人間と書く「自我」を認めて、「自己中心の観念」で凡てを取り扱うという
ことは誤りであるということです。
そういう自己中心の考えを超えて本当に大きな働きをするのは実際は
「人生そのものの真相」であるということです。
何故ならば仮に地球上の全ての物を横一列に並べてみても地球上凡ての
存在というものは人間の為に有(在)るのではないということです。
人間もこの地球上に有(在)る唯一の存在者だという事です。
人間の凡ての感覚を「六感」といいます。
「六感」というのは「視、聴、嗅、味、触」の五官と俗にいう「第六感」
といわれる心の働きをいいます。
この「六感」は最初から条件が無いのがほんとうです。
条件が有(在)るということは、自分にひとつの考えを持つから物に対して
善し悪しが起こるのであって、物に善し悪しが有(在)るのではないのです。
只、使い道によって暫く善い悪いという事が出て来るまでのことなのです。
「物そのもの」は善いでも悪いでもないのです。