活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

心の置き所

2017年05月04日 | 坐禅

「坐禅のしかた」は「普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」に

記されている通りです。

 

ここに大事なことがあります。

如浄(にょじょう)禅師が道元禅師に「坐禅の要訣」を

授けられました。

 

「元子(げんす)、坐禅の時は心を左掌に置け」と。

「左掌」とは、左の手のひらということです。


このことは、「古術」です。

よく坐禅の指導者が下腹に力を入れよといいますが、

ここのこと(左掌)なのです。

 

その「妙所」がわからずにきばる方がいますが、その心が

却って邪魔者となるのです。

 

「坐の功」を積めば「心を左掌に置く」という意思もなくなり

法身(ほっしん)ついに、「坐 そのもの」に化して来ます。

 

そして「坐」というものも遂になくなります。

これが「大事打開」ということです。

このことはやって證するより外はありません。


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