活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

蘇東坡の詩1

2019年01月25日 | 法理

有名な、蘇東坡居士(そとうばこじ)の詩を紹介します。


廬山(ろざん) は煙雨(えんう)  浙江(せっこう) は潮(うしお)

未だ到らざれば 千般(せんぱん)の恨(うら) み消(しょう) せず

到り得(え) 還(かえ)り来れば 別事なし  廬山は煙雨  浙江は潮


「廬山は煙雨」とは、私たち衆生に言い換えれば、本来の自己に

目醒めるとか、見性とか悟りとか自己を忘じるということを廬山

という景勝地の景色を借りて、ここで語っているのです。


「浙江は潮」とは、ある月になると、浙江省の海水が逆流するという

話があるそうですが、これも景色が素晴らしいところを私たち衆生に

言い換えれば、涅槃、極楽、仏法のぎりぎりのところと考えて頂ければ

よろしいと思います。


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