリアのサッカーがイタリアに通用するか。

イタリアはここってところでしっかり得点し、イタリアらしいサッカーでブルガリアに勝利。
これで2位以上は確定させた。
ただ、イタリアが2位で満足するわけはなく、狙うは1位通過。
この勝利で、2位のアイルランドに勝ち点4差。
次節、そのアイルランドとの直接対決が控えてるが、このイタリアがアイルランドに足元を掬われることはないだろう。
トラッパトーニが率いてるチームとは言え、メンバーの質が違いすぎる。
この試合でもイタリアは、2トップがしっかり仕事ができてた。
ジラに得点は生まれなかったが、得点を引き出す動きはまずまず。
点が求められるプリマプンタだが、こういう仕事もしっかりこなさないと。
コンビを組んだヤクインタは、そのジラとのウーノ・ドゥーエで貴重な追加点をゲット。
これはふたりで取った得点。
守備に重点を置いて戦っても、2トップで、こうやってゴールをこじ開けてくれれば問題ない。
トニがバイエルンでも干されてる状況で、このふたりにかかる負担は大きくなっていくだろう。
ディ・ナターレ、G・ロッシをバックアッパーはいるが、このふたりとはタイプが異なる。
これをどう組み合わせるかはリッピの仕事。
中盤では縦に並んだピルロとデ・ロッシがなかなかの仕事を。
トレクァルティスタ的に振舞ったピルロは守備から多少開放され、ミランでプレーするより、攻撃的にプレーできてた。
先制点のグロッソに出した浮かせたパスは見事の一言。
もともとはここでプレーしてた選手だし、守備も覚えたピルロにとっては、やりやすいポジションなんだろう。
デ・ロッシはアンカーとしてほぼ守備に専念。
ローマではもっと攻撃的に出る部分もあるんだが、アズーリでは、そういったダイナミズムさは見せず。
それが、このチームには必要なのかも。
インサイドハーフのマルキージオは守備的に、カモはここってところでは攻撃に顔を出してた。
ユーベ中心の構成ではあるが、このアズーリで核になるのは、ミランとローマのふたりか。
守備ではなぜかアズーリでは活き活きしてカンナがカピターノとして、DFリーダーとしてチームを纏め上げた。
軽いプレーはひとつも見せず。
守備ではブッフォンさまさま。
何度ゴールを守ったことか。
2-2になってもおかしくない試合だったが、この男のおかげでしっかりゼロに抑えることに成功。
まだ世界一のGKであることを証明してみせた。
ブルガリアはベルバトフを活かしきってない。
もっとここにボールを預けるような展開に持ち込めれば。
得点力もあるし、卓越したテクニックも持ち合わせてる。
サイドからあわせるもよし、DFラインの裏をつかせてもいい。
ただ、ここへパスを供給できる選手が・・・。
S・ペトロフにビラで見せるようなダイナミズムさがなかったし、M・ペトロフはもうあの頃の切れはない。
後半ボジノフが出場し、ベルバトフとコンビを組んだが、このふたりで局面を打開するシーンはなかった。
まだW杯出場の夢が絶たれたわけではないが、かなり苦しい状況に。
ベルバトフにあの舞台で輝いてもらいたいものだが、選手の層がそう厚くない。
南アのW杯もバカンス先で観戦することになりそう・・・。

スコア 2-0

<得点者> 
イタリア   グロッソ、ヤクインタ 
~愛丸's MVP~
ピルロ(いまのアズーリの攻撃の核はこの男。レジスタでなくトレクァルティスタとしてもしっかりやれることを証明してみせた)

イングランド-クロアチア(W杯予選)

2009-09-11 16:32:41 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
ベラルーシ-ウクライナがドローだったため、イングランドはこの試合、ドローでもW杯出場が決まる。
ただ、ウェンブリーでの試合だし、ドローで決めようなんてこれっぽっちも思ってないだろう。
EUROの予選では、この地で負けてる相手だし、きっちり仕返しをして、W杯出場を決めるはず。
この予選、全く他を寄せ付けず、完勝続きのイングランド。
監督が代わると、こうもチーム状況が変化するのか。
クロアチアは、なんとかしてでも、今節でのW杯出場を阻止したいだろう。
なんとかベラルーシに勝って望みをつないだわけだし、EURO予選の再現といきたいところ。
ただ、今のイングランドはあの時とは全く違うチーム。
ホームでもこてんぱんにやられてるし、ここでの勝利ってのはそうとう難しいミッションになるはず。

