差別(しゃべつ) とは仏教語です。
広辞苑には次のように記されています。
ア・ しゃべつ[差別] (シャ は呉音)
①(仏)万物の本体が平等であるのに対して、それぞれの個体が具体的な差異をもっていること
②相違、区別
③分別
イ・ しゃべつかい[差別界](仏) ↔ 平等界(仏)
万物が差別(しゃべつ)のすがたをとっている現象世界
又、差別 (さべつ) について、
ウ・ さべつ[差別]
①差をつけて取り扱うこと、わけへだて
正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと
②区別すること、けじめ
エ・ さべつか[差別化]
他との違いを明確にして独自性を積極的に示すこと
※仏教語辞典では、
差別 (しゃべつ) 即平等
差別 (しゃべつ) の当相 (ありのままのすがた) が、そのまま平等という理体本質であること
と、記されています。