活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

覚者(その人)のお言葉1

2018年08月13日 | 法理

「悟りが有(在)ってはならない、得るべきところがあってはならない、

目的を持ってすわってはならない」とか、こういう間違ったことを話す人が

あります。


これらの言葉は「悟った人、究極に達した人、覚者(その人)」のお言葉です。


ですから、これから法(道)を求めていかなければならない人、自分の問題を

何とかしなければならない人は、そんなことに耳を貸していたら駄目なのです。


一所懸命に頑張らなくてはなりません。

目的に向かって一歩一歩進んで行かなければなりません。


そうでないと、何にもなりません。


道元禅師の教えというのは「一毫(いちごう)の仏法なし、身心脱落し来る」

その説明なのです。


ですから、私たち衆生は「覚者(その人)」に成らないといけないのです。

「覚者(その人)」というのは、「身心脱落の人、一毫の仏法なしと明らめた人」です。


「一毫の仏法なし」ということを本当に自分で見極めなければなりません。