イングランド、圧勝劇で、W杯本大会出場を決めた。
カペッロのやりたいサッカーがチームに浸透し、強いイングランドがここに完成した。
マクラーレン時代をそう選手が入れ替わってないことを考えると、いかに監督の差かってことが浮き彫りになる。
ジェラード、ランパードの共存は不可能なのかもって騒がれた頃がうそのよう。
カペッロはしっかりしたシステムの下、このふたりの良さを完璧に引き出してる。
ランパードをセントラルに、ジェラードを左サイドに。
ただ、これが攻撃になったときはジェラードにはある程度の自由が与えられ、中に入ったときは、ここをルーニーがしっかりカバーする。
チームとしてうまく連動できてる。
ジェラード、ランパードだけでなく、チーム全体がしっかり連動できてるのが、今のイングランドの強み。
高い位置でのプレッシングも有効的だし、現代のサッカーにおいて、これは必要不可欠に。
やみくもにプレスをかけるのではなく、どれもが利にかなってる。
これもカペッロの指導の賜物か。
ルーニーとコンビを組んだヘスキーも決定機を2度外す失態は演じたが、その他の部分では合格点。
あのプレッシングがあったから、いいところで点が取れた。
この試合、よかったのはレノンとG・ジョンソンの右サイドのコンビ。
このふたりの縦への突破はかなり脅威に。
ブラジルもスペインも強い、強いと言われてるチームだが、サイドを縦のコンビで突破するってチームではない。
サイド攻撃はSBだけに託してることが多いんだが、イングランドはそうではない。
レノンのあのスピードと突破力はそうとうな武器になる。
縦を意識させといての中への進入で、PKをゲットしたし、抜ききらない状況のクロスで2点目のアシスト。
縦への突破があるからこそ、いたるところでチャンスが生まれる。
クロアチアホームでの試合ではウォルコットがハットトリックしたみたいに、ここに弱点があることをカペッロはわかってたのかも。
それにしても、この起用に見事に応えたレノンはすばらしい。
G・ジョンソンも自分の持ち味を十分発揮できてたし、イングランドの右サイドはいろんなパターンで攻撃できそう。
この予選を見る限り、イングランドも本大会では優勝候補に上げてもなんら問題ない。
あのプレッシングと、スピード、テクニック、フィジカルが備わったサッカー。
ブラジルにもスペインにもないものがある。
イングランドの伝統に、カペッロの哲学がうまくマッチしてるし、もしかすろともしかするかも。
クロアチアはここまで完膚なきまでに叩きのめされると、次へさくっと切り替えができるかも。
もう狙うは2位の座だけだし、残りは、これだけ考えてやればいい。
違いを作りだせる選手もいるし、EUROでのようなサッカーを取り戻せれば。
エドゥアルドという得点を計算できるトップも戻ってきたし、あとは、ここにどうボールをつなぐか。
この試合、モドリッチがいてくれたら、この仕事を担ってくれたはずなのに・・・。
モドリッチはスタンド観戦。
代わりのクラニチャールも、なんか中途半端。
ラキティッチもスタメンではなかったし、もうちょっと選手起用に工夫が見られたら。
後半頭に2枚代えをし、流れをつかみかけたところで点が欲しかった。
あそこが最大のチャンスだった。
大敗を喫したクロアチアだが、このチームはぜひとも本大会で見てみたい。

スコア 5-1

<得点者> 
イングランド   ランパード×2、ジェラード×2、ルーニー
クロアチア    エドゥアルド 
~愛丸's MVP~
レノン(デビューしたての頃の輝きを取り戻してきた。監督の起用にしっかり応え、熾烈なポジション争いでも一歩リードしたか)

ハンガリー-ポルトガル(W杯予選)

2009-09-11 14:21:18 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
混沌としてるグループ1。
現在2位のハンガリーと、予想外の4位と苦しんでるポルトガルの一戦。
ハンガリーは、ここで負けてしまうようなことがあったら、残り試合の関係で1位通過の目がなくなってしまう。
不調のポルトガル相手に、ホームでどう戦うか。
古豪復活を遂げる大チャンス。
ポルトガルはもう後がない。
首位のデンマークはもう手が届かないところにいる。
狙うはプレーオフ圏内の2位。
まずは、このハンガリーとの連戦を連勝しないことには始まらない。
それでいて、スウェーデンの結果待ち。
ホームでだらしない試合をしてたつけがここにきて大きく出てしまった。
あれだけのタレントを要しながら、この結果は不満。
C・ロナウドがキャプテンってところに問題があると思うんだが・・・。

