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広島研修・呉視察旅行でのグルメ紀行

今回は、前回報告の広島研修会のグルメ編として、お送りしたい。広島と言えば、お好み焼き、それから牡蠣だが、牡蠣は未だシーズン初めで、しかも今年は天候が牡蠣には良くないということで、実入りが悪く小粒だと言う。従い、生牡蠣は止めた方が良いとの地元案内者の言を入れて思う存分には食べられなかった。非常に残念なことであった。
2泊3日の旅程の内、1泊1日は呉で過ごしたので、その時のグルメもお送りしたい。とにかく、全て食べたものをここで報告しようと思う。

さて、朝神戸を出立。昼前に広島に到着して、今や名物となったお好み焼きを食べようと計画。しかも駅ビルや観光ビルに入居したお好み焼き屋さんは、本当に地元らしさを代表しているのか疑わしいと思い、先ずは地元の人々が支持するお好み焼き屋さんとして駅に近い所を、食べログで選んだのが“大福”である。そこは食べログによると12時頃にはもう込み合っているように書いてあったので、11時半には広島駅に着くように予定した。
広島駅西側で5分程度で行けてホテル・ニューヒロデンのそばにある。このホテルは若い頃、塑性加工学会が開催されたのに際して“お勉強”に行かされた時に、訳も分からず予約して泊まったビジネス・ホテルだった。当初、その名称に違和感を覚えたが、泊まってみて“ヒロデン”は広電つまり地元の私鉄の広島電鉄のことであり、その頭に“ニュー”を付けただけと了解したものだった。

荷物の仮置きでコインロッカーを探したが500円もかかるようなのしか無く、あきらめてそのまま抱え込んで移動。思わず時間の浪費をしたが、何とか12時前に“大福”を見つけて入れた。中に幸い客は未だ一人、入口付近で既に何かを食べていた。見慣れぬ私の闖入に、頑固そうな店主の視線を感じつつ、既にいる客と干渉しないように離れた店の奥に分け入って、荷物を置いた。店主は様子を確認しただけで無言。そのまましばらく、手持無沙汰で、テレビに見入るフリをしていた。先客のへの調理が終わって、ようやく注文を聞いてきたので、“肉玉そば”を頼む。ものすごいキャベツの量に驚きつつ、店主の手さばきをボーッと見ていた。しばらくして、店の若い女性がやって来て、何となく気分が和む。それまで水も出ず、セルフかと給水サーバーを見つけて入れようとすると、その女性が“気が付かず、すみません”と入れてくれて、ようやく一息つく。
私は、広島でのお好み焼きは今回が初めてだ。それだけに楽しみにやって来た。蕎麦を入れたり、玉子を使うなど材料を見る限りは、関西で昔言っていたモダン焼きだ。最近、お好み焼きは食べることはなかったが、それは先ず豚肉を鉄板に置いて、その上にそばを置き、メリケン粉を溶いたのとキャベツ玉子を混ぜ合わせてさらに載せて、後は焼き上げるものではなかったか。
広島では、先ずクレープのように生地を薄くまるく鉄板に塗って焼く。その上にキャベツを山のように盛上げ、しばらくキャベツの嵩が減るのを待つ。その際にこの店ではウェイトを載せていたように思う。その後、残りの生地をかけて豚肉をのせる。さらに横に卵を薄く焼き、その上にお好み焼きをのせる。お好み焼きをひっくり返して、ソースを塗って完成、と遠目で見ていて理解した。ここの店主は、最後に掛ける香辛料を聞いてくる。具体的には何だったか残念ながら覚えていない。
間もなく、出来上がって来たお好み焼きにコテだけが添えられていて、箸がないのには少々驚き。まぁ、食べられない訳ではないので、何とか切れ目を入れて一口大にして食べ始める。量的には、今の私にはこれで十分に済ませられる。そばが、その質感と量的な主要部分を支えている。やはり味としては、先ずソースが印象的だった。これを香辛料によって、自分好みの刺激に仕上がっていることになる。
食べている間に、この店の馴染み客が昼食にぞろぞろやって来た。ようやく、この店の本来の姿を取り戻したような雰囲気。私は食べ終わって、満足して店を出る。



その後、研修会メンバーと駅前で合流し、地元の案内者の先導で先週紹介した工事現場に赴き、議論し、夜の宴会となった。宴会の場所は案内者がセットした料亭・久里川という一流所。ここの懐石コース料理で酔っぱらう。料理を一々写真に撮っていては、興醒めとなるのでやらず。というよりも、写真などすっかり忘れてはしゃいでしまった。

その後、一旦お泊りのホテルに入り、案内者の先導により2次会へと夜の繁華街に出る。週末で、どこの店も一杯で、ようやく見つけたのが、“へんくつや薬研堀店”。偶然にも、また広島のお好み焼きとなる。店は御夫婦でやっていた。
食べてみると、昼間よりからりとした仕上がりの印象。素人目には、どういうプロセスがその違いに結び付いているのか、分からなかった。もう、すっかり酔っぱらっているので、そんなことに神経を使う気にもなれない。しかし、御蔭で、やはり店によって同じお好み焼きでも大きな違いがあるのだと了解した。そういう店の個性を、広島の人達は楽しんで、育んでいる。



