活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

今の世について1

2017年06月28日 | 随感

「今の世」ほど、私たち衆生の置かれている環境は、

「死」のイメージに満ち溢れているものはありません。

 

核戦争の可能性、核武装の競争、東西両陣営の対立、

開発途上国の貧困と食糧問題、自然破壊、環境汚染、

エネルギー問題、犯罪率の上昇、麻薬、老人問題、

安楽死、癌、エイズ等々の不治の病、臓器移植、

格差社会、経済、移民、介護、福祉、人権、民族対立、

自然災害、株価の動向、等々と、次々に私たち衆生の

抱えている問題点を挙げていってもきりのないほど

あらゆる領域で、存在論的危機感が結集しています。

 

人類が、自然(じねん)を支配し始めたところに文明が

生じ、同時に人間(にんげん)と自然(じねん)との

離反が始まりました。

 

人類の繁栄という一面的な観点から、自然(じねん)の

征服を行い、飽くなき文明の促進の結果、今の異常事態に

到ったわけです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。