ハンガリーはホームでの試合ってことを考えると、もっといくべきだった。
受けてたって、最低でもドローでって考えだったとしたら、それは大きな間違い。
調子が悪いとは言え、相手はポルトガル。
ハンガリーはここまでポルトガルとの試合はしてきてない。
ここから連戦なわけで、ちょっと、このサッカー大国をなめてかかってた印象が。
フスティ、ジュジャークと前線の両サイドに魅力的な選手を配し、もっとここからチャンスを作るようなサッカーができれば。
セットプレーでも高さを使えるし、自分たちのサッカーを徹底してやるべきだった。
ホームでの大事な試合だし、どうして、こう受けに廻ることになってしまったのか。
積極的に出れてれば、ポルトガルも慌てたはず。
2位という順位につけ、このポルトガルとの連戦をいい形で終えることができたら、プレーオフに回ることもできた。
デンマークはまだスウェーデン戦も残してるし、トップ通過も夢ではなかったはず。
自ら、その権利を放棄したような試合だった。
確かに失点はセットプレーからの1点だけだったし、それなりに守れたって言えば守れたんだろうが、結果がこれではどうしようもない。
追いつこうって選手交代も、パワープレーもなく、これでは満員の観衆からブーイングを浴びても仕方ない。
この敗戦で4位に後退したが、まだ2位は狙える。
10月のポルトガルでのアウエー戦を死ぬ気で戦わないと。
ポルトガルはあの豪華メンバーがほとんど機能してない。
これは、ケイロスのやろうとしてるサッカーに問題があるような・・・。
まずはC・ロナウドのポジションが不透明。
リエジソンというトップの選手が帰化してくれて、代表に加わったんだから、この男をトップに据え、C・ロナウドはその下のサイドで起用するのが一番。
2トップの一角ではどうもやりずらそう。
その結果、この男に点が生まれてないんだろう。
デコも全く目立ったシーンは見せれなかったし、いつまで、この男に頼ろうって言うのか。
クラブでほとんどレギュラーとしてプレーしておらず、代表戦で90分プレーするのは無理な話。
シモン、ナニ、ドゥダなんかもいるわけだし、4-3-3も十分に可能。
中盤の選手層もそれなりに厚いし、ペペをアンカーで使うなら、デコを外すシステムでも十分機能しそう。
それと謎なのはドゥダの左SBでの起用。
いつもここで起用してるのかどうかわからないが、ハンガリーが相手ってことで起用したのかもしれん。
ただ、この男はもうひとつ前で活きてくる選手。
あの攻撃性がほとんど活かされなかった。
エドゥアルドって若いGKとCB陣との連携も取れてないし、ここにきてもまだポルトガルはチームになってない。
こうなると、重要なのがキャプテン。
C・ロナウドは自分のプレーに集中することが精一杯だし、チームをまとめるなんて到底できないはず。
B・アウベスあたりに任せるのが妥当なような気がする。
やっぱり、このポルトガルの不調は、ケイロスにある。
ワールドユースを連覇した監督なんだが、あくまでワールドユース。
フル代表で、その力は発揮できないかもしれん。
クラブレベルでも、サー・アレックスのアシスタントだったから名が売れたのであって、監督としての力はそうないはず。
もうここからじたばたできないから、残された試合を全て勝って、スウェーデンが転んでくれることを祈るしかない。
そのスウェーデン、マルタにOGでの1点の守りきっての勝利と、こちらもまだ安心はできない。

スコア 0-1

<得点者> 
ポルトガル   ペペ 
~愛丸's MVP~
ペペ(不慣れなアンカーを任されながら、なんとか点を取ることができた。試合でそう目立ったわけではないが、点を取ったってことで・・・)

スペイン-エストニア(W杯予選)

2009-09-11 12:13:35 | 各国代表戦
観戦日 9/11(金)       

