活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

随他去1

2017年11月29日 | 語録

「随他去(ずいたこ)」とは、他に随い去るということです。

他のものと共に随って無くなるという意味です。

 

「随う」ということは、「親しさの極まり」をいっています。

別の言葉で言えば、「距離(隔て)のないこと」をいっているのです。


考えなければならないことは、「他のものと同じように随って

なくなっていく」ということを、自分を除外して考えると、他に随って

無くなっていくものを自分自身が眺めていることになります。


いつでも「仏性」というものを認めて「そういうものだけが他にある」

というような考えを起こすと、自分を除外して、そして移り変わって

いくものだけを眺めているということになります。


これでは本当ではありません。


「移り変わっていくもの、それだけだ」ということです。

「順、逆」「苦、楽」ともに、みんな一つのものです。


他に随い去る距離(隔て)のないものなのです。


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