CozyConer

サッカーやグルメや旅行やキャンプや…日常のちょっとしたことをつらつらと。JリーグのFC東京を強烈に応援しています。

夢飛行

2006年03月04日 | 日記・エッセイ・コラム

Dhc8 カナダのデ・ハビランド社製DHC-8-103型機、通称ダッシュエイトが、双発のターボプロップエンジンを静かに緩めた。那覇を飛び立って約30分、東シナ海に浮かぶ島に着陸した瞬間だ。

ダッシュエイトは、機体上部に両翼を広げるために視界は良好だ。最高速度も時速500キロと中々の瞬発力を見せる。広いとは言えない室内だが、快適な空の旅であった。

扉を兼ねたタラップが降ろされ、ボクらはその小さな島への第一歩を踏みしめた。季節は早春、東京ではまだ肌寒い頃、この小さな島では半袖のTシャツで十分に過ごせる。

Okinawa1_1 その島はこれまでに何度も訪れている。今回もまた「おかえり」とさりげなく迎え入れてくれた。

エメラルドグリーンの珊瑚礁は、今日も波静かに美しい色を見せてくれる。空はもう夏空だ。沖縄らしいちぎれた無数の雲が風に流されている。

Okinawa2_1

湿気を含んだ潮風を胸いっぱい吸い込んだら気持ちが落ち着いてきた。疲れていたのだ。身体も気持ちも。

ボクはこの風に癒されている。何も頭に過ぎるものは無い。ただ癒されているだけだ。

海辺に犬を連れて歩く初老の男性が見える。いつもの散歩なのだろう。いつもこんなにうまい空気を吸えるなんて羨ましいと思ってしまった。

いくらかダッシュエイトの揺れがまだ感覚として残っている感じがするが、島で借りたレンタカーを走らせた。

Okinawa3急げば30分あれば周りきってしまう程の小さい島だ。途中、小高い丘の中腹には陶器工房と、それを兼ねた喫茶店がある。まだ冷房を入れるには早いが室内はかなり温度が高い。

それでもボクはホットコーヒーを頼んだ。店主が焼いたコーヒーカップに注いでもらう。一口飲むたびにその苦味が口から脳裏まで広がるように感じた。

ここにいる間は何も考えずにいよう。見るもの、感じるものを素直に受け止めよう。ここはボクのオアシスなんだ。

夢を見ているような感覚だ。でもそれでいい。東京に帰ったら、ボクはまた雑踏に紛れる。それまで心をこの島の風で乾かせていよう。心の旅は小さな飛行機から始まったばかりだ。夢飛行・・・


近くて遠い隣国

2006年03月02日 | ニュース

Sa330108 ここのところ、ちょっと論評めいた内容ばかりで恐縮である。もっと楽しい話題にしたいのだけれど。先日N氏から借り受けた本を読んだ影響が今もって続いているのだろう。

3月1日は韓国では日本からの独立を祝う日だそうだ。毎年大統領が演説するのは日韓の歴史である。正直言ってもううんざりの内容だ。相変わらず韓国は歴史を正しく認識せよ、靖国参りは許せない、という繰り返しだ。それを受けたニッポンの意固地な総理大臣は、内政干渉だのこっちの勝手だのと火に油を注ぐようなコメントを出す。そしてそれはおそらく来年の3月1日も繰り返されるのだ。

まったく進展がないのだよ、政治レベルでは。もう文化的な交流はヨン様ブームでわかる通り、日韓での友好ムードは順調に推移している。パチンコにだってヨン様なんだよ、昨今は。チェ・ジウとか個人的に大ファンである。ところが偉い人たちは昔にこだわる。ノム・ヒョンさん、あまり昔を蒸し返さないで欲しい。歴史をわかってないのはお互い様だ。朝鮮が独立国になったのは、まぎれもなく日清戦争で日本が清国に勝ち、下関条約で交わした条文に明記されているはずだ。ただし当時の日本は単純に朝鮮を独立させただけではなく、その後の侵略に繋がる下心があったのは間違いないが・・・

少なくとも日本の教育では無理やり捻じ曲げたような歴史教育はやっていない。多少表現の違いがある程度で、ちゃんと事実は伝えていると思っている。同じことを被害国である韓国は多少大げさに表現することも理解できる。でも今もって日本憎しという教えがあるのがまったく信じられない。日本人の虐待をロウ人形で再現している博物館がいくつもあるというではないか。そんなもん子供らに見せて反日感情を持たせるなんてものすごく恐ろしく性格の悪い国だと思わざるを得ないだろう。

一方ニッポンのコイズミさんだ。ボクは日本人だから総理大臣が靖国神社を参拝したところで何にも問題ないし、むしろ天皇陛下だって参拝してもいいんじゃないかって思ってる。だがそれを嫌がって指摘し、中国や韓国との間に摩擦が生じているのも事実だ。言いなりになれというつもりはないが、だったらニッポンの正しい歴史を正々堂々とアピールすればいいじゃないか。ただ意固地になって政治的カードに使われるの何のって言わないでもっと頭を使って欲しい。

大陸文化は、儒教の影響かもしれないが死んだ悪人は末代まで恨まれるそうだ。墓は掘り返され、ツバを吐きかけられ、糞尿まで撒かれる。ところがニッポンの文化は神教か仏教かは知らないが、死んだら悪人でも手厚く葬るものだ。それが美徳となっている。そもそもそういう文化の違いが、靖国にはA級戦犯がいるのに何で参拝なんかするんだ!っていう議論になるのだと思う。お互いにそういう認識の違いを理解するだけで、次の行動が見えてくるのではないだろうか?

竹島だって独島だってうまく頭を使ってお互いの為になるように共存できればいい。要は漁業権とかがからむからあそこは日本の領土だ!って言いたいんじゃないかな。真中辺りに国境作ってみても面白い。ちょっと観光にっていう島じゃないがお互いにツアーとか合ってその竹島・独島で文化交流したりすればひょっとすると一大レジャーランドになるかもしれない・・・

来年の3月1日、韓国大統領が笑顔でこれからの日韓友好のメッセージを述べてくれることを楽しみにしている。