愛丸のサッカー観戦記

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ルーマニア-フランス(EURO´08)

2008-06-11 18:58:14 | 各国代表戦
観戦日 6/11(水)       
 
愛丸’s チェック        
注目のグループCの緒戦。
ルーマニアがこのグループでは最下位にランクづけされてるが、そんな簡単にこのチームを倒せるとは思えない。
予選ではあのオランダに負けなかったし、攻守にわたっていい選手もいる。
ムトゥがヴィオラでのように活躍するようなことがあると、他の3チームはそう簡単に止めることはできない。
守備ではボランチの位置にキブがいるわけで、ここもやっかい。
3強に一角をルーマニアが崩してもなんら不思議なことではない。
フランスはベテラン中心の守備が破綻するとは思えず、しっかり点が取れれば、このGLは突破できるはず。
チームのコンディションをここに集中させてるとも思えず、意外とこの開幕戦で苦労するかも。
誰が攻撃の中心になるのか楽しみ。

ルーマニアが自慢の守備で危ない場面を作らせず、プラン通りに勝ち点1を手に入れた。
この守備はオランダもイタリアもかなり苦労しそう。
サイドで起点を作らせないし、中に入れられても強さと高さで跳ね返すことができる。
ムトゥ、ニコリタというサイドアタッカーも労を惜しまずしっかり守備に参加してた。
中盤の3人の守備能力も高く、今までのチームの中で、これほど組織だって、高い守備能力を発揮したチームはいなかった。
守りでの穴がひとつもなかった。
フランスにこれを崩せる能力がないとは思えないし、完全にチームとしてフランスを押さえ込むことができた。
ロボントが慌しくセーブするってシーンがなかったことを考えると、いかにその前でチャンスを潰してるってこと。
この戦いを続けると、確かに失点はしないだろうが、GLを突破することは難しい。
勝ち点3では1勝したのと変わらない。
そうなるとどこかで点を取らなければならない。
セットプレーが一番の得点パターンになるかもしれんが、そうなると、ムトゥがいかにしっかり仕掛けることができるかにかかってる。
トップのD・ニクラエがそこまで高い能力を持ってるとも思えず、どうしてもムトゥ頼みに。
この試合、最後までプレーさせなかったのを見ると、今後もしっかり働いてもらおうという監督の意思表示か。
フランスはベンゼマ、アネルカの2トップ。
ボランチもマケレレのパートナーはトゥララン。
アンリ、ビエラというベテランを使ってこなかった。
アンリがスタメンから外れたのは体調の問題なんだろうが、ドメネクはこのルーマニア戦にどれだけのモチベーションで挑んだのか。
どうしてもこの開幕戦で勝ち点3を取ろうって気持ちが伝わってこなかった。
負けないサッカーを選択したんだろう。
フランスが守備面でバタつくことはなかったが、攻撃で相手をバタつかせることもできなかった。
リベリ、ベンゼマの状態は悪くないように思えたが、アネルカ、マルダにはピリッとしたものを感じられなかった。
CLのファイナルでの敗戦を引きずってるわけではないんだろうが、これならまだ違った選手を起用した方が・・・。
得点する形ってのが見えてこなかった。
個人に頼っての攻撃しかなく、チームでゴールしようというものがなかった。
こうなると、残りのオランダ、イタリア戦ってのも不安になる。
アンリの復調を待つしかないか。
後は中盤に、マケレレ、トゥラランだと、どうしても守備面で目立つことが多く、2列目からの攻撃参加ってが期待が小さくなる。
ビエラがいると、ゴールを狙えるだけの力があるわけで、分厚い攻撃になるんだが・・・。
フランスはやっぱり攻撃でもベテランに頼ることになるのか。
残りの2試合が厳しいだけに、ここでの勝ち点1がどう影響するかわからないが、負けたわけではないので、そうショックを受けてることはないだろう。
2戦目以降にチーム状態をピークに持って行くんだろうし、期待して見てみよう。

スコア 0-0

<得点者> 
 なし
~愛丸's MVP~
ニコリタ(攻守にわたってチームに貢献。CLでのバルサ戦でOGを謙譲し、この選手を心配したが、更に輝きを増してほっとした)