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“恐慌前夜”雑感

私事で恐縮だが体調は未だ若干 不全のまま。
しかし、経済はいよいよ 三文雑誌の見出しのような“恐慌前夜”が 現実になりつつある。ドエライことになったものだ。
こういう事態になると “こうなることは分かっていた!”というコメンテーターが必ずテレビに登場する。
そう このことは分かっていた。四半世紀も前から“ドル崩壊”は予想されていた。経済原理から言って ドルが世界の基軸通貨であることには疑問があったからだ。それが 様々な巧妙な手法で 今日まで延命されて来ただけなのだ。
問題は、それが いつ起きるか、ということなのだ。崩壊の時期を言い当てていないと “こうなることは分かっていた!”という資格はないのだ。それがコメンテーターの“予測”というものだ。

資本主義世界には 常にバブルの要素は不可欠に存在している。いつも バブルの崩壊による不況と その対策で経済の枠組みは修正されて来ている。それが 資本主義経済史である。
今回は どうするのか。とりあえず米国は IMFや世銀の管理下に入るのか。失敗した人間が、責任を取らずに、世界に奉加帳を回して、自分で自分を救済するのか。そこに不正のかけらもないと言えるのだろうか。

少なくとも 公的資金の注入により より大きな混乱を防止する必要があるようだが、その資金は世界中には日本にしかないらしい。
米国経済をBAIL-OUTすれば、日本にどのような特典がもたらされるのか。国連の常任理事国になれるのか。北の拉致問題は解決するのか。沖縄での米軍に対する警察権の行使は徹底されるようになるのか。
これら一切は無視され、ここで またマヌケな 世界の“ミツグ君”となるのか。
三菱のモルガン・スタンレーへの出資で、既に“ミツグ君”になったとの噂がある。
今回のG8の開催も 議長国・日本の麻生首相の発言は届かず、勝手にフランスが米国と決めてしまった。

何やら危うい様子だが 今回こそ決定的に“ミツグ君”に ならないためには 冷静なソロバン勘定が必要だ。
日本が“ミツグ君”に ならないためには 国際的サバイバル戦略が必要だ。
これまでそんなモノ無かったのに、急遽 付け焼き刃で そんな戦略ができるのか。総選挙なしで 済ませられるのか。時間が無いなどと、ごまかされないことが肝要だ。

まぁ それにしても このままでは済まされない。なら、当面どうするか。とりあえず それほど損しない方法は サムライ債を米国政府に発行させる、それを日本政府が購入することくらいだろう。これは ドルが基軸通貨でなくなることを象徴することになる。米国は嫌がるだろう。しかし、こんな ことすらできないようであれば、いつまで経っても 日本は世界の“ミツグ君”のままだろう。
そうできるかどうか、まず 訪れる試金石だろう。

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