愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ホンジュラス-チリ(W杯 グループH)

2010-06-17 10:24:19 | 各国代表戦
観戦日 6/17(木)       

愛丸’s チェック
南アW杯第1節の最後の試合がこの試合に。
スペイン-スイスを観戦後になったが、この試合が、あの試合よりも前に行われた。
ホンジュラスのサッカーがどんなものか見たことがなく、何人かの選手は知ってるが、果たしてメキシコのような中南米のサッカーを展開するのか、より個人技を活かした南米のサッカーを展開するのか、ちょっと楽しみ。
ただ、このグループでは一番格下の存在なのは違いない。
チリは南米予選をブラジルに次ぐ2位で突破。
パラグアイよりも、アルゼンチンよりも上。
ビエルサが、かなりいいチームに仕上げてきた。
自国開催でのW杯でだけでしか勝利を挙げてないし、サ・サコンビを要してもドローまでが精一杯だった。
今大会では久しぶりの勝利の美酒に酔いたいところ。

ボンジュラスは、D・スアソに期待してたんだが、最後までピッチにその姿を現すことはなかった。
確かにインテルから放出され、その後は泣かず飛ばずだったことを考えると、コンディションに問題があったのか。
それでも世界を知ってる選手だけに、W・パラシオスとともに、チームを引っ張っていく存在なはず。
1点のビハインドでも出場しなかったってことはケガでもしてるのか。
D・スアソとともにこのチームの顔である、W・パラシオスは、スパーズで見せるようなプレーが見られなかった。
守備面では、気の利いたプレーもあったんだが、攻撃になかなか絡めない。
これは、この男に問題があるのではなく、トップのパボンがうまくボールをキープできなかったから。
D・スアソを使わず、この大ベテランを使ってきたわけで、それなりの仕事をしてくれるかと思ったが、年齢のせいか、運動量は少ないし、フィジカルもそう強くない。
ホンジュラスのサッカーを考えると、ここでいかにキープして、中盤からの上がりを待つか、それにかかってくる。
それができないと、チャンスすら作り出せない。
右のサイドでバーリで活躍するアルバレスが何度かいい突破を見せはしたが、これも決定機には繋がらず。
どうも攻撃が単発で、チームとして機能してなかったから、この結果を生んだのかも。
これを今からどうのってことはできないだろうから、まずは、トップでうまくキープすることを考えないと、このまま3連敗もある。
守備では、チリのシュートミスなんかにも助けられ1失点で済んだ。
GKのバジャダレスのビッグセーブなんかもあり、ここから流れをつかむこともできたはず。
ただ、それも前線には伝わらず、このまま0-1で敗戦。
キーになれる選手がいるわけで、その選手たちが、自分のプレーをできるようなサッカーになれば、まだ勝機も見えてくるんだろうが、残りの2試合、スペインとスイスが相手。
なかなか厳しいだろう。
チリはさすがビエルサというサッカーを展開した。
こちらもトップで出るだろうと思われたH・スアソを使わず、ゼロ・トップ気味の3トップ。
中央にはヴァルビディアで、右にサンチェス、左にマティと個性の強い選手を並べてきた。
誰もがテクニシャンだし、見てておもしろい攻撃を展開。
マティがちょっと下がり目でプレーし、サンチェスはドリブルで、ヴァルビディアは意外性のあるパスで、ボジュラスのDF陣を混乱させた。
ここまで楽しそうにプレーできてて1点だったのは残念だったが、得点については、今後に期待しよう。
チリはこれまでの南米予選では3バックを敷いてくることが多かったが、この試合なんと、ヴィダルを左SBで起用する4バックを採用。
この奇襲にボンジュラスは多少なりとも対応しづらかっただろう。
こういうことをやってくるのがビエルサ。
これでサイドの攻撃に厚みが増し、得点シーンも、右のイスラが猛然とオーバーラップしてからのクロスから。
あのスルー、それに抜け出したイスラ、そこからのクロス、中に詰めてきたボーセジュール、どれも完璧だった。
このチリのサッカーを見てると、今後の2試合がとても楽しみに。
スイスのあの組織だった守備をどう崩すか、スペインとのポゼッションサッカーをどっちが制するか、ビエルサがどんなサッカーをやってくるか、わくわくする。
今大会の台風の目になりそうなチリから今後も目が離せない。

スコア 0-1

<得点者> 
チリ   ボーセジュール    
~愛丸's MVP~
カルモナ(チーム全体が前がかりになるなか、アンカーの位置でしっかりフィルター役に徹した。相手のカウンターにいち早く対応し、早い攻撃を阻止。なかなかのアンカー)