愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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チェルシー-トットナム

2009-09-22 22:23:48 | プレミアリーグ
観戦日 9/22(火)       

愛丸’s チェック
好調同士のロンドンダービー。
チェルシーはアンチェロッティ体制になって安定感がさらに増した。
このシステムがばっちり行ってるというか、選手たちのモチベーションがすこぶる高い。
ドログバ、アネルカの2トップも形になってきたし。
今のチェルシーはチームとしてしっかり連動できてる。
スパーズは前節のユナイテッド戦の敗戦で開幕からの連勝がストップ。
それでいて、チェルシー戦だし、ここでまた起動に乗るってことは難しい。
モドリッチがけがで離脱中だし、昨シーズン、チェルシーに勝ってるとは言え、ここで結果を出すって言うのは・・・。
調子のいいレノンがどこまでA・コールと渡り合えるか。
ここで主導権が握れれば。

チェルシーの強さを実感する試合になった。
守備で破綻することもなく、攻撃は、全体が連動して見事なものを見せてくれた。
SBの攻撃参加のタイミングもいいし、2トップの連携も見事。
中盤の選手の飛び出すタイミングも絶妙だし、ここまで完成してるチームはそういないだろう。
それに加えて、個人能力も高いし、点が取れて当たり前。
ドログバがクロスを上げても、そこにしっかり選手が入ってきてる。
空いたスペースをしっかり使えてる証拠。
先制点のあのA・コールのポジショニングは見事だった。
アンチェロッティがチームをいい方向に導いてるんだろう。
とにかく今はA・コールのできがすこぶるいい。
攻撃では先制点のダイビングヘッドあり、守備ではレノンをこっちサイドから追いやった。
レノンはA・コールとの対峙をそうとう嫌がってたみたい。
スパーズははなっから、こっちサイドの攻撃をあきらめたようなフォーメーションだった。
ドログバも依然好調をキープ。
アシストあり、ゴールあり、と、まさにエースの働き。
危険なタックルで倒されても怒ることなく、気持ちが充実してる証拠。
ただ、後半、足がつけにようなけがをし、退場。
このけががどんなもんかわからないが、今、エースがいなくなるはちょっとした痛手。
カルーしか頼れるバックアッパーがいないし、システム変更が余儀なくされるかも。
CLではドログバ抜きでまだ戦わなければならないわけで、そのオプションはしっかり持ってるだろう。
それともうひとり目立ってたのがエッシェン。
レノンがカウンターから中央をドリブルで駆け上がっていったシーンで、エッシェンはこのイングランドのスピードスターに負けなかった。
ファールなしでタックルで止めれたし、ここにこの男の身体能力の高さを見た。
どこのポジションにも穴はないし、今、プレミアの優勝候補を挙げれば、間違いなくチェルシーが一番手。
早くビッグクラブとの対戦が見てみたい。
スパーズはどうもチェルシーを警戒しすぎ。
またまた凝りもせず、R・キーンを中盤で使ってたし。
この男、もうあの頃のR・キーンではない。
簡単に転んでファールをアピールするのが精一杯。
プレミアではこういったプレーが一番嫌われるし、スパーズサポーターから見放される日もそう遠くないはず。
デフォーを核に据えるなら、クラウチがパートナーがベストだし、2トップでこそ活きてくる選手。
あのレドナップのことだからよくわかってるはずだが・・・。
ビッグクラブ相手に力を発揮できないクラウチを嫌ったんだろうが、それでも、あの高さは武器になる。
レノンももっとA・コールにぶつけていってもよかった。
ジーナスと流動的にポジションチェンジをし、なんとかしようという工夫は感じられたが、これが実を結ばなかった。
とにかく、今はデフォーをしっかり活かすこと。
そうしないと点は入らない。
守備陣ではCBのけがが・・・。
キングも、バソングもけがで退場。
バソングにいたっては、かなりの重症かもしれん。
頭を強打してたし、すぐに復帰とはいかないだろう。
ウッドゲイト、ドーソンもけがで離脱中だし、ここからスパーズはずるずるいってしまうかも。

スコア 3-0

<得点者> 
チェルシー   A・コール、バラック、ドログバ 
~愛丸's MVP~
ドログバ(CLに出場できない分、プレミアで大暴れ。チャンスメイクの力もアップさせてきた。ただ、あのけがが・・・)

ローマ-フィオレンティーナ

2009-09-22 20:02:49 | セリエA
観戦日 9/22(火)       