愛丸’s チェック
スペインは、トルコ-ボスニアがドローだったため、この試合、勝てばW杯の出場が決まる。
格下相手で、どこまでのメンバーでくるかわからないが、残りの2試合がフエラ戦ってことを考えると、カーサで決めたいはず。
ってことは、そうメンバーは落としてこない。
違ったパターンを試すこと考えられるが、点を取りに行く攻撃的な布陣なのは間違いない。
エストニア相手に足元をすくわれることはないだろうし、W杯の出場はほぼ確定か。
エストニアはもうプレーオフにも廻れない状況。
こうなると、ここでどれだけ経験を積めるかどうか。
当たって砕けろで、砕けないサッカーができるようになれば、チーム自体がレベルアップできるんだが・・・。
FIFAランクではタイと同レベルのチーム。

スペインが、しっかりW杯出場をカーサで決めることができた。
この試合、X・アロンソ、ブスケツを下げて、セスク、M・セナが先発。
これでも超豪華メンバー。
守備的に思われがちなM・セナも攻撃的センスは持ち合わせてるし、セスクについては今さら言うことはないだろう。
チャビとセスクの共存がなんて騒がれてるが、プレースタイルは違う選手。
アーセナルではパス出しにばっかり目が行きがちなんだが、オフ・ザ・ボールに動きも優れた選手。
得点力もあるし、パスをチャビに任せれば、必ず機能する。
後は、トップのふたりとD・シルバとうまく絡むことができたら、必ずチームのために働いてくれる選手。
実際、なかなか点を取れなかったスペインだったが、2トップに代わりに、セスクが貴重な先制点をゲット。
D・シルバとの華麗なワン・ツーで抜け出し、GKの手の届かないとこへのシュート。
2トップが結果を出したわけではないが、このワン・ツーをうまく機能させるような動きはできてた。
点を取らないと、なかなか評価されないのが、FWなんだが、この試合、F・トーレスもビジャも、チームのための動きはできてた。
点を取るのは本大会でやってもらえばいいこと。
この1点からもなかなかエストニアを崩すことができなかったんだが、ここからは代わった選手たちが結果を出した。
追加点は、S・カソルラ。
あの中盤にいて、レギュラーを取るのは難しいだろうが、こうやって使われたときに結果を出すってことが重要なこと。
引いたエストニアに対して、バイタルエリアで細かいパスを回して、最後にボールが回ってきたのがS・カソルラ。
ここで、また抜きでDFをかわしてでのゴラッソ。
テクニックも披露してのゴールで、デル・ボスケはまたまた頭を悩ませることに。
3点目は最後に登場したマタ。
左からの大きい展開を、右で受けて、しっかりシュートコースを作ってからの左足一閃。
ニアを抜くいいシュートだった。
ここまで代わった選手が結果をだしてくれたら、監督冥利につきるだろう。
レギュラークラスの選手も活躍してくれるし、バックアッパーも腐ることなく、出たら仕事をする。
今のスペインはまとまりも世界一。
後は、けが人が出ないこと。
イニエスタがけがでチームに合流できてないが、この男はそう問題ないだろう。
F・トーレス、ビジャのどちらかが欠けたら、チーム力はダウンしそうで、このふたりには元気に今シーズンを乗り切ってもらいたい。
前半、ちょっとだけエストニアに攻め込まれるシーンがあったが、これはピケがつり出されたとき。
CBのパートナーはマルチェナが勤めたが、この男、バレンシアでめっきりCBをやってない。
それをどうしてここで起用するのか・・・。
アルビオルのラテラルを試したくて、なおかつプジョルに休養を与えたい。
それしか考えられないが・・・。
ちょっと世界を考えたとき、マルチェナのCB起用ははてなマーク。
S・ラモスがけがから復帰したら、いろんな悩みも解消されるだろう。
エストニアは前半に見せ場を作っただけで、あとは引きっぱなし。
先に決定機を作ったのはエストニアだったが、フィニッシャーのレベルが。
ここにいたるまではそれなりだっただけに、点を取れる選手が出現してくれると。
タイよりもそうとう上のレベルのサッカーを展開したことは間違いない。

スコア 3-0

<得点者> 
スペイン   セスク、S・カソルラ、マタ 
~愛丸's MVP~
D・シルバ(2トップの下を自由に動きまわり、ここってところに顔を出し攻撃のアクセントに。この男はもう外せない存在になってきた)

アルゼンチン-ブラジル(W杯予選)

2009-09-07 00:10:03 | 各国代表戦
観戦日 9/6(日)       

