活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

只如是(ただ、かくのごとし)

2018年06月10日 | 

「修證不二(しゅしょうふに)」とは、「只如是(ただ、かくのごとし)」ということです。


即ち修行の面からいうと「修(修行)」は「只」であり「差別(しゃべつ)」になり、

「証(悟り)」は「如是(かくのごとし)」であり「平等」ということです。


一方に偏るということはありません。


人間(にんげん)にはどうしても先入観念というものがあり、「只」とか「如是」というと

平等一面に偏りやすい癖があります。


昔から「平等智」というものは、比較的明らめやすいものです。

「明らめやすい」ということは、はっきりしやすい、よく分かるということです。


しかし「差別智(しゃべつち)」というものは、昔からなかなか明らめ難い、

分かり難いということがいわれています。


「只如是」というのは、あるときは「手段、方法」になり、「差別(しゃべつ)」です。

同時に究極になる「平等」です。


「只如是」とは、そういう「両面を持っている」ということです。


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