愛丸’s チェック
開幕2連敗を受け、電撃辞任したスパレッティ。
この後任にはユーベを昨シーズン途中で追い出されたラニエリが3節から就任。
生粋のロマニスタみたいで、念願のローマの監督に。
3節のシエナ戦でカンピオナート初勝利を挙げたのはよかったが、ELではバーゼルの2-0と完敗。
まだまだローマは不安定な飛行を続けていくことだろう。
攻撃的なサッカーが売りのローマをラニエリがどう操縦していくかがみもの。
ヴィオラもなかなか点が取れず苦しんでいる。
1点より多く取れた試合がここまでない。
CLのプレーオフでは2点を取ることができてたが、あそこにピークを持っていってたのかも。
CLでもリヨンに敗れてるし、こちらもローマ同様、なかなか安定した戦いができてない。

ローマがラニエリオリンピコ初采配で見事に勝利を飾った。
選手が90分集中して戦ってないと批判してたみたいだが、この試合ではそういった面は見れなかった。
スパレッティがやりだしたゼロ・トップではなかったが、まだラニエリの色は出してない感じ。
そう簡単にチームを変えることはできないだろう。
トッティというバンディエラがいるし、このアンタッチャブルな存在を無碍にはできない。
実際、この試合2ゴールを挙げたわけだし、この男が中心でチームを作るべき。
守備をまず第一に考える監督だし、トッティ以外に守備的に振舞わせるようなサッカーになりそうだが、まだそこまでは・・・。
ヴチニッチとの2トップで、トレクァルティスタにペロッタ。
右にタッデイ、左にピサロ、アンカーにデ・ロッシと、スタメンはスパレッティと変わらない。
今のローマのメンバーを考えても、これがベストか。
守備的な中盤を2枚置いて戦うのは不可能。
これで、結果が出せたわけだし、そういじる必要もない。
トッティとヴチニッチ、トッティとペロッタ、トッティとデ・ロッシと、トッティ絡みで多くのチャンスを作った。
それがどれも点に繋がるんだから、調子が上がりさえすれば、これぐらいはできるチーム。
トッティ絡みの攻撃はどれも魅力的だし、相手もなかなか止めれない。
ヴチニッチはよく左に流れてチャンスを作ったし、ペロッタにはあの追い越す動きが。
デ・ロッシも機を見ての飛び出しが有効的。
しっかりチームとして攻撃できれば、ローマは点は取れるチーム。
トッティが取れば、チームも乗ってくるし、ラニエリもこの男は外せないはず。
守備面でもヴィオラの攻撃があまりにもしょっぱかったから、あまり見せ場はなかった。
ミスからの失点はあったが、それ以外はしっかり守ることができた。
このオリンピコで難敵ヴィオラに大勝できたし、ローマはここから勢いに乗っていくだろう。
問題はヴィオラ。
とてもCLとの二足の草鞋を履きこなせるとは思えない。
集中力にも欠けてるし、攻守で、不甲斐無い部分が多くみられた。
守備ではつかなければならない選手をフリーにしすぎだし、ボランチとDFラインの連携が取れてない。
フレイがもくもくとセーブする姿がかわいそうに思えた。
ザネッティとモントリーボのダブルボランチなんだが、どちらも中途半端。
ザネッティはインコントリスタとしてもっと動かないとだめだし、モントリーボもレジスタとして起用されてるのであれば、もっと攻撃に絡まないと。
SBの攻撃参加も少ないし、ジラが目立ったのも後半になってから。
ムトゥは全くこの試合に入りきれてなかった。
局面を打開するためにヨルゲンセン、ヨベティッチと投入されただ、このふたりも期待には応えれなかった。
ヨベティッチは仕掛けるのか、味方を使うのか、まだうまくプレーできてない。
周りとの連携も取れてないし、相変らず、ティロの精度が低い。
持ってるものはすごいものがあるから、もうチームにフィットしてもいいはず。
ヴィオラはこのままの状態が続けば、CLでのグループ突破は無理だろうし、カンピオナートでも上位進出は厳しい。
2010スクデット計画は、夢のまた夢。
現実を見ていかないと・・・。

スコア 2-2

<得点者> 
ローマ       トッティ×2、デ・ロッシ
フィオレンティーナ ジラルディーノ 
~愛丸's MVP~
トッティ(チームの窮地を救うのは、やっぱりチームのバンディエラ。2得点1アシストと全ての得点に絡む活躍。あとはけががなければ・・・)