熊谷からメリークリスマス！天皇杯浦和レッズ戦

　熊谷に今年2回行くなんて思ってもみなかった。しかも去年のクリスマスに続いて今年のクリスマスも熊谷に行くなんてまったく思ってもみなかった。ということで3回目の熊谷は天皇杯準々決勝で、しかも相手はJ1浦和レッドダイヤモンズ。ここ数年勝ったことがない相手、しかも最大級のビッククラブに闘志が燃える。だけど去年の極寒の天皇杯が頭を過ぎるし、なにしろスタジアムへのアクセスも最悪だったから、今回はどうやって行こうかと試案しながら向ったのであった。

　しっかり着込んでJR熊谷駅に10時半頃到着。キックオフは13時だし、指定席なので慌てることはない。去年はシャトルバスを待つ人達が駅前に長蛇の列になっていた。しかし今年はそれ程でもない。少しは学習したのかな、埼玉サッカー協会さん。でも思ったほど寒くもないし、スタジアムまで歩くことにした。

　途中で見つけたうどん屋さんでランチにした。コシのあるうどんは美味しかったなぁ。地鶏の照り焼き丼も付いていてボリューム満点。ちょっと食べ過ぎかなぁ～。

　ランチしたので1時間ちょっとかかってスタジアムに到着。既に浦和側は満席だ。なんかぎっしり！っていう感じ。この中にいつものサッカー観戦仲間のT氏もいるハズだ。そう、彼はレッズサポなのである。

　この日の天気は最高だった。この青い空。勝利を約束しているようだ。でもこの3連休、列島はクリスマス寒波に見舞われている。去年はアウェー側で15時キックオフだったから日も落ちてしまい非常に寒かった。でも今年はホーム側。日差しはたっぷりあるし、ボクらはバックスタンドの指定席にしたので西日をもろに浴びる。寒さ対策も万全だったからむしろ暑いくらいだった。

　これが赤い悪魔と言われるレッズサポータ。何回か浦和の応援に埼玉スタジアムに行った時はまったく気にならなかったが、今日はレッズサポのブーイングにイラっと来る。ゴール裏からの圧力はスゴイわ。

　方や我らがFC東京サポータ。ほとんどのサポさん達はサンタ帽をかぶっている。クリスマスイブだしね。Twitterで青いサンタ帽をかぶろうというつぶやきから、東急ハンズ等の量販店では青サンタ帽が品薄になる、といういつものイナゴ現象も起こした我らが東京サポ。この遊び心がたまらない。赤いサポさん達はそういう雰囲気はない完全なる硬派だ。この後日差しタップリの東京ゴール裏からは「意外と暑い」コールを浦和側へぶつける。浦和ゴール裏からは「ふざけんな！」とか「寒いぞ！」とか叫び声が聞こえてきて笑ってしまった。

　ゲームは開始早々にルーカス選手がペナルティエリアにスルスルっと進入しシュートするも浦和のディフェンス山田暢久選手と交錯してしまった。山田選手は担架で退場してしまったが、大きな怪我じゃなければ良いのだけど。

　この日の東京は高い位置からのプレスが激しく、相手陣地でボールを回す時間が長い。これは得点のニオイがするなぁ、と思った矢先、ルーカス、石川ナオ、そして谷澤のワンタッチパスが繋がり、最後はナオさんのゴラッソで先制した。この場面だけはバルセロナみたいだった。お見事ナオさん。去年の熊谷でも同点ゴールを決めてくれた。熊谷の相性は良いね。

　東京の守護神、権田選手もナイスセーブを何回も披露してくれる。後半は浦和ペースで進むのだが、ゴール前での決定機はあまりなく怖さを感じさせない。安定してきたね、権ちゃん。

　前半の動きが激しかったせいか、後半はちょっとガス欠気味。それでもナオさんのスピードを生かして裏を付くパスで一気に浦和ゴールを目指す。しかし追加点は奪えないままナオさんはソータンこと田邉選手と途中交代した。

　ルーカスもゴール前まで運ぶんだけど、ココってところで決めきれない。もう1点取れると楽になるんだけどなぁ。

　羽生選手に代わって途中から入った鈴木選手。ん？その頭、ソバージュですか？タツヤさん…

　前回の水戸戦に続いて虎の子の1点を守り切って浦和を破った東京。長年勝てなかった相手からの勝利は正直嬉しい。今年は残留争いをした浦和レッズ、主軸をケガ等で欠いていたとは言えちょっと迫力無かったなぁ。来年は監督も代わって一新するだろう。J1の舞台でまたガチンコ勝負できるのを期待している。これで準決勝は大阪の長居スタジアムでセレッソ大阪と対戦することになった。セレッソと言えばこの夏に期限付き移籍した大竹選手がいる。ちょっと楽しみだ。成長した大竹が見てみたい。そして目指すは元旦に国立競技場で行われる決勝戦だ。来年から天皇杯の日程を見直すそうで、元旦決勝は恐らく最後だろうと言われている。J2で優勝し、天皇杯でも優勝し、そして来年はJ1でも優勝して欲しい。ナビスコカップもついでに取ってしまおう。柏レイソルを超えて強い東京になって欲しいと願っている。メリークリスマス！トーキョー！