「常住壊空(じょうじゅうえくう)」という四つの条件因果関係で転々としていたものは、移り変わりを繰り返すものです。
どんなにしても生は生で、そのままであり、死は死でそのままなのです。
どんなにしても、「一度に二つのものを考えられない」ということです。
対象として認めるものは何にも無いということなのです。
それを暫く、仏道というおシャカ様の教えに因って修行していきさえすれば、必ずそれが「成るほど、ひとつのものであった」と気が付きます。
それを「見性(けんしょう)」といっています。
別の言葉でいえば「ものの真相を看る事」を見性というふうに呼んでいるわけです。