愛丸のサッカー観戦記

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南アフリカ-ウルグアイ(W杯 グループA)

2010-06-17 08:45:41 | 各国代表戦
観戦日 6/17(木)       

愛丸’s チェック
南アは開催国のプライドからか、格上と見られたメキシコとの開幕戦を1-1のドローとまずまずのスタート。
ただ、先制したことを考えれば、勝ってもおかしくない試合だった。
勢いは、あれでついただろうし、グループリーグ突破を最終節のフランス戦には持ち込みたくないだろうし、この第2戦が勝負か。
ウルグアイは、このグループ一番の強豪フランスとスコアレスドローを演じ、勝ち点1をゲット。
やりたいサッカーを展開し、見事にフランスを押さえ込んだ。
ただ、この南ア戦もこの戦いでいいかと言うとそうもいかない。
相手が開催国でやりづらさはあると思うが、点を取りにいくサッカーをしないと。
それができる攻撃陣を揃えてるし、ロデイロ不在もそう穴にはならないだろう。

南アは、やっぱり攻撃の厚みって点で、ウルグアイに劣ってしまった。
サイドを起点に攻撃したかったんだろうが、このサイドに展開するまでに、どうしてもウルグアイの守備網に引っかかってしまう。
開幕戦では、それなりの働きができてたピーナールが、なかなか持ち味を発揮できなかった。
ここを起点に両サイドがうまく勝負できる状況を作りたかったはず。
完全にウルグアイに南アのやりたいサッカーを消されてしまった。
トップのエムフェラもルガノ、ゴディンの屈強なCBふたりを相手に勝てるトップでもなかったし、これがマッカーシーだったら、また状況も変わったんだろうが・・・。
なかなか点が入りそうもない中、フォルランに一発を食らい、これでかなり意気消沈した感じ。
攻撃に転じても、中盤で手詰まりになるし、守っても、ウルグアイの3トップの対応に苦労する。
イライラがたまる展開に。
実力的に劣ってるわけで、どうにかして流れに乗らないと、こんな試合になってしまう。
まだ1点差のままだったら、最後になんとかパワープレーでってこともできるんだろうが、後半にPKで追加点を与えてしまう。
このPK、フォルランのシュートがリフレクトし、スアレスへのいいパスに。
オフサイドを取り損なって、スアレスのフェイントにクーンが着いていけず、倒してPK。
これで、クーンは一発レッドで、数的不利になり、さらに追加点を奪われる最悪なパターン。
ここで頼みになるのが、地元サポーターの大声援なんだろうが、ここで、なんと南アの人たちは家路を急ぐたちがわんさか出てきた。
これでは選手たちもなんとかしてでもって気持ちが出てこないだろう。
この敗戦で、南アは最終節のフランス戦に全てを賭けることに。
このままだったら、太刀打ちできなさおうだから、もっとサイド攻撃を活発しないと。
コンフェデではガクサ、マシレラと両SBの攻撃参加が目立ってたが、この本大会では、それが鳴りを潜めてる。
なんとかして、サイドをふたりで崩すような展開に持ち込みだた。
開催国が、このグループリーグで消えることは許されない。
ウルグアイは、スアレス、カバーニ、フォルランの3トップで、この試合に勝負をかけてきた。
本来なら、トップ下でロデイロが、前のふたりをコントロールするようなサッカーが主体なんだろうが、そのロデイロは若さが出て、フランス戦で退場。
それならと、フォルランがトップ下に入り、絶妙な3トップを形成した。
この3人、うまく連携しながらって感じではなかったが、誰かが空けたスペースを誰かがつくといった感じで、これはうまくやれたように思う。
3人とも積極的にシュートまで持ち込んでたし、点を取るって気持ちは南アの選手たちよりははるかに上だった。
PKも含め、フォルランが2得点と、取るべき選手がしっかり取ってくれると、チームは乗ってくる。
この前の3人以上によかったのが、中盤の3人。
アルバロ、D・ペレス、M・ペレイラと、見事にフィルター役を果たした。
ここでの守備が効果的だったから、南アの攻撃を未然に防ぎ、ここでピーナールを押さえ込めたから、うまくサイドに展開させなかった。
サイドで仕掛けられても、両SBと、インサイドハーフで対応できてたし、クロスからのピンチの数はかなり少なかった。
この守備が今後も続けば、メキシコ戦でも勝ち点は奪えそう。
ただ、こまかくテクニックで勝負されると、個人能力では劣ってるから、その対応がどうなるか。
人を割いてまで守るようなことになると、どこかにスペースが生まれるし、そこを突かれるようなことになれば、穴も出てくるかも。
ただ、このままのウルグアイだったら、決勝トーナメントには間違いなく進出できる。

スコア 0-3

<得点者> 
ウルグアイ   フォルラン、A・ペレイラ    
~愛丸's MVP~
フォルラン(これぞエースとしての働き。チームを盛り上げるゴールを2発叩き込んだ。ひとつ下がった位置でのプレーだったが、それも見事にこなしてみせた)