活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

矛盾3

2016年07月14日 | 坐禅

禅宗では、食事をする時 「五観の偈(ごかんのげ)」 を唱えます。

その第四に

「正(まさ)に良薬を事(こと)とするは形枯(ぎょうこ)を療ぜんがためなり」

とあります。

 

つまり、死ぬまでもたす為に食事をするということです。

その第五に 「成道の為の故に、今この食(じき)を受く」 とあります。

 

人は一日も長生きしてその間の大道を 「大悟(だいご)」 して

「自ら成仏」 して衆生を成仏せしめんが為に食事をするということです。

 

孔子は詩経の三百篇をただ一言で包み込みました。

「思無邪(思いよこしまなし)」 と。

つまり、「心の思いによこしまなし」 ということです。

 

「畢竟如何(ひっきょう いかん)」 という禅語があります。

今回の場合でいえば、私たち衆生は 「矛盾」 に対して

どうしたらよいのでしょうかということです。

 

厚 く「三宝(仏・法・僧)」 を信じて、坐禅に務めていただきたいと思います。


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