愛丸のサッカー観戦記

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フィオレンティーナ-リバプール

2009-09-30 22:45:43 | チャンピオンズリーグ
観戦日 9/30(水)       

愛丸’s チェック
開幕節はリヨンに敗れたヴィオラ。
昨シーズンのCLでの悪夢がよみがえったか。
カンピオナートでも、まだ調子が上がってきてないみたいだし、ここもホームとは言え、苦しい試合を強いられるかも。
ホームで勝ち点を積み上げないと、グループ突破は厳しくなる。
リバプールはまだ守備が安定してないが、攻撃はだいぶ形になってきた。
ただ、X・アロンソの穴は埋まっていない。
プレミアの残留を争うようなチームが相手なら、爆発的な攻撃を展開できても、ここはCL。
セリエのヴィオラが相手となると、そう簡単に崩せないかも。
F・トーレスだけに頼るようなサッカーではかなり苦労するかも。
カイト、ベナユンあたりがF・トーレスよちも目立ってくれば、力は出せる。

ヴィオラが、今シーズン一番のサッカーを展開した。
ジラがいない状況ではあったが、その分、ヨベティッチが大活躍。
このCLの舞台でやっと花開いた。
これぐらいはやって当然の選手。
トップ下というか、かなり自由にプレーすることができてた。
トップのムトゥの影を消すぐらいの活躍で、ここまでできるとは予想もしなかった。
パス、ドリブルではそこそこ魅せる部分はあったが、2点取れるなんて・・・。
精度に問題があって、ここまで、かなりのチャンスを不意にしてきた男が、大事なリバプール戦で2点って。
何かを持ってる選手なのかも。
ドリブルも切れてたし、この試合はなんと言っても、DFラインの裏への飛び出しがよかった。
セリエでこんなプレーをしてるヨベティッチを見たことがない。
プランデッリがようやく、この男の特性をつかんだのかも。
トップがジラだったら、こうもいかなかったかもしれんが、ムトゥと組ませると、より良さを引き出せる。
この大事な試合で、ヴィオラは新しい形を見つけたかも。
それと、中盤のパス出しで目立ってたのが、モントリーボではなくザネッティ。
決定的なパスを出すのはヨベティッチか、モントリーボの仕事かと思ってたが、この試合ではザネッティがばしばし見事なスルーを通した。
先制点もこの男のパスだったし、あの一瞬のタメで、インスーアがつられてしまった。
インコントリスタとしてだけ輝くのではなく、こういう仕事もしっかりこなせる。
F・メロほどのダイナミズムさはないが、遜色ないだけのプレーはできそう。
守備では誰がよかったというわけではないが、集中したあのDFラインは、今後がさらに楽しみに。
こういう守備をやってるヴィオラを今シーズンはひとつも見てない。
もくもくとセーブするフレイばっかりが目立つ展開が多かったのに・・・。
この勝利で、ヴィオラは変わるはず。
目標のグループ突破も可能になってきた。
問題はリバプール。
力の上では間違いなくリバプールが上のはずなのに、全然いい形が作れなかった。
F・トーレスがスピード勝負を仕掛けてもDFにすぐかかってしまうし、まずここに効果的なボールが入らなかった。
F・アウレリオを中盤に入れる変則的な4-3-3だったが、これが全く機能しなかった。
守備面ではヨベティッチを捕まえきれず終いだったし、攻撃でも、F・アウレリオの左足が火を噴くことはなかった。
この男を使うなら、SBか4-2-3-1の3の左。
インサイドハーフを起用にこなせるとは思えない。
ベニテスは策におぼれてしまったか。
これにより、ジェラードも活きてこなかったし、カイト、ベナユンもどこか中途半端。
これだとF・トーレスにいいボールは供給されない。
点を取れなかったのはここに原因がある。
ヴィオラが新しいフォーメーションで結果を出したのに、リバプールは・・・。
守備があれだけ不安定だし、それを補うのが攻撃陣なはずなのに、それが不発だと。
この敗戦で、また考えることが多くなりそう。
救いはこれがアウエーでの戦いってこと。
次のリヨンとの連戦でしっかり結果を出さないと、このグループを突破できないかも。

スコア 2-0

<得点者> 
フィオレンティーナ  ヨベティッチ×2 
~愛丸's MVP~
ヨベティッチ(モンテネグロの天才児がここで覚醒。ここまでやってくれれば、ブランデッリも満足だろう。ムトゥとのコンビも絶妙)