私は旅先での朝食は、いつも野菜ジュースと納豆と、ヨーグルトで済ませることにしている。今回も、ホテルの近所のコンビニで買ったもので済ませる。午前は平和公園散策し、広電で宮島に向かう。案内者は一同に宮島口で“うえの”の穴子飯を食べさせようとしたが、満席で一杯。仕方なく皆で弁当を買って、フェリーに乗船し宮島に向かう。少し、霞んでいる海が心地よい。

厳島神社に行くまで門前商店街を徒歩通過。この中の店で、案内者が懇意にしている“三遊姫(みゆき)”というところでおやつににぎり天を食べる。棒状のはんぺんというかさつま揚げと言うべきか、とにかく揚げたてを食べさせてくれる。私はタコネギと穴子の2本のアツアツを食べる。これは文句なく旨い。小腹を満たすには適当過ぎる。

厳島神社の脇の千畳閣は、小高い丘の上に在る。中途半端になったが、昼食の穴子弁当をこの千畳閣の境内の崖の上で、下の参道と海を眺めながら食べる。穴子がびっしり並んでいるのに、若干の感動。やはり、老舗人気店のものは、冷えた弁当であっても、さすがに旨い。突き合わせの漬物も手を抜いていない。



宮島を一同で参詣後広島駅に戻り、研修会は散会。一人になって私は、列車を乗り換え、そのまま呉に向かう。
予約したビジネス・ホテル第二山中ホテルにチェックイン後、呉の繁華街を求めて出歩く。このホテルの2階のレストランも地元では人気のようでエレベータの前で家族が騒々しくして開店を待っていたが、私は海軍レシピを出す店が気懸りだったので、外出した。

目指したのは“田舎洋食いせ屋”、ネットのグルナビには、“大正10(1921)年の創業以来、3代続く洋食の老舗。海軍コックのレシピを再現した「海軍さんの肉じゃが」やビーフカツにデミグラスソースをかけた「特製かつ丼」が人気だ。”とある。また、別のネット記事には、“軍艦「浅間」のコック長を務めた創業者が開業”とあったので大いに期待。しかし、たどり着くまで意外に暗い街並みと不案内の孤独感に不安感で一杯。やがてどうやら、行き過ぎたと気付いて、南北の2本の通りを使いS字状に歩いて確かめながら、目指す所をようやく見つけて入店。中の明るさにホッとする。
先ずは、“海軍さんの肉じゃが”とビールを頼む。テレビは、偶然にも日本シリーズを中継中で、阪神が快調に得点していて、気持ちよく酔っぱらう。ビールを飲み終わり、食べ終わったところで、“海軍さんのカレー”を発注。
いずれも、私には普通の印象。食べてみてやっと気付いたが、レシピを忠実に守っているのなら、恐らく当然の結果であろう。昔は皆、貧しく洋食そのものが珍しかった。そこにハイカラな味が、皆を旨いと感じさせたのだろう。このレシピが行きわたった現代では、もはや普通の料理となっている。でも、こうした昔のレシピを忠実に再現してくれる店は、今もあっても良いと思う。そういう意味で貴重な存在だし、大切にするべき存在かもしれないと思ったのだ。



翌朝、ここでも朝食は、ホテルの近所のコンビニで買ったもので済ませる。
この日の予定では午前中に江田島の自衛隊術科学校を視察し、即とんぼ返りして現役自衛艦の公開イベントに参加することにしている。そのためには昼食の時間が取れない。そこで、朝出がけに呉駅等の売店で弁当を買って、それを江田島からの戻りのフェリーで食べて済ませることにした。実際は、呉駅の売店・巴屋で“二個おむすび弁当”を買って食べた。280円と安いが不味くはなかった。ちなみに巴屋は地元のチェーン店で“アイスもなか”の方で有名なようだ。

午後、自衛艦の公開イベントに参加後、てつのくじら館や大和ミュージアムを見終わって、予定を全て終え、帰神するばかりとなって、夕食を呉駅の階下にある“味庵くれ”にて、牡蠣丼を注文。呉に来て、ようやく牡蠣をそれなりに堪能。さすがに地元で、870円のコスト・パフォーマンスは良好との印象。



ヒョッとして車中で空腹になると困るので、“アンデルセン”とは神戸で見覚えのあるパン屋で、ホリデーフルーツブレッド1/2を買う。ついでだが、この“アンデルセン”は、呉駅近くで“ゆめタウン”と呉駅ビル“クレスト” に2店も出店している。
このまま持ち帰って、家族に食べ尽くされてしまうのも残念とばかり、いじましくも新幹線姫路駅での待合せ時に、一切れ食べてみる。旨かった。これで、この旅グルメ紹介は完了となる。

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