愛丸’s チェック
マラドーナ監督になってテストマッチでしか結果が出せないセレステ・イ・ブランコ。
メッシなんかはバルサでの開幕戦をキャンセルして、ブエノスアイレスに戻ってきた。
ここに、このブラジル戦にかける意気込みが伝わってくる。
会場もいつものモヌメンタルからロサリオに変更。
マラドーナは何かを変えようとしてるが・・・。
セレソン・ブラジレイラはここを勝利で飾ると、W杯への出場を決める。
ただ、ここはアルゼンチンのカーサだし、そう簡単に決めれることはないだろう。
アルゼンチンより、コンフェデを戦ってるだけ、チームとして成熟してるし、相性もここ最近はいい。
あのアルゼンチン一色に埋まるであろうスタジアムで、W杯出場を決めるようなことがあると・・・。

アルゼンチンがアルゼンチンらしさを見せてくれたのはホイッスル後のプレーだけ。
ダイレクトで細かいパスをつないで、ブラジルのDF陣を慌てさせた。
ここでCKまで取ることができ、これはって展開になった。
ただ、ここから先はブラジルのディフェンスに悩みっぱなし。
エリアにすら入れない状況。
シュートを放っても、たいていブロックされるし、J・セーザルがプレーすることはほとんどなかった。
メッシも先に帰国してたが、コンビがよかったかって言われると・・・。
コンディションは良さそうだったが、ブラジルのDF陣を脅かすほどではなかった。
メッシを活かすなら、もっと周りが連動しないと。
テベスとだいぶコンビを組んでるとは思うんだが、どうもこの試合はピリッとせず。
これならアグエロとのコンビの方が良かったかも。
終わったことをとやかく言っても始まらないし、残り3節をうまく乗り切るために、ここでの反省点を踏まえて戦ってもらいたい。
いっそのことD・ミリートかテベスかアグエロの誰かで2トップを組ませて、その近くを自由にメッシにやらせる2トップがいいかも。
マラドーナもそう考えてくれたらいいんだが・・・。
この試合を見てて、アルゼンチンにフォルランが欲しいと思った。
あれぐらい味方を使える選手がいてくれたら、もっと攻撃は機能するはず。
テベスにはそれができるとは思うんだが、相手がブラジルってなると、どうも気持ちの方が前に出すぎてしまう。
本大会で当たる可能性もあるわけで、ここまでブラジルにやられると、悪い印象しか残らない。
本大会どうのって言う前に、まだ予選の突破が決まったわけではない。
あのセットプレーでの守備なんかを見てると、次節のパラグアイ戦も、次のウルグアイ戦も危ないって言えば危ない。
ペルーは大丈夫だろうが、パラグアイ、ウルグアイ戦で最低でも勝点4は欲しい。
あのメンバーならやれると思うんだが・・・。
セレソン・ブラジレイラはチームとして完全にアルゼンチンを上回った。
コンフェデを戦った分、代表戦を多く戦えてた利点もあるが、それでも、結果は変わらなかったはず。
ホビーニョ、カカと自分で仕掛けて何でもできる選手たちが、なかなか目立たない展開に。
ドゥンガはアルゼンチン使用でこの勝負に挑んできた。
マイコン、A・サントスの両ラテラウがオーバーラップするシーンもなく、F・メロの持ち上がりも封印。
しっかり6人で守りを固めた。
ザゲーロのふたりもしっかりからだを張ったディフェンスでJ・セーザルに仕事をさせてなかったし、守備的に振舞っても強いとこを十分に発揮した。
それでいて、相手の弱点をついての得点もできるし、強いとはまさにこのことか。
計算のできるトップがいて、カウンターにもってこいのスピードとテクニックを持った選手もいる。
正確なFKを蹴れる選手もいるし、高さ勝負もできる。
アルゼンチンが太刀打ちできるのは個々のテクニックぐらいか。
あと一年で、アルゼンチンはこの完璧に仕上がったセレソン・ブラジレイラに追いつくことができるのだろう・・・。
やっぱりコンフェデでブラジル-スペインは見たかった。
FIFAランキングは嘘をつかない。
間違いなく世界で1、2はブラジルとスペイン。

スコア 1-3

<得点者> 
アルゼンチン   ダトロ
ブラジル     ルイゾン、L・ファビアーノ 
~愛丸's MVP~
L・ファビアーノ(今年に入って代表で11ゴール。セビージャでの開幕戦が嘘のようなでき。そうボールに触る機会がなくてもここってところでは仕事をした)

スペイン-ベルギー(W杯予選)

2009-09-06 10:32:40 | 各国代表戦
観戦日 9/6(日)       

