ほとんどの方は、
「坐禅をしていい状態になろう、苦しみをなくそう」
というふうに考えられていると思います。
しかし、そうではありません。
「いい状態」というものは、本当に今のモヤモヤしている状態、
そのものに成り切ることです。
そうでないと、仮に坐禅をして、
「坐禅をしてよかった、気持ちがよくなった」とか、
「ものが吹っ切れた」というような、そういうものを結果として
得たならば、必ずそれが輪廻の原因となります。
結果が原因となってまた次の結果を生みます。
そういうものは、仏道における坐禅ではありません。