次に精神の作用は「受・想・行・識」の四つから成り立っている心の働きです。
①受 向こうから受け込んで来る全ての物の感覚です。
②想 想像して是非善悪を判断する作用です。
③行 これは活動です。次々に起こしていく意識の作用です。
④識 「分別(ふんべつとは仏教語です)」する作用です。
私たち衆生は六根の働きその物が有(在)るという事だけなのです。
ですからその事は何ら「自己と認めるべき何物も無い事」なのです。
六根の働きは人間(此の物)の機能ではありません。
動植物と同じように「働きその物の状態だけが在る」という事なのです。