活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

覚者信仰の克服

2018年02月27日 | 法理

「人法(にんぽう)」というお言葉があります。

「法」からいえば現象界に存在するあらゆるものは「神仏そのもの」が

顕われてきたわけですから、誰であり何であろうと、神であり、仏である

ことは「間違いのない事実」です。

 

「人(にん)」からいえば、物質世界の現象に囚われて「自分と他人という

分離感が生じている視点(個の存在を認めている視点)」では、それは

「神仏の実相」ではなく、自分の外にいる特定の「個人(神仏)」という

幻想、即ち個の存在に意識が合っています。

 

こうした幻想を「神仏」や何らかの特別な「存在(覚者)」に見立てて

自分と区別してしまうと「現象」でしかない外側の存在に頼ろうとする

心の働きが生じます。

 

これが「自我の働き」であり、「迷い」なのです。

「覚者信仰の克服」の大切な所です。


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