愛丸’s チェック
トルコとの連戦を連勝で乗り切り、このグループのトップをほぼ確定させてるスペイン。
コンフェデで無敗も連勝もストップしたが、これがいい方に出てくるはず。
今のスペインに太刀打ちできるチームはそうはいない。
2トップは強力だし、中盤はひとが溢れかえってる。
DF陣にも不安はなく、GKも誰がレギュラーでもおかしくない。
リアソールでのこの試合も制して、早く、本選出場を決めたいところ。
ベルギーはまだまだ若いチーム。
この予選、かなり苦しんでるが、まだ先があるチーム。
ここでの経験がいい結果に繋がっていく。
世界最強と言ってもおかしくないスペインに自分たちのサッカーがどこまで通用するか、おもいっきりぶつかってもらいたい。
引いて守るようなサッカーだと、今後に繋がらない。

スペインはこのままW杯本大会を迎えても、しっかり結果を出せるようなチーム状態。
ここまでクオリティの高いサッカーをやれるチームが他にいるのか。
もうどこも止められないかもしれない。
やるべき選手がしっかり仕事をできてる。
とにかく、全体が同じ方向に向かってしっかりサッカーができてるし、そう簡単に崩れそうにない。
F・トーレス、ビジャのコンビはクラブでも一緒にやってるんじゃないかってぐらい完璧。
左にビジャが流れることが多く、中のスペースをF・トーレスやら中盤の選手やらがしっかり使うことができる。
これだけ連動して動いてれば、相手はうまく捕まえれることができない。
このスペースにX・アロンソ、チャビがしっかりいいパスを出してくれる。
このふたりはもう代表から外せない。
そうなると、中盤の選手は使えてふたり。
ひとりは守備的なピボーテを置くことになり、攻撃的な選手はあとひとり。
この試合ではD・シルバが務めたが、この男も切れきれ。
先制点もこの男だし、相手に引導を渡すゴールも叩き込んだ。
ビジャとの相性はばっちりだし、パスも出せれば、シュートも正確。
イニエスタが復帰すると、この男とのポジション争いになる。
けがさえしなければ、D・シルバはスペインの中心選手なってもおかしくない。
そうなると、セスク、S・カソルラ、リエラなんかが浮いてくることに。
リエラはタイプが違ってるし、バックアッパーに置いといて問題ない。
セスクは中盤では4番手評価。
そうなると、S・カソルラは外れることに。
ここにスペインの層の厚さが伺える。
守備的なピボーテはもうブスケツで決まりな感じだし、M・セナも今シーズンはやってくれそう。
マルチェナもオールラウンダーとして使えるし、この辺の選手選考で、デル・ボスケは頭を悩ませるだろう。
守備でもピケの成長があって、どこにも穴がない。
アルベロアがいてくれれば、左右のラテラルのバックアッパーになるし、ここまで戦力が充実してるチームは他にないだろう。
世界制覇も夢ではなくなった。
バルサのサッカーみたいな高い位置からのプレッシングと、良質のポセッシオンサッカー。
今、このサッカーが世界を制圧しそうだし、流れにのったスペインはブラジルもアルゼンチンもイタリアもドイツもどこも止めることはできないだろう。
ベルギーは若いチームってこともあって、スペインに押されると、ただただ下がるだけ。
チームリーダーっての不在みたいだし、ひとりベテランがチームをまとめてくれれば、まだよくなっていきそう。
エバートンでの輝きをフェライニが発揮できす、デンベレも、噂されるような爆発的なスピードは封印された。
デフールもインパクトは残せず、ちょっとスペインとの格の違いを見せつけられた。
5失点すべてが完全に崩されたもので、世界を相手に戦うなら、経験値をあげていかないと。
ヨーロッパの舞台でやってる選手も多いし、まだ強くなれるチーム。
来年からアドフォカートが指揮をとるみたいだし、悪くなることはないだろう。
ただ、中盤以降にはいい若手がいるんだが、トップの層が薄い。
しっかり点を期待できるFWが出現しないことには、勝てる試合も勝てなくなる。
ムペンザ兄弟クラスの選手が出てきてくれれば・・・。

スコア 5-0

<得点者> 
スペイン   D・シルバ×2、ビジャ×2、ピケ 
~愛丸's MVP~
チャビ(ボールを取られたり、パスミスをしたりってシーンがほとんどなかった。まだまだこの男は進化してる。完全にチャビのチームに)