The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
卓越モデルへの道・「なぜなぜ解析」
05.09.03.
問題の本質を見抜いて是正処置を上手くやるための手法として、トヨタで活用されているという “なぜなぜ解析” の本を読みました。不適合の是正指摘する場合 ある程度 解決策(被指摘側の処置内容)を予測しておくべきだからです。それは、指摘の結果 取られた処置の評価のためです。また、指摘自身が 有意義な指摘になるのかを 認識して行うべきであると思っていたからです。有効な 指摘とそれへの対応が 卓越モデルへの道への小さな一歩です。
その本は小倉仁志 著“なぜなぜ分析徹底活用術” です。http://e-rescue.jipms.jp/asp/ItemFile/10000067.html
“なぜなぜ解析” そのものをテーマとして正面から捉えた類書は、この著者の本以外には 無いようです。内容は 非常に真面目に書かれていて “お勉強” できたとの満足感を与えてくれました。
ただし、やっぱり 行き着くところは 勘と経験がないと 上手く行かないし、下手をすると変な方向に 行ってしまう可能性もあるし、どこで解析を 終るのか その節目についての明確な説明は 残念ながら ありませんでした。
なぜなぜ解析の魅力は 何と言ってもその手軽さであろうと思っていました。あまりにも手軽なために その手法について解説するほどでもない、従って 解説本は 無いのだろうと思っていました。
つまりやり方自体は単純、問題があれば どうしてそうなったのか、なぜ、なぜ、と問い詰めていきながら 皮相の現象面から“真の原因”を明らかにしようというのです。世間のお話は、例えば トヨタでは “なぜ” を最低5回繰り返して ようやく真の原因にたどり着くのだ、という程度の説明。このやり方をまじめに 突き詰めて本にしたのが本書。但し、著者は トヨタとは 関係無いようで、本書にはトヨタのトの字も出てきません。
この本では “なぜなぜ” を厳密に繰り返して行くと、必ず 考えられる原因というのは複数なので どんどん分岐して行くという解説図が 最初に登場しました。待てヨ!これはFTA(Fault Tree Analysis)という手法ではないのか、と思いました。考えてみると これは極めて当然の結果なのですね。“真の原因”を明らかにする手法では、着くところは 同じなのでしょうね。違うのならば 逆に変なことになりますネ。但し、この本には オリジナリティを考慮したためか FTAとの関係については触れていませんでした。
コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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思考をしませんから、刻々とアホになって行きます。思考をするより、アホでいるほうが、幸せの可能性がありますね。
先日のWBSで右脳で考えることが 話題になっていました。あまり左脳ばかりで考えると 疲れるばかりで、良いことないかも知れません。
私は 脳力が乏しいし、左脳は脳力が歴然と出ますので、何とか 右脳で切り抜けようと思っています。
それで、ヒマがあったら、右脳で囲碁をしています。
もっともパソコンとです。ここ10数年の習慣です。
左脳のパソコンに時々勝ちます。とにかく気分で石を置くのです。負けそうになったら 途中から待ったの連続です。それでも 待ったなしで、勝つようなこともあります。ゲームがパターン化しますが、途中からは 大変化で 意外と面白いです。
まぁ参考になったでしょうか。
?・・・・